今年も開催される漫才No.1決定戦『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系 12月22日18時34分)で、今年も“関西の女帝”などの異名を持つタレント・歌手の上沼恵美子さん(かみぬま・えみこ 64歳)が審査員を務めることが明らかになりました。
発表によると、今年の『M-1グランプリ2019』の審査員に、4年連続7回目となる上沼恵美子さん、2001年の第1回大会から出演のダウンタウン・松本人志さん(56)、今回で5回目となるオール阪神・巨人のオール巨人さん(本名=南出繁 68歳)が抜擢され、残る審査員は現在調整中で後日発表するとしています。
<↓の画像が、『M-1グランプリ2019』審査員を務める3人の写真>
(左からダウンタウン・松本人志さん、上沼恵美子さん、オール阪神・巨人のオール巨人さん)
司会は8年連続で今田耕司さんと上戸彩さんのコンビが務め、決勝の模様は12月22日18時34分~、敗者復活戦は同日13時55分~16時25分まで生放送されます。
決勝進出者のネタ順は、2017年から実施されている「笑神籤(えみくじ)」方式が採用されるといい、今年もネタ順は本番当日にクジ引きで決まります。
現時点では準決勝進出者が決定しており、アインシュタイン、マヂカルラブリー、ニューヨーク、カミナリ、天竺鼠、見取り図、四千頭身、インディアンス、東京ホテイソン、ミキ、かまいたち、トム・ブラウン、和牛、ミルクボーイ、からし蓮根、オズワルドなど25組が、12月4日開催の準決勝進出を決めています。
昨年の『M-1グランプリ2018』では、上沼恵美子さん、松本人志さん、オール巨人さんの他に、サンドウィッチマンのボケ担当・富澤たけしさん、ナイツのボケ・塙宣之さん、中川家のツッコミ・礼二さん、落語家の立川志らくさんが審査員を務めました。
決勝進出したのは、霜降り明星、和牛、ジャルジャル、かまいたち、トム・ブラウン、スーパーマラドーナ、ギャロップ、見取り図、ゆにばーす、ミキ(敗者復活)の10組で、平成最後となった昨年のM-1では霜降り明星が史上最年少優勝を果たしました。
この大会終了後に、ラスト出場も7位に終わったスーパーマラドーナのツッコミ・武智さん、2017年のM-1王者・とろサーモンのボケ・久保田かずのぶさんがインスタグラムでライブ配信を行い、審査員の上沼恵美子さんに不満を爆発させ、「クソが」「オバハン」「更年期障害」「自分が売れるために審査員するんだったら、やめてほしい」
などの暴言を吐いたことで大炎上騒動に発展しました。
<↓の画像左が『とろサーモン』の久保田かずのぶさん、右が『スーパーマラドーナ』の武智さん>
- とろサーモン久保田かずのぶさん、スーパーマラドーナ武智さんらが上沼恵美子さん批判をしている動画1(Twitter)
- とろサーモン久保田かずのぶさん、スーパーマラドーナ武智さんらが上沼恵美子さん批判をしている動画2(Twitter)
この騒動によって上沼恵美子さんのM-1審査員降板説も浮上しましたが、騒動後に松本人志さんは東京から大阪へ向かい、上沼さんの元を訪ねて2人の代わりに直接お詫びしました。
この騒動から約1年が経ち、11月8日には上沼恵美子さんMCの『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ 金曜19時)に松本人志さんが初出演し、「はっきり言いますけど、上沼さんが辞めたら、僕は絶対辞めますから。自分より上で尊敬する人がいないと。自分が上に立つものでもないですし…」と審査員続投を直談判し、この時点で上沼さんは「M-1でお会いできるか、まだ分からないです」と明確な返答は避けていました。
<↓の画像は、『快傑えみちゃんねる』で共演の上沼恵美子さん、松本人志さんの写真>
ちなみに、この日の番組平均視聴率は18.1%(前回放送は10.1%)、瞬間最高視聴率は21.3%の高視聴率を叩き出していました。
そして、ついに上沼恵美子さんが今年のM-1でも審査員を務めることが発表され、これに対するネット上の反応は、
- 遠慮なくバンバン辛口で行って欲しい
- 評価する芸人に賛否あって当然の審査員。多角的に評価されてこそのM-1でいいと思う。それで優勝したなら名誉なこと。
- 審査に吉本への忖度が無いよう、元漫才師で個人事務所の上沼さんが入るのは公平でいいと思う。
上沼さんの番組を視聴すればわかると思うけど、お笑い、司会、後輩を育てる力は、別格。 - 上沼さんのような辛口コメントは、嫌な人もいると思うけど、好きな人も多い。当たり障りのないコメントよりは盛り上がる
- 上沼さん本人はそれほど気にしていない様子だったので、辞退はないだろうと個人的には思っていました。
これでもし辞退したら、暴言騒動が本当に大ごとだったことになってしまう。
上沼さんのこれまでの活動を見る限りでは、あの程度のことで審査員を降りたり、審査方針がぶれたりすることはないと思います。
今年もいい意味で空気を読まない上沼さんらしい審査に期待します。 - 審査員やったらいいよ。立派な人だと思うし。
ただし、立派な人を批判しちゃいけないわけじゃない。上沼さんも批判は必要ならされるべき。
昨年の場合は批判がダメじゃなくて、更年期とか・・その内容が女性差別的になったのがダメ。
などのコメントが寄せられています。
上沼恵美子さんは関西の重鎮で、1970年代には姉と共に漫才コンビ『海原千里・万里』として活躍し、ソロでも切れ味鋭いトークなどで人気を博しており、現在も『快傑えみちゃんねる』の他にも、『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』『上沼・高田のクギズケ!』など複数のレギュラー番組を持っています。
M-1の審査内容を巡っては賛否両論あり、芸人だけでなくお笑いファン等からも、上沼恵美子さんの贔屓(ひいき)を疑われる採点に批判や疑問の声は以前から上がっていました。
しかし、上沼恵美子さんの存在感、批評によって番組が盛り上がる面もあるので、今年も審査員として登場してどういったトークや審査をするのか楽しみで、あの暴言騒動をM-1決勝でもネタにするのかどうか注目したいところですね。