5月25日に緊急事態宣言の全面解除が発表され、民放各局は1日から4月期ドラマの撮影を順次再開させており、『スポーツ報知』によれば、7月期の夏ドラマや単発のスペシャルドラマなども再び動き出しているといいます。
そして、6月の2週目をメドに春ドラマの放送開始日などが決まるとみられているそうなのですが、4日発売の週刊誌『女性セブン』によると、春ドラマの大幅な遅延によってスケジュールが大きく乱れ、予定通り放送されない作品も複数あるようです。
記事ではテレビ局関係者が、「基本対応としては、春ドラマの話数を大幅に減らし、夏ドラマの話数を少し減らし、秋からは通常通りに放送するというのが筋でしょう。ただ、力が入った大作は話数を減らさずに放送したいというのが局のホンネ。夏ドラマが大幅に話数を削られたり、最悪の場合、放送が見送られるドラマもあるそうです」
と明かしています。
こうした予定の変更によって、図らずも“女優の序列”がバレてしまう事態になっているといい、女性セブンが入手した現時点で予定されている今年放送のドラマスケジュールによると、フジテレビ系の木曜劇場枠(木曜22時)では4月期に石原さとみさん主演の『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』、7月期は関ジャニ∞・大倉忠義さん主演の韓国ドラマのリメイク作、10月期は深田恭子さん主演『ルパンの娘2』の放送を予定しているそうです。
テレビ局関係者によると、医療ドラマの『アンサング・シンデレラ』は放送開始時期が未定とされている一方、『ルパンの娘2』は予定通りの放送という結論になりそうとし、「石原さんのドラマは病院が舞台なだけに、ここ数ヶ月で激変した状況が描かれていないと視聴者が白けないかと心配しているという表向きの理由もありますし、『ルパンの娘2』はこの先に映画化も予定されている事情もありそうです。が、実際は最近の石原さん人気も関係しているでしょうね。シビアな話です」
と語っています。
また、日本テレビの土曜ドラマ枠(土曜22時)では、4月期にSexy Zone・中島健人さん、King & Prince・平野紫耀さんW主演の『未満警察 ミッドナイトランナー』、7月期に柳楽優弥さんと井上真央さん共演の『二月の勝者-絶対合格の教室-』、10月期には柴咲コウさん主演作の放送を予定しているといいます。
日テレは『未満警察 ミッドナイトランナー』にかなり力を入れているため、話数を減らすことなく放送する予定で、それにより夏以降のドラマは大きな影響を受けるはずといい、「今回は季節モノである『二月の勝者』を来年以降に“延期”するという形になるでしょう」
と日本テレビ関係者が語っています。
続いてTBSの日曜劇場枠(日曜21時)では、4月期の大注目作である堺雅人さん主演『半沢直樹2』、7月期には阿部寛さんと長澤まさみさん共演の『ドラゴン桜2』の放送を予定しているのですが、『ドラゴン桜2』は放送を延期する予定といいます。
前出のテレビ局関係者は、「当初は、秋以降のドラマをズラすか、『ドラゴン桜2』の話数を削減するかのどちらかという話になりましたが、TBSはそのどちらにもせず『ドラゴン桜2』の延期に踏み切ったようなのです」
と語っています。
『ドラゴン桜2』の延期を決定した背景には、秋以降に放送予定の作品が重要視されていることがあるとし、日曜劇場枠では10月期に妻夫木聡さんと吉高由里子さんW主演の『危険なヴィーナス』、来年1月期は綾瀬はるかさん主演作が放送予定で、どちらも好視聴率が見込める作品ということから絶対延期が出来ないとのことです。
テレビ朝日の木曜ドラマ枠(木曜21時)は、4月期に木村拓哉さん主演『BG~身辺警護人~2』、7月期には鈴木京香さんと波瑠さんW主演の『未解決の女2』が放送予定で、秋には米倉涼子さんの主演作が決まりそうだったものの、それが白紙になったことで、『未解決の女2』は延期せず放送されるとみられているようです。
<↓の画像は、今年4月期放送予定の主な春ドラマ一覧の写真>
女性セブンはこのように、今年放送予定の各ドラマに関する情報を伝えているのですが、この報道を受けてネット上では、
- 撮影現場の確保の問題で女優の優先などは関係ないと思う
- 医療ドラマはコロナワクチン等出来るまでは撮影出来ないだろうね。
撮影したら病院側もテレビ局側も批判受けてマイナスになるだけだから。 - 医療ものは多すぎて正直飽きたし、このご時世です病院に撮影協力も難しいだろう。
- ドラゴン桜は生徒役のオーディションもまだだからね
- 色々ドラマ情報出てルパン2も嬉しいけど、久々に妻夫木聡が出るみたいで嬉しい
- フジ木曜劇場、深田恭子「ルパンの娘2」情報!嬉しい~
相手役の瀬戸康史、ライバルの大貫勇輔、弟の栗原類、華の父母&祖父母もキュートだし楽しみすぎる - もうアンサング・シンデレラは難しいと思う。撮影を許可する病院はないだろうし監修する医療従事者もそれどころではないだろう。
強行撮影してもいろんなとこからバッシングくるんじゃないかな。 - 無理して今年して話数を減らされるくらいなら延期の方が良いと思う
- ルパンの娘はかなりハマった。ドラマなので、続編をやるのはすごく嬉しいです。
ただ、アンサングシンデレラも面白そうなので、お蔵入りはぜひ避けて欲しいな。
まぁこのご時世、病院を舞台にしたドラマは撮影が難しいけど…とにかく、新型コロナの特攻薬が一日も早く出てきてほしい。
などの声が上がっています。
石原さとみさん主演の実写ドラマ『アンサング・シンデレラ』は、病院での撮影が必要な作品だけに新型コロナウイルス感染拡大による影響をモロに受け、撮影協力の許可を得ていた病院側からロケNGを告げられ、別の病院に変更になったほか、感染リスクを減らすためにスタジオ収録を増やすなどの変更を余儀なくされたと『週刊女性』が4月時点で報じていました。
緊急事態宣言解除後にどうなったのかは定かではありませんが、出演者の真矢ミキさんは2日更新のブログで、「今日は一日 撮影がストップしているアンサング・シンデレラの台本を改めて読み直したいと思っています。石原さとみちゃんの必死な撮影現場での姿が時を巻き戻すように浮かんできます。再会、楽しみです。全てがストップした2ヶ月でしたが、スタッフさんや出演者の皆と、より深く繋がったような、何か強くなった私達で出会える気がします。皆さま、放送楽しみに待っていてくださいね」
と綴っており、2日時点で撮影は再開していない様子です。
フジテレビは現在も「近日放送」とアナウンスしていますが、ドラマの公式サイト上では「撮影スケジュールに多大な影響が出ている」としており、放送が大幅に遅れる可能性は高そうです。
他に延期が有力視されているドラマとして、受験をテーマとした『二月の勝者』や『ドラゴン桜2』が挙げられていますが、共に注目を集めていた作品だけに放送延期となった場合には残念な一方で、春ドラマの遅延によって話数が大幅に削られ、微妙な仕上がりになるくらいならば来年以降に延期した方が良いと思います。
現時点では延期が濃厚と見られている作品は少ないようですが、新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波が危惧されており、東京では6月1日~4日の感染者数は全て2ケタで、4日の新規感染者28人のうち半分は感染経路が明らかになっていません。
すでにこうした状況にあることから、今後の状況次第では撮影が予定通り進まないなどの理由で、放送延期作品はさらに増えそうですが、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンなどが完成するまではそれも仕方がなく、予定通り放送するため強引に撮影を進めて、クラスターが発生するといったことがないようにしてほしいですね。