今期放送の民放ドラマで、トップの視聴率を記録している『ドラゴン桜 第2シリーズ』(TBS系 日曜21時)で主演の俳優・阿部寛さん(56)が、来年1月期にも同枠で主演するとの情報をニュースサイト『日刊大衆』が伝えており、『下町ロケット』の続編が制作される可能性があるとしています。
『日刊大衆』の記事では、ドラマ制作会社関係者が阿部寛さんの主演ドラマについて、「現在『ドラゴン桜』で主演中ですが、2クールおいてその次、2022年1月クールにも『日曜劇場』のドラマでの主演が予定されています。(中略)一部では『下町ロケット』ではないかと囁かれています。」
と明かしています。
『下町ロケット』は、『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』『陸王』などの作品で知られる小説家・池井戸潤さんの同名作品が原作で、2015年10月期に小説『下町ロケット』と『下町ロケット2 ガウディ計画』をベースとしたドラマが放送され、最終回で平均視聴率22.3%を記録し、全10話の期間平均視聴率は18.5%となっていました。
それから3年後の2018年10月期に、『下町ロケット ゴースト』と『下町ロケット ヤタガラス』をベースとした続編が放送され、こちらも全11話の期間平均視聴率が13.6%、2019年1月にスペシャルドラマとして放送の特別編も平均14.0%と、好視聴率を記録していました。
原作の『下町ロケット』は、2018年に刊行された『下町ロケット ヤタガラス』が最後となっており、ドラマ化するにも原作のストックが無いとされています。
ただ、ドラマ制作会社関係者は、「現状、原作のストックはない状態と言えそうですが、2018年に2回目のドラマが放送された時は、ベースとなる『ゴースト』が放送の約3ヶ月前、『ヤタガラス』が放送の約2週間前とギリギリのタイミングで原作が発売された。また、2作目の最終回にあたる特別編のラストでは、阿部さん演じる佃航平の娘、土屋太鳳さん演じる利菜が、海外で技術者としての腕を磨いて日本に戻ってくることを示唆しており、続編に含みをもたせるようなラストになっていた。そのため、3作目の放送があっても決して不思議ではない」
と語っています。
『下町ロケット』は、下町の中小企業が力を合わせて、様々なピンチを乗り越えていく姿が感動を呼び、『半沢直樹』などと並んでドラマも非常に高く評価されていた作品でした。
2018年放送の第2シリーズは前シリーズと比較すると、期間平均視聴率が5%近く落ちていましたが、『オリコン』が調査したドラマ満足度は同期放送の作品の中ではトップとなっていました。
そして、続編が終了時点で視聴者からは、「まだまだ観たいと思えるドラマ」「佃製作所の今後が気になる」などと、さらに続きが見たいとの声も多く、昨年7月期に放送された『半沢直樹』では、阿部寛さん演じる主人公・佃航平が社長を務める「佃製作所」の名前が劇中に登場し、視聴者の間で大きな反響を呼びました。
阿部寛さんは『下町ロケット』の特別編が終了後のインタビューで、この作品は自身にとってどのような作品かとの問いに対して、「たくさんの仲間と総力戦で作り上げる経験もさせていただいた、役者人生において間違いなく大切な作品です」などと語っており、もし続編のオファーがあれば確実に受けるでしょうね。
現時点では、『下町ロケット』の続編放送情報は噂、憶測レベルの話ですが、多くの視聴者が続編を待ち望んでいるだけに、第3シリーズの制作が実現することに期待したいですね。