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ロイホのパンケーキ酷評料理人がジョブチューンにノーギャラ出演…批判を誇張する演出は残念と語り波紋

ロイヤルホストのパンケーキ不合格判定のシェフ前田元が謝罪で物議。ジョブチューン炎上騒動で真相激白し…

ネプチューン司会のバラエティ番組『ジョブチューン』(TBS系 土曜20時)で26日に、ファミリーレストランの“ロイホ”こと『Royal Host(ロイヤルホスト)』のイチ押しメニューを7人の“超一流料理人”がジャッジする企画を放送し、看板メニュー「パンケーキ」(税込み495円)に不合格の判定が下されたことを巡って大炎上騒動に発展しています。

そうした中で、番組に出演した料理人・前田元さんがフェイスブックで騒動に言及し、ネット上では様々な声が上がっています。

番組では、ロイヤルホスト従業員イチ押しメニュー10品の合否判定を行い、4位にランクインしたパンケーキは、創業から約40年にわたって販売を続けているロングセラー商品ながら、超一流料理人たちは「すごくケミカルな香りがする」「古い形にこだわりすぎ」「家でも焼けるんじゃないか」などと厳しい評価を下し、7人中6人が不合格の札を挙げていました。

<↓の画像は、ロイヤルホスト・パンケーキの評価シーン>

この厳しい評価に対してロイヤルホストの企画・開発担当者等は「ちょっとショックですね」としつつ、「自分らが少し固執しすぎたりとか、違った視点が持てなくなっていたのかなとは思ったところです。もっと美味しくなる方法を考えたいと思います」などと語り、商品の改良も視野に入れていくとしていました。

ネット上では、厳しい判定を下した超一流料理人らに対する批判が噴出し炎上状態となり、レストランの口コミが荒らされる事態にまで発展していました。

そうした中で、不合格の判定を下した京都のフレンチレストラン『MOTOI』のオーナーシェフ・前田元さんが、店のフェイスブック上で今回の騒動に対する思いなどを明かしました。

<↓の画像が、『MOTOI』オーナーシェフ・前田元さんの写真>

『MOTOI』は、10年連続でミシュラン1ツ星を獲得するなど高い評価を受けているレストランで、そんな店のオーナーシェフを務める前田元さんがジョブチューンへの出演を決めた理由について、「今飲食業界は慢性的な人材不足に陥っております。そんな飲食業界に何かできる事があるのでは?ファミリーレストランも我々も同じ飲食業です。忌憚のない意見を言い合う事で、商品開発の大変さや、苦労する部分を見ていただけるんじゃないか?お客様が喜んでいただくために必死に仕事する、そしてその事でお客様が笑顔になる。飲食業は本当に素晴らしい業界なんだと知って欲しいと思い出演を決めました。」と説明しています。

また、「もちろんノーギャラです」と明かし、番組制作サイドからは「ジャッジに関しては値段、コスト、オペレーションなども加味した上での評価をしてください」と言われていたとし、“ヤラセ”の指示などは一切無かったといいます。

各料理に対して料理人全員が真摯に向き合い、意見を出したことによって番組の収録は6時間近くにも及び、ロイヤルホストの担当者も料理人たちの意見を真剣に聞いていたとのことです。

そして、不合格としたパンケーキについては「焼き色、ビジュアルにかなりこだわっておられ、確かに見た目美しさは素晴らしかった」とした上で、「私が感じたのは、香料の強さでした。小麦粉と砂糖が合わさって生まれる香りは、何とも言えない良い香りがします。そういった素材の持つ良さをもっと出した方がいい、香料がマスキングしていると。ケミカルと言う言葉を使ったのは、香料や膨張剤の持つ香りが不自然に感じたからです。もちろん低価格であのクオリティは凄いです。長年愛されている事も素晴らしいです。ただ、あえて改善点があるとすれば、この部分だと思いました。そのために価格が上がっても、それ以上に美味しい商品になればお客様も納得していただけるんじゃないですか?とのコメントも致しました。」と説明しています。

この他の料理に対しても良い点は絶賛したり、改善の余地がある部分を指摘するなどし、現場は商品開発会議のようだったことから、前田元さんは番組収録を終えて「今回はいい回になったんじゃないかと私自身確信しておりました。」としています。

しかし、放送では多くのシーンがカットされており、「批判を誇張する演出は残念であり、飲食業が魅力的な業界だとは感じることができませんでした。番組の趣旨を誤って捉えてしまったと思います。企業様が求められるのは、忌憚のない意見であり、それが少しでもお客様の満足に繋がれば、との考えはほとんど伝わりませんでした。」としています。

最後に今回の騒動を受けて、「よく良く考えれば、同業者の料理をジャッジすると言うこと自体が間違っていたと思います」とし、「同じ飲食業に携わる者として、開発から、オペレーション構築の苦労は計り知れません。ましてや全国何百店舗に同じクオリティで提供することなど、私には到底できません。それなのにその想いが詰まった料理に合否をつけることなど、完全に思い上がりだったと痛感致しました。皆さまのご批判も、全て真摯に受け止めます。今後は違う形で、飲食業がより魅力的な業界となるように、努力していきたいと思います。この度は大変ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。」と謝罪しています。

この投稿を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

ニュースサイト『J-CASTニュース』の取材に応じた出演者の1人も、放送ではカットされていたものの、「焼き色がきれいで、立体感もあり、昔ながらのパンケーキをブレずに出していていいとの意見もありました」と明かしており、不合格判定となったものに関しては良い意見を大幅にカットし、厳しい評価を多く取り上げていたのだろうと思います。

それによって批判の矛先がまず料理人たちに向かうことは、番組サイドも分かった上で行っているのは間違いなく、今年1月にも『セブンイレブン』『ファミリーマート』『ローソン』のイチ押し商品をジャッジする企画で、1人の料理人がファミリーマートのおにぎり・和風ツナマヨネーズを酷評し、不合格判定を下したことで大炎上騒動に発展、その料理人のレストランの口コミは大荒れとなっていました。

それから1年も経たないうちに再び炎上騒動が勃発し、結果的にはロイヤルホストの各メニューにも大きな注目が集まり、客が殺到するなどの良い効果を生み出しているというものの、厳しいジャッジを下した料理人はノーギャラで出演し、さらには店の口コミが大荒れするなどして謝罪するはめにもなり、評価を下す側は損するばかりとなっています。

そのためネット上でも番組に対する批判が相次いでおり、打ち切りを求める声も少なくありませんが、視聴者等の批判に耳を傾けて番組の編集方針などを改善しながら、今回のような騒動が再び起こらないようにしてほしいものですね。

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