フジテレビの亀山千広社長(59)が27日に定例会見に出席し、フジテレビが開局した1959年以来初めて営業利益が赤字に転落したことについて、視聴率の低下を招いた結果は何だと思うかという質問を受け、亀山社長は私見とした上で「(東日本大震災があった)3月11日ではないかなと思います。やっぱり、今までの押し出してきたワクワク感だったり、ドキドキ感だったり、少し浮き世離れしたお祭り感がどこかで絵空事に見えてしまうようになったのかなと思います」と語りました。
フジテレビは1980年以降、『オレたちひょうきん族』などのバラエティ番組のほか、月曜21時の月9枠に代表されるようなトレンディードラマなどでスターを揃えた派手なキャスティングが局の特徴となり、1981年に「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを打ち出し、1982年~1993年までの12年連続で『年間視聴率三冠王』(ゴールデン・プライム・全日でトップ)を獲得。
1984年には年間売上高でキー局トップの数字を記録し、日本最大の民放テレビ局に成長しました。
しかし、2011年に年間視聴率3冠を2003年以来8年ぶりに日本テレビに奪われ、全日視聴率が日本テレビと同率1位の1冠のみに終わり、翌2012年には年間視聴率が全ての時間帯において民放3位に後退してしまったのですが、亀山社長は「すべてが震災(が原因)ではないと思う」とした上で、「その時、(視聴者の)気持ちをくみ取ることができていたのか、いないのか。テレビを楽しみにしていた人たちの期待感は助け合ってる人たちや頑張ってる人を応援することだと思うんですよね」と、震災後に世間のニーズを捉える事が出来なかったことを反省。
また、テレビ離れが加速している10~20代をメインターゲットにしていることが原因なのではないかと質問をされると、「誤解があると思うが、10代、20代がメーンターゲットではないです」と明言し、番組の枠ごとにターゲット層を明確にしていると説明。
さらに、「お年寄りにも目を向けてもらいたいし、(製作スタッフには)実家にいるお父さん、お母さんにほめてもらう番組をつくることが、その層を取り込むことになると口酸っぱく言っている。ただ、若い人も意識しないと、未来につながらない」と語っています。
そして、これに対しての反応をネット上で見てみると、
- 自分達にというか自分にも原因があるとあまり思わないで、何かのせいにしていくことがよくある気がする。ここで全てではないと前置きしても震災のせいにしていることに驚いた。
- この全く的はずれな回答が今のフジの象徴。震災なんか関係ないよ。
- 出演者頼みで番組が作られているような気がします。番組ごとにポリシーがあれば良い物ができるでしょう?視聴率より、視聴者の気持ちを考えて欲しい
- 震災のせいでなくて、自分たちの能力不足を認めない限り未来はないだろうね
- もう韓国のドラマだけを放送したら良いんじゃない
- フジはいまだにバブル引きずってるイメージ。ドラマ・バラエティ中心では厳しいでしょ。それは分かってるんだろうけど染み付いてて抜けないんでしょうね。
- 今度は震災のせいにし始めたのか(笑) 自分たちの勘違いやイケてない企画力やズレてる感性をなんとかしないと何も変わらないよ
などのコメントが寄せられていました。
社長が低視聴率となっている原因の1つとして震災を挙げるとは驚きましたね…。
フジテレビがいつになっても変わらず、視聴率が低迷し続けている理由はこういったところにあるとしか思えません。
震災があった2011年から確かにフジテレビの視聴率は低迷しているのですが、2011年にはフジテレビの偏向報道や韓流偏重を理由とした抗議デモ活動が行われており、さらに翌2012年にはタカアンドトシが出演の『ほこ×たて』でヤラセが発覚し、最終的に番組が打ち切りとなっており、こうした数々のトラブルによってフジテレビのイメージは悪化しました。
また、2013年3月末をもって国民的番組だった『笑っていいとも!』を打ち切るなど、視聴者を無視した改編を行い、さらに新たにスタートした番組は目新しさがなく、視聴者目線に立った番組作りが出来ていないことから数字を取れていないのであって、震災は全く関係が無いことだと思いますね。
ちなみに、亀山社長は10月に行われた定例会見にて、篠原涼子さんが主演の連続ドラマ『オトナ女子』の視聴率が不調であることを受け、「篠原さんが…。涼子ちゃんがあまりにも美しすぎるので、痛くないんですよね。痛くなってくれるといいなあと」などと発言し、ネット上で物議を醸していたのですが、今回の会見で篠原さんに直接謝罪したことを明かしました。