22日に急逝した俳優・平幹二朗さん(享年82歳)の遺作となったHey! Say! JUMP・山田涼介さん(23)主演のドラマ『カインとアベル』(フジテレビ系)は、初平均視聴率が8.8%(関東地区)と、同局の月9ドラマ史上最低の初回視聴率記録を更新。
さらに、平さんが亡くなって2日後に放送された第2話の視聴率は8.6%とさらに下がっており、全話の期間平均視聴率についても月9史上最低を更新する可能性が早くも出てきてしまっています。
月9だけでなく、近年は多様化によってテレビ全体の視聴率が低下している状況にあるものの、月9はかつて30%以上の高視聴率を記録するようなドラマを数多く放送し、同局の看板ドラマ枠だったこともあって特に視聴率の低下が注目され、最低視聴率を更新し続けている状況にあることなどから、月9枠の廃止も囁かれています。
そうした中で、28日に行われたフジテレビの定例会見で亀山千広社長(60)は、月9ドラマ枠からの撤退について聞かれ、「みじんも考えておりません」と完全否定しました。
<↓の画像は、フジテレビの亀山千広社長の写真>
亀山社長は『カインとアベル』の視聴率について、「正直に僕も含めて、スタッフも、もっと欲しかったと思います」と語っていたのですが、テレビ番組の視聴率調査などを行っている『ビデオリサーチ』は10月3日から、「タイムシフト視聴率(録画視聴率)」の調査を関東地区の900世帯を対象にして測定を実施しており、『カインとアベル』のタイムシフト視聴率は5.9%で、それを合わせた総合視聴率(リアルタイムとタイムシフトの重複を差し引いたもの)は14.0%に上っていることを指摘し、「話題作りを含め、数字以外にも見られている。(営業面でも)それなりの評価をしてもらっても良いのでは」と語っています。
そして、今後将来的に月9ドラマの放送から撤退するのかどうかについて聞かれると、「みじんも考えておりません」と答え、ドラマの内容に対しては、「旧約聖書のエピソードをモチーフにしている。日本人になじみはそれほどないのかもしれないですけど、運命や親の愛への渇望とかいうのはどの世界、世代にあっても共通すると思う。非常にチャレンジングだと思うが、コンセプトは非常にはっきりしていると思う」「非常に難しいというか、普遍的なテーマではあるが、ともすればドロドロになりそうな話を、出演者のキャラクターの作り方、演技で見やすくしてくれていると思う。」と評価。
また、「ストーリー性があるドラマは初回よりも回を重ねるごとにファンを増やすことが出来る作品。一喜一憂しないで欲しいと思うし、僕も一喜一憂するつもりはありません」と、今後に期待を寄せています。
さらに、平さんが亡くなり、今後の代役についてはまだ発表されていないのですが、「最終段階のキャスティング中で、(ストーリー上いなくなるわけでなく)代役ということで聞いています」と説明するなどしていたのですが、月9ドラマ枠の廃止を完全否定したことに対してネット上では、
- 別に撤退しなくていいので、しっかりしたドラマを作ってください。キャストに頼るのではなく、脚本で勝負できるものを。
- 大丈夫。視聴者が撤退します。
- 最近リモコンで『8』を触る事がない。もうフジテレビの時代は完全に終わった。
- 最近は、ドラマもバラエティーもつまらない。。。とにかく、同じ役者さんばかり起用するのは止めて欲しい。役者さんが悪いわけではないけど、なんか。。。飽きる。
- ストーリー性のあるドラマこそ、最初が肝心だと思うけど。少なくとも、個人的にはそういうドラマを、途中から観ようとは思わない。
- あんたが社長を辞めないと復活しないだろうね
- 過去のドラマの再放送の方が視聴率は取れると思う
- 撤退する気はないのは分かった、でも相変わらず見たいと思わせる魅力はないよ
- つまらない伝統にこだわることはないよ。視聴者は期待もしてないし、惜しむ気持ちもない。
などのコメントが寄せられています。
今回亀山さんはタイムシフト視聴率を含めた総合視聴率について語り、リアルタイムの平均視聴率が下がっているものの、まだ月9ドラマ枠の廃止については検討していないとのことなのですが、週刊誌『週刊女性』などは同枠のスポンサーだった『TOYOTA』がスポンサーを降りることを報じており、今後低視聴率を連発している同枠を支えてくれるスポンサーが見つからなければ継続は難しいと思われます。
ちなみに、ニュースサイト『サイゾーウーマン』は、月9の後に放送されている『SMAP×SMAP』が年内をもって終了となるため、この時間帯にドラマ枠を新設するという案が出ているといい、月9枠については来年3月に廃止となる可能性が高いといわれているとしています。
しかし、この案についても今後変更される可能性は高く、実際には今後どうなるのかはまだ不明な状況にあるとのことなのですが、月9ドラマ自体の質が低下していることを指摘する声は多いことから、1度月9ドラマ枠を廃止することも含めて検討する必要はあるのではないかと思いますね。