フジテレビ系で恒例となっている音楽特番『FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』が、18日の海の日に過去最大規模となる11時間にわたって放送され、19日には視聴率が発表されました。
まず第1部(11時45分~16時50分)の平均視聴率(関東地区)は6.1%、第2部(17時~19時)が8.8%、第3部(19時~21時)が10.9%、夜FES(22時~23時24分)が10.5%。
このようにゴールデン・プライム帯(19~23時)については2ケタを獲得していたわですが、過去の数字を見てみると大幅に数字がダウンしている事が明らかとなっており、2012年は14.4%、2013年は14.9%、2014年は14.5%。
昨年から2部制となり、第1部(19時~20時53分)の平均視聴率が10.7%、第2部(20時53分~23時8分)が13.3%となっており、昨年と比較しておよそ3%前後数字がダウンしています。
今年はなぜか、21~22時にかけて桐谷美玲さん主演の月9ドラマ『好きな人がいること』の第2話が放送されるという編成になっており、平均視聴率は10.4%とそこそこの数字を獲得しているのですが、昨年と比較して番組終盤の数字の伸びが悪く、逆に下げてしまっており、ドラマを挟み込んだことで視聴率が伸び悩んだとも考えられそうです。
<昨年に続き司会を務めたアンジャッシュ・渡部建さん、森高千里さん>
佳境に入った最も良い時間帯に、これまでの流れをぶった切るようになぜ月9を挟み込んだのか、その理由について同局の亀山千広社長は、「(視聴者)ターゲットを完全に同じところでやっていますので」と、ドラマを挟み込んでも問題ないと考えているようで、「PVのように(ドラマが)入り込んできて、世界観を作ってくれるとうれしいなと。奇異のある編成とは思っていない」とコメント。
その一方で担当の稲木甲二専務は、番組表を最初に目にした際に「気持ち悪いな」という思いがあったことを明かしています。
<↓の画像が、今年の『FNSうたの夏まつり』のタイムスケジュール>
このように、今年は佳境に月9が放送されるというかなり珍しい編成で放送され、これに対する批判は当然ネット上では多数上がっており、物議を醸していたのですが、この他にも長時間の番組にも関わらずタイムスケジュールが事細かに発表されていなかったことから、不満の声が多く上がっていました。
嵐の櫻井翔さんが司会で今年も日本テレビ系で放送された『THE MUSIC DAY 夏のはじまり。』では、番組公式ツイッターアカウントが出演順に事前告知。
また、TBS系で放送のSMAP・中居正広さんが司会の『音楽の日』でも、出演アーティストのタイムスケジュールを事前に発表していたのですが、『FNSうたの夏まつり』については、その各部ごとにまとめて出演者を告知するのみとなっており、その結果、目当てのアーティストが出演するまで見続けるしかないという不便さで、こうした視聴者を無視したやり方に対して「視聴者よりも視聴率。こういうところがダメなんだよ」などの批判の声が数多く見受けられます。
この他にも、番組の公式サイトでアーティストの名前と写真が一致していないというトラブルがあったり、毎年大トリを務めていたSMAPが今年は番組に出演せず、SMAPファンからも批判の声が上がるなどしていました。
これまで同番組は4時間ほどの番組だったものの、民放各局で10時間以上にわたる音楽特番を放送し、まずまずの数字を獲得できていることからフジテレビも今年から大幅に放送時間を伸ばしたようですが、過去最低の視聴率を記録してしまっていることから、放送時間の調整は行ったほうがいいかもしれないですね。
また、月9を間に挟むというのはドラマ視聴者にとってはいいかもしれませんが、ただ音楽番組を観たい方にとっては不快な編成となっており、これに対しては批判しか見られないため、ドラマを挟みこむのはやめた方がいいかと思います。
さらに、タイムスケジュールに対する批判が非常に多く上がっていることから、もう少し詳細な情報を発表し、ツイッターなどのSNSでも出演アーティストの最新情報を発信していくなどもするべきでしょうね。
しかし、フジテレビはそこまで視聴者のことを考えているとは思えないので、来年もまた視聴者から批判の声が上がっている様子が見えるのですが、来年もまた注目したいところです。