フジテレビが編成にテコ入れも、視聴率低迷続き15時間生放送は即挫折…ドラマ再放送復活の迷走ぶり! 昼ドラファンの怒り爆発!

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フジテレビ

フジテレビが5日、東京・台場のヒルトン東京お台場で10月改編説明会を行い、4月の改編の目玉として発表した平日の“15時間生放送”を約半年で取りやめることを発表しました。

フジテレビは3月末に、小堺一機さんが司会を務めていたトークバラエティ番組『ライオンのごきげんよう』(月~金曜12時55分~13時25分)、系列局の東海テレビが制作の昼ドラ枠(同13時25分~13時55分)を終了させ、4月からはこの2番組の穴を埋める形で、『バイキング』が放送時間を50分拡大して13時45分まで放送し、『直撃LIVE グッディ!』は10分繰り上げて13時45分から番組がスタートに変更されました。

これによって平日は、早朝4時から放送の『めざましテレビ アクア』から始まり、『めざましテレビ』、『とくダネ!』、『ノンストップ!』、『FNNスピーク』、『バイキング』、『グッディ!』と続き、19時まで放送の『みんなのニュース』まで15時間連続の生放送番組を目玉としていました。

しかし今回の改編説明会で、これまで15時50分から放送開始していた『みんなのニュース』の放送時間を1時間短縮し、16時50分からの放送に変更。

15時50分~16時50分にかけては『メディアミックスα』という枠に変更して、BS・CS・配信との連動コンテンツ、過去に放送したドラマの再放送、緊急時にはインターネット報道チャンネル『ホウドウキョク』に切り替えることも想定しているといい、この変更について同局の宮道治朗編成局次長は、「4月改編で掲げた”15時間生放送”の精神は変わらない」と強調し、「数カ月単位でメディアを取り巻く環境が変わってきていて、視聴者のいろんなニーズに応えるべく、この夕方に新しい枠を設けることによって、皆さんの知りたいことなどをいろんな角度から提供させていただきたい」と説明していました。

<↓の画像が、宮道治朗編成局次長の写真>
フジテレビの宮道治朗編成局次長

たった約半年で4月改編の目玉だった計画は終了し、ドラマの再放送などを予定している枠を間に挟むとのことなのですが、このような変更が行われた背景には、スポンサー離れが深刻なことが挙げられています。

ニュースサイト『日刊サイゾー』によれば、フジテレビは日本テレビに倣って朝から夕方まで連続生放送のタイムテーブルを取り入れ、『バイキング』については大幅なリニューアルもあって視聴率の改善がみられたものの、その他の『グッディ!』や『みんなのニュース』は平均視聴率が1%台に下がるというのも珍しくはなく、他局との視聴率争いにも惨敗。

現在のフジテレビは、ヒットドラマを生み出すことに力を入れていることから、『メディアミックスα』枠ではその時に放送中の作品の関連作品、前話の再放送などを放送するのではないかとのこと。

フジテレビの亀山千広社長は6月に行ったフジ・メディア・ホールディングスの株主総会で、視聴率回復の糸口はドラマにあるという考え方を明かしており、「まずはドラマで話題を呼び、バラエティで視聴習慣を根付かせ、最後は報道番組で信頼を得る。そのためには、なんとしてでもヒットドラマを生まなくてはならない」と語っていたことから、ドラマの視聴率を回復させるために再放送枠を再び設置するというのは納得がきます。

しかし、今回の発表に対して昼ドラファンだった主婦層らからは批判的な声が上がっているそうで、1964年から52年にわたって放送されてきた昼ドラ枠は今年3月末で消滅し、その分『バイキング』の放送時間が拡大となったのですが、昼ドラファンからは「昼ドラを打ち切ってまで、『バイキング』と『グッディ』を繋げる必要って、どこにあったの?」「昼ドラを復活させてほしい」「東海テレビに謝れ!」などの声が上がっているといいます。

亀山社長が2013年6月に同局の代表取締役社長に就任して以降、『笑っていいとも!』、『ライオンのごきげんよう』、昼ドラ枠など、同局で放送されていた長寿番組を次々に終了させ、新番組をどんどんスタートさせてはいるのですが、視聴者に受け入れられるような番組を作れないことなどから、視聴者離れが加速しました。

<↓の画像が、亀山千広社長の写真>
フジテレビの亀山千広社長

午後の時間帯に対してここまで頻繁に手を加えている局はほとんど無く、どの局も大きな変化はせずに少しずつ放送時間を変更する程度なのですが、フジテレビの場合は視聴者の視聴習慣を無視して大幅に変更。

国民的番組と言われていた『いいとも!』などを打ち切ったほか、ドラマの再放送枠を廃止し、平日の午後からは情報・ワイドショー番組『グッディ!』をスタートさせました。

民放各局が午後には情報・ワイドショー番組を放送しており、中でも好視聴率を獲得している『情報ライブ ミヤネ屋』の視聴率を超えることを目標にスタートしたのですが、1%台の平均視聴率を記録するなど酷い状態です。

その一方で、好視聴率を獲得している番組が多く2014年と2015年に年間視聴率三冠王を獲得し、今年に入ってからも好調を維持している日本テレビに関しては、番組の入れ替えが少ないことはもちろんのこと、番組が打ち切ったとしても同じジャンルの番組を新たにスタートすることで、視聴者が離れるのを最小限に抑えており、こうしたことも好視聴率獲得に大きな影響をもたらしているようです。

フジテレビはとりあえず、安易に番組を打ち切ったり、枠を大幅に変更するなどといったテコ入れを最小限に抑え、視聴者にフジテレビの番組を観てもらう習慣を付けてもらうことを意識した方がいいのではないでしょうかね。

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