ピン芸人・ブルゾンちえみさん(現芸名・本名=藤原史織 29歳)が12日、2017年から準レギュラーを務めていたバラエティ番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系 日曜21時)に最後の出演を果たし、“with B”こと元『ブリリアン』のコージ・トクダさん、杉浦大毅さんと共に、ラストとなるキャリアウーマンネタを披露しました。
ブルゾンちえみさんはイタリアへの留学(新型コロナウイルスの影響で延期)を理由に、大手芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』からの退所を決意し、4月からは本名の「藤原史織」に改名して活動を行っていくことを発表しており、3月をもって情報バラエティ番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)の水曜レギュラーも降板しました。
そして、12日放送の『行列のできる法律相談所』でブルゾンちえみさんは、「(ひな壇で)しゃべれない。行列のあの席に座ってても…あの場所に座りたい芸人さんはたくさんいるのに、私なんかが使ってしまっていいのか」「この番組を盛り上げなきゃと思っても、私じゃない方がもっと面白い番組になるのになあって思っていた」
などと、様々な悩みを抱えていたことを打ち明けました。
そして、このタイミングでナベプロを退所、イタリア留学を決意した理由については、「ブルゾンちえみで5年10年やっていく?と考えた時に、絶対賞味期限はあるから…と考えながら、昔からある『海外に身を置いてみたい』を実現させたいなと。大変とは分かりながら、いつかは絶対に住みたいと思っていたので、このタイミングかなと」
と説明しています。
最後には、「色んなことがあった3年間、本当に勉強になりましたし、誰もができる経験ではないので、この経験を生かして、またいつか面白いワクワクを提供できるように勉強していきたいと思います」
とコメントしていました。
<↓の画像が、『行列のできる法律相談所』出演者とブルゾンちえみさんの写真>
ブルゾンちえみさんのナベプロ退社、海外留学の理由、真相については週刊誌『週刊文春』や『フライデー』などが報じており、週刊文春の記事では事務所関係者が、「退所は、やりたくない仕事を入れられ、彼女の『我慢の限界』が来たことが原因。周囲には『お笑いの仕事以外もしたいのに、事務所からはバラエティのロケやひな壇の仕事ばかり入れられてしまう』と漏らしていました」
と明かしています。
ナベプロとブルゾンちえみさんは円満退所を強調しているものの、実際には事務所との方向性の違いが原因で辞めることになったといい、ブルゾンさんは元々芸人になりたくて芸能界入りを目指していたのではなく、ナベプロの養成所では当初タレントコースに所属していたといい、そこから芸人になったきっかけについてデビュー当初の芸人仲間は、「転機は事務所のマネージャーのベビーシッターをアルバイトでやったこと。そこで『お前、面白いな』と見初められ、芸人コースに転向したそうです」
と明かしています。
そして、芸人活動をする中でブルゾンちえみさんは不満を募らせていたそうで、前出の事務所関係者は退社に至った経緯について、「昨年、彼女から退所の申し出があり、事務所は『それでは弁護士を立ててくれ』と要求し、話し合いを続けました。事務所としては後々揉めないように、というつもりだったのでしょう」
と説明しています。
最終的にはブルゾンちえみという芸名を使わずに、藤原史織として活動していくこと、イタリア留学することで決着がついたそうで、ブルゾンさんが海外留学を決めた理由についても同関係者は、「ブルゾンは本来真面目な性格で、2018年に故郷の岡山が豪雨被害に遭った際にはボランティアに参加。実は、社会的メッセージを発信する仕事をやりたいという願望があるんです。イタリア留学も仕事の幅を広げようと、語学学校に通って準備していた」
と語っています。
また、フライデーの記事ではスポーツ紙記者がブルゾンちえみさんの退所、海外留学理由について、「芸人として限界を感じていたみたいです。ネタは思いつかず、バラエティでの立ち振る舞いもしっくりこない。そこで彼女は芸人をやめ、まったく新しい活動をしたいと考えた。具体的には、興味のあった社会貢献活動をしながら、憧れの渡辺直美のようなインフルエンサーを目指すと聞いています。昨年には、事務所に退社の意向を伝えていました」
と明かしています。
芸能プロダクション幹部によれば、ナベプロ側は引き続き「ブルゾンちえみ」という芸名を使って活動することや、インスタグラムの公式アカウントの継続使用に対して難色を示したそうです。
しかし、ブルゾンちえみさんのインスタグラムのフォロワー数は現在227万人超えと国内トップクラスの数字で、アカウント閉鎖となれば今後の活動にも大きな影響が出てしまうため、ブルゾンさんは弁護士を立てて今後について話し合い、アカウントは残す一方で芸名は捨てるという形で決着したとしています。
こうした背景があり、ブルゾンちえみさんは大手事務所からの退社、海外留学することになったそうですが、これに対してネット上では、
- もっと女優業やりたかったのかなって感じだけど、そうゆうのって自分でオーディションとかで勝ち取っていくもんでないの?
そこそこ名前の知れてる女優さんでもオーディションでって聞くし。普通に女優業がくる段階ではないと思うが…。
どちらにせよ、退所してやりたい道に進むことは良いことだよね。 - 良いんじゃないの。売れる事だけが幸せじゃないし、自分のやりたい事を出来る事が一番重要だと思うし。
ただ、売れないと自分のやりたい事が出来ないのも事実で、それをうまく折り合いを付けるのが一番だとは思うけどね。 - 女優がやりたかったなら、他の芸人みたいにゆっくりと女優業へとシフトする方法もあったと思う。
事務所との交渉も大事なことで、それができなければこの先やっていくのは難しいのかなと思います。 - 人生一度きりだからね。全て承知で決めたことだろうし、日本の芸能界から去ることになっても未練はないのだろう。
いつも思うが芸能界にいつまでも居座ることが決して正しいことではない、稼ぐだけ稼いで次の仕事を求めて何が悪いと。 - 35億以外に面白いと思った事は特にない。トーク力や女優としての実力について一般的に認められている訳でもなく、今後は彼女の頑張り次第ではあるが、一発屋で長期的に芸能界で活躍出来る人は少ないのではないか。
恐らくは、あの人は今なにしてる?みたいなテレビで取り上げられ、全く違う生活してるのではないかな。 - ここ一番の大会でネタを飛ばす胆力の弱さ、ひな壇での影の薄さを見ても、元々お笑い志向じゃなかったのはわかってた。
最近はもう開き直って、面白いこと言おうとはこれっぽっちも思ってなさそうだし。
ファッションとかライフスタイルとかを若い女性から憧れられるリーダー的存在になりたかったんだな。
「35億」の恋愛マスター風イイ女は、ネタじゃなくてなりたい自分の姿だったんだ、と納得。
などのコメントが寄せられています。
ブルゾンちえみさんはブリリアンとのキャリアウーマンに扮した35億ネタで大ブレークし、ナベプロの猛プッシュもあって2017年からメディア露出が激増、『ヒルナンデス!』や『行列のできる法律相談所』などにレギュラー出演するようにはなったものの、芸人として面白いことを言うわけでもなく、普通のコメントやリアクションをしていることによって、視聴者からも不満の声が上がっていました。
その背景には、事務所がやってほしいこととブルゾンちえみさんがやりたいことにズレがあり、その溝を埋めることが出来なかったことで、最終的には芸名を捨てて、とりあえずは海外留学するという形になったようですが、同じく海外留学をした吉本興業所属の渡辺直美さんのように、事務所に籍を置きながら海外留学するという選択肢は無かったのでしょうかね。
正直、今後も日本で活動するならばナベプロを離れたのは失敗だったと思いますし、これから具体的にどういった活動をしていくのかは不明で、社会貢献活動をしながら、インフルエンサーとして活動していくにしてもブルゾンちえみという名前、ブランドを手放してしまったのはもったいないと思います。
ですが、元ブリリアンの2人もそれぞれ俳優、アメリカンフットボール選手としての活動をスタートさせるとしており、ブルゾンさんも今後新たな活動によって、さらに活躍の場を拡げられるよう頑張ってほしいです。