人気野球アニメ『タッチ』の主人公・上杉達也など、様々なキャラクターの声を担当している人気声優・三ツ矢雄二さんが、12日深夜放送のバラエティ番組『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告』(テレビ東京系 木曜24時12分)に出演し、自身が同性愛者であることを初めてカミングアウトし話題になっています。
三ツ矢さんはこれまで自身のセクシャリティについて、「グレーゾーン」だと濁して明言は避けていたのですが、番組で改めて突っ込まれると、「同性愛者かストレートって言われれば同性愛者」とカミングアウト。
<↓の画像は、テレビ番組で「グレーゾーン」と主張していた三ツ矢雄二さんの写真>
これまで「グレーゾーン」として明言を避けていた理由については、「兄がいるんですけど、会社勤めをしていて、兄が定年退職するまではちょっと曖昧にしておこうと。会社で何か言われると兄に迷惑がかかると思ったので」と説明し、兄が定年退職したことから「もういっか!」と思ってカミングアウトしたそうです。
なお、これまで公には明らかにしていなかったものの、周囲は全員そのことを知っていたそうで、「周りの人は僕、普段からこうだから全員知っている。でも公には別に言ったことはない」と話していました。
三ツ矢さんは幼少期から思い当たる節があったそうで、小学校5年生の時に4年生の男の子から「給食の余ったぶどうパンあげるから、キスさせてくれる?」と言われ、キスをした際に同性を初めて好きになったものの、「同性愛っていう感覚とかはないんですよ」と語り、高校生の時に1年先輩を好きになった時に「自分はそうなんだ」と、初めて自覚したと告白していました。
ちなみに、現在彼氏はいないそうで、「募集していますのでマネージャーまでご連絡を。タイプは加瀬亮です。」と話していました。
<↓の画像が、加瀬亮さんの写真>
そして、三ツ矢さんのカミングアウトに対してネットでは、
- 今や同性愛は受け入れられる時代
- いや、もうみなさん知ってますわよ。でも、グレーゾーンって言葉を広めた感はあるね。
- 知ってました……というか、グレーゾーンと言っている時点でカミングアウトしたようなものと捉えてましたので。公式にカミングアウトできるようになってよかったなぁ。
- 三ツ矢さんは明るいキャラクターで声優をお茶の間に浸透させた功労者だと思います。グレーゾーンのままでも面白かったけど、カミングアウトを全面的に支持します!
- たとえみんな気づいてたとしても、公言するかどうかは本人にとってはとても大きな壁なんだと思う。声優さんでも役柄的に言えない人もいるだろうし。
- 同性愛者だろうとストレートだろうと彼は彼なわけで、カミングアウトしたからって三ツ矢雄二が別人になるわけでなし。家族を思えばこその曖昧さが彼らしいだけ。
などのコメントが寄せられています。
三ツ矢さんは以前、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)などの様々なテレビ番組に出演し、喋り方や動きなど様々な部分でオネエ感が出ており、ほとんどの方が同性愛者だということに気付いていたため、今回のカミングアウトに驚いたという声は皆無で、「知ってた」という反応が多く見られます。
これまでは「グレーゾーン」とし、それで話題になり注目を集めていた部分もあるため、今になってカミングアウトしなくても…と思う部分もありますが、三ツ矢さんもいつか公の場でカミングアウトし、何も隠さずに活動したいという思いがあったのかもしれないですね。
今回、同性愛者だということをカミングアウトしたことにより、今後の仕事に影響が出てしまうのではないかという心配もありますが、9日放送の特番『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙3時間SP』(テレビ朝日系)で発表されたベスト25で、様々な人気声優がランクインする中で三ツ矢さんは24位となっており、人気が高い方なので特に問題はないのでしょう。
カミングアウトしたことによって、今後どのような変化があるのかまだ分かりませんが、これからの更なる活躍に期待したいですね。