今年ソロデビュー35周年を迎える歌手・工藤静香さん(52)が、19日放送の情報バラエティ番組『ポップUP!』(フジテレビ系 月~金曜午前11時45分)にVTR出演し、子供の教育などについて語ったことで反響を呼んだものの、番組の視聴率が相変わらず低く、フジテレビ内でも番組が問題視されているとニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。
坂上忍さんが司会の『バイキングMORE』が4月1日をもって終了し、新たにスタートした『ポップUP!』は、話題の芸能・エンタメニュース、最新ファッションやグルメ、美容ダイエットなど、視聴者が見たい、知りたい、聞きたいと思うことを掘り下げていくという内容で、初回の平均世帯視聴率は3.2%、個人視聴率は1.6%でした。
前4週の平均世帯視聴率は3.8%、個人視聴率は1.9%で、『バイキングMORE』を下回る数字でスタートし、2回目の放送で世帯視聴率は2.1%まで落ち、4回目の放送で世帯視聴率は1.6%、個人視聴率は0.8%まで下がりました。
番組スタートから3ヶ月が経った現在も、番組の世帯視聴率は1%台後半、個人視聴率は1%前後で推移し、19日放送回では工藤静香さんの独占インタビューが放送され、フルート奏者・モデルの長女・Cocomiさん、モデル・女優の次女・Koki,さんの教育について語り、特に食生活に気を遣っていることなどを明かしファン等の間で反響を呼んだものの、番組の視聴率は世帯が1.9%、個人は1.0%と、普段の放送と変わらない数字でした。
<↓の画像は、『ポップUP!』出演後に工藤静香さんがインスタグラムで公開した左足首のタトゥーチラ見せ写真>
日刊大衆の記事では制作会社関係者が、「『笑っていいとも!』や『バイキング』から続くフジの昼の枠、しかも3時間の生放送でこの数字というのは即打ち切りレベル。すぐにでも抜本的なテコ入れすべきでしょう。」
と指摘しています。
数字の低迷を受けて20日には、前日にプロ転向を表明したフィギュアスケーター・羽生結弦選手の特集を放送し、番組の半分以上を使って羽生選手のこれまでを振り返っていたものの、「当初の番組コンセプトとは違い、ブレ始めているとも言える」と制作会社関係者は語っています。
同関係者によれば、『ポップUP!』の内容に対してフジテレビの上層部からは、「こんなユルい番組やっていていいのか?」との声も上がっているとし、8日に安倍晋三元首相が銃撃される事件が発生した際、通常放送を止めて特別編成で事件の模様を伝えたところ、その日は同時間帯の視聴率が世帯2.7%、個人1.3%と、普段よりも数字が上昇していたそうです。
こうした結果を受けて、フジテレビの上層部からは「毒にも薬にもならないような番組をキー局でやっていていいのか?」との声が上がり始めているといい、これによって今後また『バイキングMORE』のように、時事ネタを扱う情報番組、ワイドショーにリニューアルされる可能性もあるようです。
『ポップUP!』が放送されている時間帯には、『ヒルナンデス!』『情報ライブ ミヤネ屋』(共に日本テレビ系)、『ひるおび!』『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』(共にTBS系)、『ワイドスクランブル!』『徹子の部屋』(共にテレビ朝日系)などの番組が放送されており、この時間帯は固定視聴者を抱えている番組が多いですし、そう簡単に太刀打ちできないでしょうね。
『笑っていいとも!』が終了後にスタートした『バイキング(バイキングMORE)』も、当初は視聴率が取れずに大コケ状態が続き、何度も打ち切りが囁かれていましたが、『ヒルナンデス!』とカブる内容を大幅に変更し、芸能・時事ネタを取り上げて出演者が討論を繰り広げる内容にリニューアルしたことにより、同時間帯トップの数字を獲得する日も出てくるようになりました。
しかし、徐々に数字が落ち込んでいき、坂上忍さんの高いギャラ、番組内での言動などが原因で終了したとも言われているのですが、『ポップUP!』も路線変更して情報ワイドショー番組になっていくのでしょうか。