人気作家・東野圭吾さん(ひがしの・けいご 66歳)の小説『ブラック・ショーマン』シリーズが映画化され、俳優・歌手の福山雅治さん(55)が主演することが発表されました。
『ブラック・ショーマン』は、2020年に1作目『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』、今年1月に2作目『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』が出版され、シリーズ累計発行部数は78万部超えの人気シリーズで、来年公開予定の映画は1作目を原作とし、撮影は10月末からスタート予定とのことです。
今作の映像化にあたって製作サイドが、東野圭吾さんの代表作『ガリレオ』シリーズの流れから主演に福山雅治さんの名前を挙げたところ、東野圭吾さんは「それは当然でしょう」と応じ、福山さんもオファーを快諾したそうです。
東野圭吾さんがブラック・ショーマンを書いたきっかけも、福山雅治さんの「ダークヒーローを演じてみたい」との言葉にあったといいます。
<↓の画像は、ブラック・ショーマンの原作者・東野圭吾さんの写真>
ブラック・ショーマンの主人公・神尾武史は、アメリカ・ラスベガスで名を馳せた超一流の元マジシャンで、巧みな人間観察能力を持ち、人間心理に詳しく誘導尋問も得意としていて、金にシビアで息を吐くようにウソをつく一面もある人物で、現在は東京都内でバーを経営しています。
映画のあらすじ内容は、武史の兄で元中学校教師・神尾英一が何者かに殺され、結婚を2ヶ月後に控えていた娘・神尾真世は訃報を受けて実家に戻り、父親が殺された真実を知りたいと願う真世の前に、叔父の武史が現れ、卓越したマジックや手癖の悪さ、誘導尋問や人間観察などを駆使して殺人事件の真相に迫るというストーリー展開となっています。
福山雅治さんとバディを組む神尾真世役は有村架純さんが演じ、2人の共演は今作が初となっています。
<↓の画像が、ヒロインを務める有村架純さんの写真>
主演の福山雅治さんは、「僕が演じる神尾武史は元マジシャン。手品には口という文字が3つ内包されています。彼は虚実綯い交ぜの言葉と行動で非日常の空間を作り上げます。“つまらない真実よりも面白い嘘のほうがいい”そんな風に描いていければと思っています。」「有村さんとは初共演ですが、以前、報知映画賞授賞式の舞台袖でお話しさせていただきました。常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです。」
とコメントしています。
有村架純さんも、「福山さんとは授賞式で初めてお会いした際に、作品を一緒に作れたら良いですね、なんてお話ししたことを覚えています。素敵なバディを組めるよう皆さんと共に最後まで頑張ります。」
としています。
東野圭吾さんは、「新作を書くにあたり、どんな主人公にしようかと考えていた頃、福山雅治さんから、『ダークヒーローを演じてみたいんです』と聞きました。なるほど福山さんの悪党なら是非見てみたいと思ったのが、『ブラック・ショーマン』執筆のきっかけです。主人公は人格者でも正義漢でもなく、人を騙す快感だけを求めて行動します。兄殺しの謎を追うにしても、まともな手段は取りません。福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。」
と期待を寄せています。
そして、ブラック・ショーマンの映画化、福山雅治さんと有村架純さんの共演発表を受けてネット上では、
- 楽しみすぎる!書く前から福山さんをイメージしてたんや!! ここ数年でミステリーを読み始めたにわかですが東野圭吾さんのが1番すき!
- 原作を読んだとき、阿部寛さんに当て書きしたんじゃないか、と思うぐらいぴったりだったので、福山さんと聞いて驚きました。何にしても原作は面白かったので期待しています
- 湯川教授に続いて、新主人公登場! 手先が器用だけでなく、えっ?そう来るかぁ!と思わせる着目点も面白い。
是非ブラックショーマンをガリレオみたくシリーズ化してください。映画を楽しみにしています。 - ということは、ブラック・ショーマンの3作目も期待していいのかな?
- 原作を読んでいるけど、このおじさん(神尾さん)は福山雅治を想像しながら描いていたというのが意外だった。
東野圭吾氏のファンで大抵の作品は読んでいて、映像化された作品も楽しく見ているが、ガリレオの湯川先生→福山雅治、加賀恭一郎→阿部寛、マスカレードホテルの新田刑事→木村拓哉
どれもハマっているからこそ、同じ原作者の別のキャラクターは、別の人に演じてほしいとは思う。
でも、東野先生が福山雅治で当て書きしたのならもう福山雅治しかいないですね。 - 福山雅治のガリレオ役は本当に嵌まってて、小説で読んだイメージにピッタリ! 今回はマジシャン役でダークヒーローとのこと。映画も観てみたいし、小説も読んでみたい
などの声が上がっています。
福山雅治さんと東野圭吾さんが、ガリレオシリーズ以外の作品でタッグを組むとの話は、2月に週刊誌『女性セブン』が伝えていました。
女性セブンによると、その作品は“国内最大級のビッグプロジェクト”になると言われ、映画だけでなくドラマ化も目指しているとし、福山雅治さんもガリレオシリーズを超える代表作にしようと意気込んでいるとのことでした。
東野圭吾さんは今回出したコメントで、福山雅治さんの「ダークヒーローを演じてみたい」との言葉を受け、「福山さんの悪党なら是非見てみたい」との思いからブラック・ショーマンを執筆したと明かし、そして他のシリーズと同様に原作は高評価を受けていることから、今後もシリーズは続きドラマ化もありそうです。
福山雅治さんがダークヒーローをどのように演じるのか、そして初共演の有村架純さんとバディを組み、どういった仕上がりになるのか楽しみで、引き続きその他の出演者発表などにも注目したいですね。