テレビ東京が10月7日から新アニメ枠を新設し、『ポケットモンスター サン&ムーン』(木曜18時55分)、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(同19時25分)を日曜日に移動するこを8月30日に発表し、この突然の放送枠変更に視聴者からは困惑の声が上がっています。
テレビ東京の発表によると、10月7日から日曜日17時30分~18時30分の1時間をアニメ枠とし、『NARUTO』の続編にあたる『BORUTO』は「日曜17時30分~」、1997年から続く『ポケモン』シリーズの最新作『ポケットモンスター サン&ムーン』は「日曜18時~」の放送に変更するとのことです。
なお、現在は同時間帯で経済系番組『知られざるガリバー~エクセレントカンパニーファイル~』、『車あるんですけど…?』を放送中なのですが、この2本は枠移動して放送を継続するとし、枠が空く木曜19時台は新バラエティ番組を検討しているそうです。
この時間帯にアニメ枠を新設した理由についてテレビ東京の押田裕一アニメ局長は、「日曜日の17時30分~18時30分を子どもたちを中心とした家族に向けて、アニメ番組を編成いたします。生活環境、視聴環境が変化する中、『休日ゆっくり、家族一緒で』をコンセプトに新たなるスタートを切りたいと考えています」
と説明しています。
また、アニメ枠の後には、『モヤモヤさまぁ~ず2』(日曜18時30分)、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(日曜19時54分 ※月1回放送)、『日曜ゴールデンの池上ワールド』(日曜19時54分)といった人気バラエティ番組が続く編成になっているため、「休日の家族団らんで過ごす時間を、テレビ東京で楽しんでいただければと思います。」と語っています。
10月に枠移動する『BORUTO』と『ポケットモンスター サン&ムーン』の裏では、平均視聴率が大体15~20%台で推移している大喜利番組『笑点』(日本テレビ系 日曜17時30分)、平均8%前後で推移しているアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系 日曜18時)などが放送されており、10月以降はこうした人気番組と激突する形となります。
そして、この発表を受けてネット上では、
- まさかのテレビ東京ゴールデン枠のアニメ撤退
- いかにも大人の都合といった感じ。視聴者の子供からしたらずらした方が嬉しいはず。
- えー、木曜日のままで良くない?日曜日は朝アニメばっか観てるから、夜まで観なくていいけどなぁ。木曜日の子供の楽しみが無くなってしまう。
- なぜアニメにアニメをぶつけるんだ。日曜日はまる子→サザエ→鉄腕ダッシュ→イッテとほぼ定番化してる。今までの曜日だったからアニポケ、ボルトが見れたのになぁ…
- 子供も木曜日夜にポケモンを見る事によって、あと1日学校に行けば休みだー!っていうワクワク感があったのに、日曜日夜じゃワクワク感はなくなるね。
- 今までテレ東もフジも観ていた子供には酷だな。片方確実に観られなくなる。何も視聴率を食い合わなくてもなぁ。大人の事情ってヤツか?
- ただでさえアニメ枠は減少傾向にあるのに、わざわざ同じアニメにぶつけることは無いと思う。昨年もテレビ朝日が仮面ライダーとスーパー戦隊をフジテレビ系のアニメと同じ時間帯にしたため迷惑したのに。
- 狙いは面白いかも?あの時間は、子供の見るのがなくてまる子&サザエに流れていたところがある。子供からするとポケモン&ボルトの方が食いつくかも?
- 今までこういうチャレンジ精神あふれることをやってくれた局が全然なかった。国民的というか、単純に他にライバルがいなかっただけだし、これは本当に画期的だと思う。というか、本気でフジテレビを潰しに来てるね
などのコメントが寄せられています。
現在『ポケモン』と『BORUTO』を放送している木曜19時台は、『得する人損する人』(日本テレビ系)、『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』(テレビ朝日系)、『プレバト!!』(TBS系)、『VS嵐』(フジテレビ系)が放送されており、なかなかの激戦区です。
『ポケモン』はその中で平均視聴率が約3~4%、『BORUTO』は約2%程度で推移しており、現在テレ東は勢いがあるので、新たにバラエティ番組などを制作してゴールデン帯の強化を図っていくのも納得です。
ですが、日曜日18時台には『ちびまる子ちゃん』が放送されていることもあり、『ポケモン』と『ちびまる子ちゃん』を観ていた視聴者からすると不満でしょうね。
こうした枠移動はテレ朝も昨年10月に行ったことで視聴者らの間で物議を醸しており、『東映』制作の『スーパー戦隊シリーズ』、『仮面ライダーシリーズ』の放送枠「スーパーヒーロータイム」の放送時間を1時間以上ずらし、ネット上では多くの批判が寄せられていました。
テレ東に対しても現時点で多くの批判が寄せられているのですが、この枠移動はどのような結果となるのか、『ちびまる子ちゃん』の視聴率にも影響を与えるのかどうかに注目したいですね。