フジテレビが3日に10月番組改編発表会見を行い、今年4月に行われた“史上最大の改編”に次ぐ大型改編の実施を発表しました。
発表によると、改編率は全日帯(6時~24時)が5.8%(今春の改編率は28.2%)、ゴールデン帯(19~22時)が23.1%(同29.8%)、プライム帯(19~23時)が24.5%(同29.5%)となっており、打ち切り番組と新番組の発表も続々と行われ、ゴールデン帯は番組6本、プライム帯は10本変更されます。
まず、今年1月から月曜22時台に放送の『世界の村のどエライさん』は9月10日をもって終了となり、後番組として所ジョージさんMCの『新説!所JAPAN』(月曜22時)がスタートします。
また、月曜21時54分~22時放送のミニ料理番組『くいしん坊!万才』は、日曜午前11時45分~に枠移動します。
昨年11月から金曜19時台に放送の古舘伊知郎さんMC『モノシリーのとっておき』も終了し、後番組は坂上忍さんMCの『坂上どうぶつ王国』(金曜19時)に決まり、坂上さんの他にはサンドウィッチマン、野性爆弾・くっきーさんがレギュラー出演するとのことです。
昨年10月に日曜13時台から土曜日19時台に移動した『さまぁ~ずの神ギ問』は、9月29日放送回をもって終了し、10月から新たに俳優・佐藤二朗さんMCのクイズバラエティ番組『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(土曜19時)がスタートします。
土曜20時台に放送していた『めちゃ×2イケてるッ!』の後番組として、今年5月からスタートした東野幸治さんMCの『世界!極タウンに住んでみる』は、9月15日の放送をもって終了し、10月から放送の後番組は現在調整中で、フジテレビの斎藤翼編成センター編成部長は、「今後、土曜日に多くの特番があり、10月の頭から(新番組が)始まる状況にはないので、最後の最後まで鋭意努力して新しいバラエティー番組を作っていきたい」
と語っています。
斎藤翼編成センター編成部長によると、「『変える』『変わる』」をテーマに昨年10月から改編、構造改革を進めており、「来年はフジテレビ60周年。これまでのモデルに固執せず、顔になる看板番組を育てていかなければならない」「みなさんの『見たい』に応えるために既成概念に捕らわれず、フジを象徴する顔となる番組を生み出していきたい」
としています。
さらに、「他局では高年齢層に向けた番組が多く見られるが、高年齢層にしか見られない番組を作るつもりはありません。子供から大人まで明るく見られる番組作りにこだわっていきたい」
と、視聴者層を絞らずに、幅広い年代層に受け入れられる番組を作っていくと語っています。
また、『坂上どうぶつ王国』でMCを務める坂上忍さんはフジテレビですでに、『バイキング』(平日11時55分~)、『直撃!シンソウ坂上』(木曜21時)、『ダウンタウンなう』(金曜21時55分)と3本のレギュラー番組をもっているのですが、番組がさらに増えることについて斎藤翼編成センター編成部長は、「坂上忍さんの番組がさらに増えるのか、という疑問があるのは当然。内情を話すと、先に企画の話があったからこそ坂上さんにお願いすることになった。企画優先で選んだもの。坂上さんの番組が増えることに躊躇(ちゅうちょ)はありませんでした。スケール感ある番組になると思う」
と語っています。
『坂上どうぶつ王国』担当者は、「ムツゴロウ王国のような新しい楽園をつくりたい」「(動物王国)を一から作っていこうと。その過程もドキュメントとしてお見せしていこうと」
と意気込んでいます。
そして、こうした改編発表を受けてネット上では、
- 全く魅力を感じない番組ばかり
- 何か他局のパクリもしくは既視感たっぷりのバラエティーばかりで目新しさ無いよね。
- フジテレビは過去の面白かった番組の再放送を延々と流した方が視聴率をとれると思う
- 芸人、坂上忍、梅沢富美男ばっかり起用してるようなセンスなら、無理でしょ。
- モノシリーの打ち切りは妥当な判断だが、後番組の司会が坂上なのが残念すぎる
- 坂上がハードな不祥事でも起こしたらエライコッチャだね。
- 22年続いためちゃイケの後番組が半年で終了。めちゃイケをずっと放送した方が良かったかも。
- 長寿番組をどんどん終了させてるけど、終了させた番組よりおもしろい、見たくなるような番組が1つも無い
- 月9のあとのくいしん坊万才がぁぁ。いつもじっと見てた訳じゃないけど、時間が変わるのはなんか寂しい…。
- どんなに新しい番組を作っても、出演者が皆同じ顔ぶれ。そりゃ飽きます。
などのコメントが寄せられています。
フジテレビのドラマは一時に比べて、視聴率が上向いているように感じられるのですが、新たに制作したバラエティ番組の多くはオリジナリティが無いため、他局のパクリだと揶揄されており、出演者も偏りがみられることから、視聴率が変わらずに苦戦しています。
10月からスタートする各番組を見ても、フジテレビらしい攻めの姿勢、オリジナリティは全く感じられず、斎藤翼編成センター編成部長は今回の会見で、「フジテレビ復活のキーになるのがバラエティ番組。まだ完全ではないがそれぞれの番組について試行錯誤しながらよい芽が出ている」
と前向きなコメントをしているものの、迷走を続けているようにしか見えないというのが正直なところです。
10月以降もバラエティ番組は苦戦を強いられそうで、テレビ東京の番組にも負けるといったことが続きそうな気がしますが、実際どうなるかは始まってみなければ分からないので、各新番組の視聴率、視聴者からどういった声が上がるか楽しみですね。