フジテレビの社会部記者が取材対象者の暴力団関係者から過剰接待を受け、この関係者からの依頼に応じて高級車購入の際に名義を貸しをするなど、利益供与をしていた疑いがあると週刊誌『週刊ポスト』によって報じられた事を受けて、フジテレビは19日に謝罪コメントを発表しました。
21日発売の『週刊ポスト』によれば、社会部記者のA氏(31)は、警視庁担当や司法担当などを務めてきた記者で、数年前までは警視庁の記者クラブに在籍し、暴力団に関する取材を担当していたといいます。
そんなA氏は11月中旬には取材現場から外されていたといい、同誌の直撃取材に対して真相を確かめると、「ごめんなさい。私からは広報を通してくれとしか申し上げられないのです。会社を含め、警察を含めの話が進んだら、対応ができると思いますので……」といい、「現状を申しますと、取材活動はしていません」と語ったとのこと。
また、「仮に情報収集の過程で反社会的勢力に名義貸しをしたとなると、テレビ報道への信頼を損なうとは?」と質問すると、「そうですね、はい。でも、そこについても、いまは広報を通してくださいとしか、いまの私の口からはいえないのです……」として、利益供与を行ったことについては否定も肯定もしなかったとのことなのですが、この報道を受けてフジテレビは公式サイト上で謝罪コメントを発表しました。
フジテレビは「当社報道局記者による不適切な取材活動について」として、「この度、当社社会部記者が、取材対象者から一般社会常識に照らし過剰な接待を受け、同人の依頼を受け同人に使用させるために自己名義で自動車を購入したことが判明しました。かかる関係は、取材者たる記者と取材対象者との関係として不適切なものであったと言わざるを得ません。」
と、名義貸しを行ったことを認めています。
続けて、「また、自動車登録に際し真実と異なる申告をしていた場合、犯罪に該当する可能性もあることから、当該記者を直ちに記者職から外し、本件については捜査当局にも既に報告済みです。」
と報告。
さらに、一部から「記者が名義を貸した人物は反社会的勢力に属する人物か」という問い合わせがあったものの、「現時点においては、当該取材対象者が反社会的勢力などに属する人物であるかは確認できておりません。」
としています。
最後に、「このたびの当社記者の不適切な行動につきまして、視聴者の皆様に心よりお詫び申し上げます。当社としては、本件に関し引き続き調査を進め、判明した事実に基づき厳正に対処し、再発防止に努める所存です。」
と謝罪しています。
日本テレビのニュースネットワーク『NNN』によると、警視庁も現在詳しい事実関係を調べることにしているとのことです。
そして、これに対してネット上では、
- フジはもう停波でいいのでは。
- フジテレビってどうしようもない
- 結局利益供与もあったよね?懲戒解雇だね
- フジテレビも落ちるところまで落ちたもんだ……。
- こういうことがあると、『他にもあるんじゃないか』って思ってしまいますよね。ただでもここ数年のフジテレビって評判悪いのに、どうするつもりなのでしょうか。
- この報道で、またフジテレビは視聴率も信頼も落とした様なものだな
- 不祥事起きて何も驚くことがないって思う放送局ってある意味凄い
- 暴力団とつながりのある人物が報道ってフジはどうなってるねん!!これが事実ならやばいぞ!
- フジテレビ スポンサーの不買運動再び。
などのコメントが寄せられています。
フジテレビは近年トラブルが相次いでることによって、どんどんイメージが悪化しているのですが、社会部記者が取材対象者から接待を受けて、名義貸しとは呆れてしまいますね…。
それもその相手が暴力団関係者の疑いがあるというのは大きな問題で、これによってフジテレビで放送の報道関連番組の信頼を失ったのは間違いなく、ただでさえ視聴率が低迷している『みんなのニュース』や『ユアタイム』など、様々な番組の視聴率に悪影響を与える可能性があります。
今回の不祥事とはまた別ですが、11月には『週刊文春』によって、制作局第二制作センター室長・夏野亮さんが某レコード会社の女性2人に対し、セクハラ行為をしてトラブルになっていたことを報じられるなどしているのですが、フジテレビの社員は一体どうなっているのでしょうかね…。