“霊長類最強の女”という異名をとる女子レスリングの吉田沙保里選手(33)が、18日(日本時間19日)に行われたリオデジャネイロ五輪のレスリング女子53キロ級決勝で、アメリカのヘレン・マルーリス選手に敗れて4連覇を逃し、2002年から続いていた世界選手権と五輪の連覇についても16で止まってしまい、試合後には悔し涙を流しました。
吉田選手はインタビューでも号泣しながら、「たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わって申し訳ない。日本選手(団)の主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」などと謝罪を繰り返していたのですが、これに対して女装タレントのミッツ・マングローブさん(41)が19日、曜日コメンテーターを務めている情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、吉田選手が試合直後と表彰式で号泣していたことについて「一滴も(涙が)出なかった。かえってシラけちゃって」などと辛口コメント。
<↓の画像は、試合後に号泣する吉田沙保里選手>
これが一部スポーツ紙などによって報じられると、ネット上では批判が殺到して大炎上状態となっていたのですが、ミッツさんは20日に自身のブログを更新して謝罪しました。
ミッツさんはブログで、「これは、非難されてしかるべき発言だと思います。申し訳ありませんでした。」と謝罪し、「誤解を生む・生まないとか、真意として、何に対して『シラけた』かを弁解する以前に、表現が稚拙で、無粋で、失礼です。テレビのやりとりの中で発した言葉が、活字として切り取られることも承知しておきながら、これほどまでに言葉足らずな表現をしてしまったことに反省しています。」と綴っています。
また、「言い訳や弁解はいたしませんが、吉田選手ご本人が、金メダルを目指して命懸けで戦ってきたこと、それでも敗れてしまった悔しさを、私も感じたことは確かです。決して、彼女の戦う姿や結果にシラけたのではありません」と釈明。
さらに、「この度は、大変失礼いたしました。こんなひねくれ者が、メディアで仕事をさせて頂いている以上、もっと言葉や表現を的確に、お洒落に選べるよう、鍛錬します」といい、「吉田選手をはじめ、たくさんの人たちの感情を、侮るようなことになってしまい、ほんとうにごめんさい」などと、反省の言葉を繰り返しています。
ブログでこのように反省の意を示し、自らの発言を謝罪したミッツさんですが、これに対してネット上では、
- 第一声が本心を表しますよね。真意がどうあれ、敬意があれば出なかった表現
- その辺がマツコとの差。あの人は一見毒舌風だけど、絶対に他人を貶めない言い回しに徹してる
- 言い方が酷いわ。いくら何でも、あの物言いはテレビに出る人として駄目だよね。
- 何でも逆張ればいいってもんじゃない。吉田さんがこのオリンピックのためにどれだけの努力をしてきたのか、容易に想像もできない。東京招致やレスリング種目存続の活動にも尽力してきた。あわてて謝罪しようが、このミッツなんとかの発言は忘れないね。顔も見たくない。消えてくれ。
- 思うのは勝手だけど、こういう世界にいるならちょっとは考えて発言しないと。謝罪も言い訳にしか聞こえない
- 結局、どんな弁解、弁明をしても最初に発言した事が本音なんだろうね
- ええ歳のおっちゃんが浅はかな発言やったな。居酒屋での仲間内での発言みたいに気軽に言ったら予想外に炎上してビックリしたんやろな。まあ思ってなければ出ない発言。結局は吉田選手を軽く見てたのは間違いないだろう
- 思いの外、謝罪がしっかりしている。ここまでしっかり謝っていると次から気をつけて、としか思えない。変な言い訳しないのは正解。
などのコメントが寄せられています。
普段から辛口コメントで知られているミッツさんですが、悔し涙を見せた吉田選手に対し、なぜ「しらけちゃって、一粒も涙が出なかった」などと発言をしてしまったのか…とても理解に苦しみますね。
吉田選手は、五輪と世界選手権合わせて16連覇していたものの、五輪では初めて敗れて五輪4連覇を逃し、連覇の記録もストップしてしまったこと、前日には58kg級の伊調馨さんら、日本人選手が3階級で金メダルを獲得しており、日本選手団の主将として絶対に金メダルを取るという強い思いがあったものの、決勝で敗れて銀メダルとなってしまったことなど、様々な思いから号泣してしまったのだと思いますし、吉田選手の悔しさは計り知れないものがあるため、ミッツさんの発言はあまりにも軽率で、不適切な発言だと思います。
ミッツさんは数多くのレギュラー番組を持つ人気タレントで、発言に影響力がある方なので、今後また今回のような発言をしないよう気をつけてほしいと思いますね。