俳優・三浦春馬さん(享年30)が18日に自宅で急死したことにより、すでに撮影がスタートしていた9月放送予定の新ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系 火曜22時)が、代役を起用しての放送orお蔵入りの2択が迫られています。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』は松岡茉優さんが主演し、脚本は『1リットルの涙』『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』『忘却のサチコ』『花燃ゆ』『あなたには帰る家がある』『凪のお暇』など、数多くの作品を手掛けている脚本家・大島里美さんを起用したオリジナル・ラブコメディ作品となっています。
キャストは、三浦春馬さんが2番手として名を連ねており、他に三浦翔平さん、北村匠海さんの出演が発表されていて、18日までに全8話中第3話まで撮影が終了し、第4話の撮影途中だったそうです。
<↓の画像が、新ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』のメインキャスト写真>
そうした中で、18日に三浦春馬さんが自宅で首を吊った状態で発見され、20日には検視を終えて葬儀・告別式が営まれ、TBSは同日から本格的にドラマの対応について協議を開始し、三浦さんの代役を立てて撮り直しをするか、このまま撮影中止としてお蔵入りとするかなど、限られた選択を迫られています。
スポーツ紙などの報道によれば、制作を手掛けるTBSサイドとしては、代役を起用しての撮影再開の意向を持っているそうですが、人選が難航していることに加えて、共演者たちも大きなショックを受けていることから、心のケアが必要との声も上がっているといいます。
週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』は、『おカネの切れ目が恋のはじまり』を簡単にお蔵入りとは出来ない事情があるとしています。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』を放送予定の火曜ドラマ枠は、2016年10月期放送の『逃げるは恥だが役に立つ』が大ヒットして以降、『カルテット』『義母と娘のブルース』『恋はつづくよどこまでも』などのヒット作を生み出している人気枠です。
現在放送中の多部未華子さん主演『私の家政夫ナギサさん』も好調で、初回の世帯平均視聴率が14.2%、第2話は12.8%を記録しており、CM枠の価格も高騰しているそうです。
そうした事情もあり、TBSとしてはそう簡単に『おカネの切れ目が恋のはじまり』を諦めるわけにはいかないといいます。
TBS関係者は、「次善の策は傑作・名作ドラマの再放送ですが、これもネタが尽きています。スポンサーは納得しないでしょう。TBSは、この『カネ恋』に力を入れてきました。(中略)松岡さんは映画と舞台に力を入れていたので、連続テレビドラマは3年ぶりです。これだけのキャスティングを実現したのはTBSがしっかり力を入れた証拠で、だからこそ簡単には放送中止としたくないでしょう」
と語っています。
そのため、松岡茉優さんの精神的負担が非常に大きいものの、どうにか納得してもらってドラマの完結を目指すのではないかといい、「三浦翔平さんを主役に昇格させるのがセオリーですが、アミューズが代役を出すという手もあります」「三浦春馬さんの役は玩具メーカーの跡取り息子ですから年齢があまりに違いすぎますが、福山雅治さん(51)の名前が浮上する可能性さえあります」
としています。
これらの報道を受けてネット上では、
- 絶対にお蔵入りにはしてほしくない。 3話だけでも春馬君が見たい!!
- 松岡茉優さんは感受性が強そうな方だから相当落ち込んでいる気がする。
残念ではあるけど、三浦春馬さんの代役を立てての撮影続行はかなり厳しいのではと思う。 - 代役立ててという選択肢は、難しいように思えるんだけれど…
もしも三浦さんの代役で撮影するとして、アミューズがうちから使ってくださいギャラは安くしますとかもしもあったとしても… - 代役を立ててというのは代わりの役者さんも共演者もあまりに負担が大きすぎる。
三話まででも見たいという気持ちもあるけど、完全に途中で切れるドラマなんて前代未聞だし厳しいかも - 追悼番組として編集して、過去の活躍された映像と一緒に放送するのはありだと思う。代役でそのまま撮影続行というのは、厳しそう。
- 代役たてても三浦春馬さんがよぎるし、しかもコメディ、、、。
亡くなる前日も夜中まで撮影していたみたいだし、責任感の強い方がドラマの撮影中にと考えると、このドラマも原因の一つかなと思ってしまう - やっぱりアミューズから代役出すんじゃないかな?
ただ、無名の人を出すとバーターだと事務所もその俳優も叩かれる。佐藤健、吉沢亮ぐらいを持ってこないと失敗する - 生前最後の連ドラ出演になった春馬くんを哀悼の意味も込めて見納めたいと言う気持ちと、4話から別の代役になると言うのも不自然だし…
今まで春馬くんが出演し、暖めてきた現場に代役の人が同じ温度で再スタート出来るとは思いにくい。
どっちにしても辛いと選択になると思う。何より本人が今いないのが一番辛い。 - 代役は引き受ける側の心情も考えると厳しそう。よほど三浦さんと関わりあって、強い意志の元でとかなら可能性あるのかも知れないけど難しいだろうな。
共演者のショック、心労を考えると、お蔵入りでも仕方ないと思う。切り替えられない。
などの声が上がっています。
TBSやアミューズ側は放送を希望していると報じられている一方で、TBSの上層部は三浦春馬さんが亡くなった当日も「TBSドラマの撮影に参加予定だった」との報道をNGにしていると、ニュースサイト『サイゾーウーマン』は伝えており、これによって周囲からはお蔵入りになるのではとの声が上がっているそうです。
『おカネの切れ目が恋のはじまり』は、全8話中第3話まで撮影が終了していたとのことで、三浦春馬さんのファン等からは、第3話までそのまま放送してほしいとの声も多く上がっています。
確かに、『おカネの切れ目が恋のはじまり』は三浦春馬さんが生前最後に参加した作品なので、最後にどのような演技を披露していたのか気になりますし、可能であればそのまま放送してほしいとの気持ちもあります。
しかし、第4話以降に代役を立てたり、台本を書き直すなどしても作品としては違和感があるでしょうし、何よりも共演者の精神的な負担を考えると、一度お蔵入りにした方がいいように思います。
まさかの事態でTBS内も混乱状態にあるかと思いますが、出演者のことを第一に考えて慎重に判断を下してほしいですね。