3月末からスタートした情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系 平日午前8時)の視聴率低迷が続き、早期打ち切り終了なども囁かれる中で、TBSが4月の定例社長会見で番組の今後について言及しました。
TBSは『ラヴィット!』について、「他局との差別化を図るため、企画をバラエティ方向にシフトしました。」と説明し、「今後も『ニュースなし、ワイドショーなし』の方針は変わりません」としています。
また、放送開始から約1ヶ月が経ち、番組の視聴率動向に対しては、「ALL(個人全体)では苦戦が続いておりますが、新ファミリーコア(4歳~49歳の視聴者層)では、少しずつ反応が出始め、F1(女性20~34歳)では、民放の中で2位になる日も出てきました」
と説明し、全体的には低視聴率ながらも一部に手応えを感じているといいます。
今後については、「企画を常にブラッシュアップしていき、新しい朝のバラエティーとして定着することを目指します」
と意気込んでいます。
そんな『ラヴィット!』の最近の視聴率を見ると、現在も世帯平均視聴率は1%後半~2%台で推移を続けており、4月27日放送回は世帯平均視聴率が1.5%(個人平均は0.7%)、28日は1.6%、29日は2.1%、30日は2.2%でした。
なお、同時間帯放送の各番組の世帯平均視聴率は、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は28日が10.8%、29日が12.6%、『スッキリ』(日本テレビ系)は28日が7.2%、29日が8.3%、『めざまし8』(フジテレビ系)は28日が5.5%、29日が6.9%となっています。
個人視聴率の順位も同じで、1位が『モーニングショー』、2位が『スッキリ』、3位が『めざまし8』、4位が『ラヴィット!』となっていて、これは番組の入れ替えが行われる前から変化はありません。
F1層(女性20~34歳)の視聴率に関しては、基本的には『スッキリ』が1位、『めざまし8』が2位、3位が『モーニングショー』、4位が『ラヴィット!』です。
このように『ラヴィット!』は裏番組に差を付けられており、見事な大コケぶりということから、番組は続いて1年程度と囁かれたり、MCを務める麒麟・川島明さん(42)の降板説が早くも浮上するなど、不穏な情報が飛び交っています。
そんな中で、MCの田村真子アナウンサー(25)が週刊誌『週刊ポスト』のインタビュー取材に応じ、『ラヴィット!』への思いを語っており、「これまでは報道系のかっちりとした番組が多かったので、情報バラエティ番組の『ラヴィット!』では今までとは違った印象を持たれるかもしれません。厳しいお言葉も承知していますが、『ラヴィット!』はTBSとしても新しい試みで、試行錯誤しながらやっていこうと一致団結してきました。評価に身構えず、情報をいかに楽しくわかりやすく紹介するか、スタジオの盛り上がりを遮らずに進行できるかというMCの仕事に集中して、番組へ貢献できたらと考えています」
としています。
<↓の画像は、『ラヴィット!』司会の田村真子アナと麒麟・川島明さんの写真>
そして、放送から1ヶ月が経った現時点での番組に対する反応を見てみると、
- ザッピングの流れで目にすることはあるが、いつ見てもランキングみたいなコーナーである意味清々しい。
- コロナのニュースしんどいなあと思ったときに回すけど、残念ながらつまらない。
でも、コロナニュースに疲れた人が必ず一定数いるので、内容がもう少し面白ければ、少しは視聴率が上がるかも - 「情報バラエティ」の中身が、コンビニのスイーツベスト10とか、ファミレスの人気メニューとか、どう見ても企業広告というか堂々としたステマにしか思えない。何を紹介するかを吟味されますように
- バーミヤン人気メニューランキングとか、スシロー人気ランキングとか。家の近所に無いし。あっても今自粛を要請されているからなかなか行けないし。外出や外食を促すような番組してるって不思議な感じ。
- ヒルナンデスも最初は悲惨なスタートだったけど、何だかんだ長寿番組になっているので、やりようによっては開拓できるかもしれない
- 他局とは明らかに毛色が違うので、2年やそこらで諦めず、徹底的にやり切ってほしい。
2年でまた元の情報ワイドショーに戻したところで、スッキリやモーニングショーには歯が立たないでしょ - 不安を煽るような構成のワイドショーが多い中でこのような番組が始まるのは画期的だしとても期待していた分、想像していたものと違いすぎた。
企業の品物ランキングも単発の企画なのかなと思いきや連日やるとは思わなかった。もう少し落ち着いた構成の企画があってもいいんじゃないかな。
ワイドショーに飽き飽きしてる視聴者層を取り込めるはずなんだけどなぁ - ラビットは麒麟の川島がМCで個人的にツッコミが好きなので期待していたんだけど、なんだか良さが生かされていない。
ただ、週替わりの芸人は良いメンバーが集まっているので、企画さえうまくハマれば面白くなる気がしてる。
などの声が上がっています。
『ラヴィット!』はスタートから現在まで、「プロが選ぶ1番おいしいモノは?ラヴィットランキング」というグルメランキング企画を毎日放送し、その他に各曜日のコーナーなどもあるのですが、番組内の各企画が『ヒルナンデス!』『有吉ゼミ』(共に日本テレビ系)、『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)、『潜在能力テスト』(フジテレビ系)などと酷似していて、パクリ番組とも指摘されています。
それでも番組を支持する声もあり、どの情報番組も連日のように新型コロナウイルス関連の情報を伝えているため、何も考えずに見られる番組という点では多少評価されているものの、番組内容に目新しさがなくつまらない、複数の芸人が出演し朝からうるさ過ぎる等の声が上がっています。
そして、少しでも若い層の視聴率を上げるために、金曜日のみマンスリーゲストとしてジャニーズタレントを投入し、4月は『Snow Man』のメンバーが週替りで出演し、5月は『ジャニーズWEST』が出演することが発表されているのですが、金曜日は4月9日放送回で番組史上最低の視聴率1.1%を記録しており、ジャニーズの投入だけでは数字が取れないことが明らかになっています。
やはりニュースを扱わないにしても、番組全体の企画内容のテコ入れが間違いなく必要で、すでに制作サイドは現在の数字に危機感を抱き、様々な企画の考案などを行っていると思いますが、どうにか視聴者を惹きつけるような企画を生み出し、見るに堪える番組にしていってほしいですね。