コロナ禍の状況などを受けて、2019年を最後に放送を休止していた『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)が、今年4年ぶりに復活することが正式発表され、ネット上で大きな反響を呼んでいます。
フジテレビの発表によると、今年夏に27時間テレビが復活し、番組のMCはお笑いコンビ『千鳥』『かまいたち』『ダイアン』の3組が務めるとのことです。
番組内容は、特番放送を経て昨年5月からレギュラー放送がスタートした『千鳥の鬼レンチャン』(日曜20時)をベースとし、「サビだけカラオケ」「スポーツレンチャン」などの企画や、フジテレビのバラエティ番組とのスペシャルコラボ等も計画しているといいます。
<↓の画像が、今年の『27時間テレビ』MCの千鳥、かまいたち、ダイアンの写真>
初のMCに抜擢された千鳥・ノブさんは、「この6人が司会って、マジで大丈夫なんですか?『FNS27時間テレビ』といえば、さんまさんだったり、ナイナイさんだったり、スマスマだったり、あと、いいとも!チームとか、めちゃイケチームとか、すごい方々が担当されてきた番組でしょ」「だって見てくださいよ、この顔触れ。どう見ても関西深夜番組なのよ(笑)」
などと語り、大型特番のMC抜擢に戦々恐々としています。
番組でやりたい企画について、かまいたち・濱家隆一さんは「『サビだけカラオケ』もやることになると思うんですけど、せっかくの生放送なんで、コンサート的なことをやるのも面白そうですよね。」、山内健司さんは「スポーツの方も、大縄跳びという看板企画があるんで、ぜひ生でやりたいですね。」と語り、ダイアン・津田篤宏さんは「大悟さんやノブさんの27時間マラソンとか、あるかもしれないですよね」と語っていました。
番組の総合演出・プロデュースを手掛けるフジテレビの武田誠司プロデューサー(44)は、「4年ぶりに復活する『FNS27時間テレビ』を担当できることになり光栄に思っています。自分がやるならメイン企画は『千鳥の鬼レンチャン』しかないと思っていたので、千鳥さん・かまいたちさん・ダイアンさんが引き受けてくださり本当に感謝しています。『千鳥の鬼レンチャン』の面白さが随所に詰まった『FNS27時間テレビ』にしたいと、制作陣・MC3組ともに意気込んでおります。」
とコメントしています。
そして、『27時間テレビ』が2019年以来4年ぶりに復活し、今夏に生放送されることに対してネット上では、
- フジのバラエティ番組壊滅なのにどうやって繋げるんだw
- 内輪ノリで終わりそう
- 千鳥とダイアンって…芸人ウケは良いけど一般ウケはどうなんだ?
- 関西ローカルの番組に出てる時からこの3組見てる者としては、メインMCって信じられない とくにダイアンw
- 遅めに大阪から東京出てきた3組だが千鳥筆頭に大成功だな
- 数字取れそうにない面子だな ゲストで数字かき集めないとな
- よくゴーサインが出たなw 多分港っちマターだろうが大コケする未来しか見えん
- もう千鳥かまいたちの組み合わせ飽きた
- どうせなら向上委員会ベースでやればいいのにと思ったけど、さすがに爺さんたちに27時間やらせるのはきついか
- 27時間テレビは人気番組ベースでやらないとつまらんよ フジに人気番組ないし
などの声が上がっています。
『27時間テレビ』は日本テレビの『24時間テレビ』を真似て、開局30周年を迎えた1987年から放送され、第1回はタモリさんと明石家さんまさんがMCを担当し、番組の平均世帯視聴率は19.9%(歴代最高)を記録しました。
その後も、フジテレビらしいバラエティ中心の内容が視聴者に支持され、番組の平均視聴率はしばらく10%以上をキープしていましたが、『オアシズ』、『森三中』、『ハリセンボン』、渡辺直美さんら、人気女性芸人たちがMCを務めた2013年に番組の視聴率が初めて10%を切り、以降も低迷が続き2016年には7.7%までダウンし、この年をもって生放送形式は一旦終了となりました。
2017年以降は事前収録した企画をメインとし、これまでのバラエティを中心としたお祭り騒ぎの内容から、日本の歴史、食文化、スポーツといったテーマを様々な角度から掘り下げていく番組に様変わりし、MCはビートたけしさんと『関ジャニ∞』の村上信五さんが担当していました。
この大胆なテコ入れによって2017年は、平均視聴率が8.5%と前年から1%近く上昇しましたが、2018年は7.3%、2019年は歴代最低の5.8%まで落ち、2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大などもあり、放送を休止していました。
そして、4年ぶりに『27時間テレビ』が復活した背景には、フジテレビの社長が交代したことも大きいとされており、『とんねるずのみなさんのおかげです』『とんねるずのみなさんのおかげでした』のほか、2000年以降に『27時間テレビ』のプロデューサーを務めたバラエティ畑出身の港浩一社長が、昨年6月にフジテレビの代表に就任して以降、かつてのフジテレビらしいバラエティ番組が少しずつ増えています。
ただ、現時点ではまだ良い結果は出ておらず、今さら『27時間テレビ』を復活させても高い視聴率を獲得するのは難しく、さらに番組MCに抜擢された千鳥、かまいたちは特に露出が近年激増し、視聴者に飽きられ始めていることから、なかなか厳しい結果になりそうな気がします。
ネット上でもすでに大コケしそうとの声も上がっていますが、今年の『27時間テレビ』のベースとなる『千鳥の鬼レンチャン』は、テレビ局がいま重要視しているコア層(13~49歳男女)の視聴率が比較的高く、今年1月の2時間スペシャルはコア視聴率が4.4%で、長寿番組『行列のできる相談所』(日本テレビ系)の4.0%を上回っていました。
こうした数字もあり、『千鳥の鬼レンチャン』をベースにすることが決定したとみられますが、果たして4年ぶりの生放送はどういった内容となり、どれほどの数字を獲得出来るのか見ものですね。