ベテラン声優・増岡弘さん(ますおか・ひろし 82歳)が、アニメ『サザエさん』のフグ田マスオ役、『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさん役を降板することが発表されました。
増岡弘さんの番組降板は所属事務所『東京俳優生活協同組合』の公式サイトなどで発表され、卒業理由は高齢によるものといい、「次の世代の方に託し卒業させていただく運びとなりました。」と報告しています。
<↓の画像が、マスオさん、ジャムおじさんを長年演じてきた増岡弘さんの写真>
『サザエさん』を放送するフジテレビの発表によると、マスオさん役の後任は『ドカベン』の主人公・山田太郎役、『キン肉マン』のテリーマン役、『SLAM DUNK』の木暮公延役などで知られる声優・田中秀幸さん(たなか・ひでゆき 68歳)が務めるとのことです。
増岡弘さん演じるマスオさんの出演は18日放送分が最後となり、25日放送分から後任の田中秀幸さんがマスオさん役を演じるとのことです。
また、『それいけ!アンパンマン』を放送する日本テレビの発表によると、ジャムおじさん役の後任は、同作でめいけんチーズ、かばおくん役などを担当している“やまちゃん”こと山寺宏一さん(やまでら・こういち 58歳)が務めるとしています。
増岡弘さん演じるジャムおじさんの最終出演話数は、9日放送の第1464話「アンパンマンとはみがきこちゃん/フランケンロボくんとちゅらおばあ」になるそうです。
<↓の画像左が田中秀幸さん、右が山寺宏一さん>
『サザエさん』のプロデューサーによると、マスオさん役の後任はオーディションによって決定したそうで、「3代目のマスオさん役は、これまでにもさまざまな役を演じてこられ、幅広い表現力に定評のある田中秀幸さんにお願いすることになりました。マスオさんのいろいろな場面での感情表現を、バリエーション豊かに演じていただける確信を持ち、スタッフ満場一致で決定しました。これまでのマスオさんのキャラクターを引き継ぎつつも、田中秀幸さんならではの新しいマスオさん像を作っていってくださることを期待しています。」
としています。
そして、この発表に対してネット上では、
- 亡くなって慌てて後任選抜するより、生前交代が良いと思います。増岡さん、お疲れ様でした。
- 増岡さん…ずっと当たり前のようにマスオさん、ジャムおじさんと「日本の優しいお父さん」の声を聞き続けて育った子どもたちとしては、凄く淋しくなります…
長年、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。 - ついにマスオさんも‥‥ 増岡さんのマスオさんはほのぼの、おっちょこちょいな雰囲気もしてとても癒されました。
自分的には初代マスオより二代目の増岡さんがマスオという気がします。
磯野家の声が少しづつ変わっていき寂しい気持ちもあるけれど増岡マスオさん長い間ありがとうございました。
でも、やっぱり増岡さんの声が大好きだな! - マスオさんが工藤優作になるんですね。ちょっと想像がつかないけど、きっとそのうち慣れるでしょう。
山寺さんはアンパンマンでたくさん演じているので、現場の雰囲気はバッチリだと思うので楽しみです。
増岡さん、寂しいです。でもご決断を尊重して、いち視聴者として感謝を伝えたいです。いままでありがとうございました。 - 波平役の茶風林さんも今となっては慣れたのでこれからの後任の方々の声にも最初は違和感あるかもしれませんがすぐに慣れるんじゃないかなと思います。
幼少期からの馴染みの声が段々と減っていくのは寂しいですね。増岡さん大変お疲れ様でした。 - 有吉の散歩番組のナレーターはどうするのかな。再放送でもみるけど、あの声で番組を支えてる部分もあると思う。
などのコメントが寄せられています。
増岡弘さんは俳優としても活動しながら、テレビ創成期から声優として活躍している方で、1978年6月に『サザエさん』の2代目マスオさん役に起用され、これまで41年にわたってマスオさん役を演じ続け、1988年からスタートした『それいけ!アンパンマン』では31年にわたりジャムおじさん役を演じてきました。
出演したアニメや海外映画・ドラマの吹き替え本数は膨大な量で、昨年の『第12回声優アワード』では功労賞を受賞しています。
しかし、ここ最近は体調が優れなかったのか、ナレーションを担当している街ブラ番組 『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)を休んで代役を立てており、番組視聴者等の間では心配の声が上がっていました。
そうした中で、長年務めてきたマスオさん役とジャムおじさん役の同時降板が発表され、作品のファンからは寂しいという声が上がっています。
これまで昔と変わらない声を出していた増岡弘さんも7日で83歳となるため、体力的にも限界が来ていたとみられ、降板は仕方がないと思う一方、やはり慣れ親しんだ声を聞けなくなるというのは非常に寂しいものがあるのですが、長年務めてきた仕事を離れ、これからゆっくりと休んでほしいです。
そして、増岡弘さんの後任に抜擢された田中秀幸さん、山寺宏一さんは大きなプレッシャーを感じているかと思いますが、新たな声で少しでも早く作品に馴染むよう頑張ってもらたいですね。