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間宮祥太朗『ナンバMG5』放送で日テレ水曜ドラマ枠と直接対決。制作費高額も脱バラエティ路線のワケ

フジテレビが水曜ドラマ枠復活の理由…視聴率大コケ、日本テレビに敗北で撤退の過去も。他局潰し戦略で勝算ありか

フジテレビが4月期の番組改編会見を行い、現在『突然ですが占ってもいいですか?』を放送中の水曜22時枠を再びドラマ枠とし、4月からドラマ枠が合計5枠になることを発表したのですが、バラエティよりも制作費がかかるドラマ枠をフジテレビがさらに増やした理由、その裏側を週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。

新水曜ドラマ第1弾として4月13日から放送されるのは、不良漫画が原作のコメディ作品『ナンバMG5(エムジーファイブ)』で、主演には間宮祥太朗さんが起用されているほか、『SixTONES』の森本慎太郎さん、鈴木紗理奈さん、宇梶剛士さん、森川葵さん、原菜乃華さん、神尾楓珠さん等の出演も発表されています。

<↓の画像が、漫画原作の『ナンバMG5』で主演する間宮祥太朗さんの写真>

なお、『突然ですが占ってもいいですか?』は4月から月曜23時枠へ移動し、同枠で現在放送中の『関ジャニ∞クロニクルF』は3月をもって終了となり、5月9日から関東ローカルで、『関ジャニ∞の「あとはご自由に」(仮)』(月曜24時55分)がスタート予定となっています。

フジテレビの中村百合子編成部長は、6年ぶりの復活となった水曜ドラマについて、「ニューヒーローをコンセプトにした男性俳優主演のドラマ枠で、F1層(20~34歳の女性)の獲得を目指しています。若年視聴者層を意識して、配信にも耐えられる作品を生み出していきたいと思います」と説明しています。

水曜ドラマの編成企画を担当する上原寿一さんは、「新枠では、いわゆる刑事ドラマや医療ドラマなど、どこかで見たことがあるドラマではなく、登場感があり、この枠でしか見られないような新しいドラマにチャレンジしていきたい」とコメントしています。

栗原彩乃プロデューサーも、「私は中学・高校時代、『ウォーターボーイズ』などの学園ドラマを見てテレビ局を志しました。今多いお仕事ものドラマとも違う新しいジャンルの開拓に挑んでいけたらと思います」と意気込んでいます。

また、同時間帯に日本テレビもドラマを放送していることについて中村百合子編成部長は、「新しくドラマ枠を設定することによって、編成戦略的にいろいろ熟考を重ねて、この枠でドラマをやると決めております。ジャンルとかで差別化を図るとかでなく、ダークヒーローも含めた様々なニューヒーロー像を疾走感溢れる作風で次々と打ち出していきたい」としています。

フジテレビは今期の改編テーマは「目、新しい。」とし、13本の番組が新たにスタートします。

4月からスタートするドラマは、綾瀬はるかさんと大泉洋さん初共演の『元彼の遺言状』(月曜21時)、広瀬アリスさんとSixTONES・松村北斗さん共演の『恋なんて、本気でやってどうするの?』、間宮祥太朗さん主演の『ナンバMG5』、土屋太鳳さんと松下洸平さん共演の『やんごとなき一族』(木曜22時)、鈴鹿央士さん主演の『クロステイル 〜探偵教室〜』(土曜23時40分)となっています。

フジテレビは昨年10月に、系列の関西テレビが制作する火曜21時のドラマ枠を月曜22時台に移動させ、21時からの2枠をドラマにするという試みで話題になりましたが、ここに来てさらにドラマ枠を増やした理由について、デイリー新潮の記事ではドラマ関係者が、「水曜夜10時は日テレのドラマ枠ということで世間には浸透していると思います(中略)その枠にあえて再び、フジが勝負をかけてくるのは、勝算あってのことだと思います。現在、日テレは高畑主演の『ムチャブリ!』を放送中ですが、いまひとつ数字が取れていません。この作品ばかりではなくここ1~2年は、水曜ドラマ枠はヒット作に恵まれていない。フジとしては、ここに面白いドラマを当てれば、見てくれる可能性が高いと踏んでいるのだと思います」と説明しています。

フジテレビのドラマは2010年以降、看板ドラマ枠の月9を含め視聴率が低迷し、大コケを連発していたことによって、フジテレビのドラマ全体のイメージが悪化していましたが、近年は月9の平均視聴率が1ケタまで落ち込むこともほぼ無くなっています。

前出のドラマ関係者は、「フジが今、元気になるつつあるのは、間違いなくドラマのヒットによるもの」と語り、ドラマはバラエティ番組に比べて制作費がかさむ問題についても、「かつてのフジはバラエティ番組で人気でしたが、バラエティはヒットしても2次収入がほとんどありません。一方、ドラマは当たれば、その後もお金を産むことが可能な“ストックコンテンツ”に変わった」とし、作品のソフト化だけでなく『Netflix』などの動画配信サービスで配信することにより、かなりの収入が見込めるとしています。

そうしたことを見込んでフジテレビは、バラエティよりもドラマ制作に力を入れる方針に転換したといい、ドラマでの視聴率アップだけでなく、コンテンツ収入を増やすという狙いがあるとのことです。

それだけでなく“他局潰し”の狙いも透けて見えるといい、「ドラマ枠が週4本に増えれば、他局がキャステングしたがる俳優を敢えてキャステングしてしまうことも可能ですからね。そしてフジは今、ドラマを制作する制作会社に新企画の募集を行っているそうですが、そのコンセプトが日テレの日曜ドラマの企画募集と酷似しています。日テレの水曜ドラマのみならず、日曜ドラマまでも視野に入れた戦略でしょう」と、裏側の戦略を明かしています。

そして、フジテレビが4月の改編で、水曜ドラマ枠を復活させたことなどに対してネット上では、

などの声が上がっています。

日本テレビは1991年10月から現在まで水曜22時はドラマ枠で固定している一方で、フジテレビは1991年10月にドラマ枠を設置するも1992年9月をもって廃止、1998年4月期にドラマ枠を復活させ、江角マキコさん主演の『ショムニ』、財前直見さん主演の『お水の花道 女30歳ガケップチ』などがヒットしたものの、1999年9月をもって廃止し、再びバラエティ枠に戻しました。

それから約14年後の2013年4月期に、嵐・櫻井翔さん主演の『家族ゲーム』でドラマ枠を復活させ、『ショムニ2013』や『リーガルハイ 第2シリーズ』などが反響を呼ぶも、平均視聴率が5%を下回る作品も出てくるようになり、2016年1月期放送の元TOKIO・長瀬智也さん主演『フラジャイル』をもってドラマ枠を廃止しました。

このようにフジテレビは過去に何度も、水曜22時にドラマを放送して失敗を繰り返しており、現在は日本テレビの水曜ドラマの視聴率が低迷しているものの、それでも平均10%前後の数字を取っており、同時間帯には『水曜日のダウンタウン』(TBS系)、『報道ステーション』(テレビ朝日系)も放送されているので、再び視聴率獲得に苦戦する可能性は大いにあります。

ただ、新たに設けるフジテレビの水曜ドラマは若い視聴者層を意識した作品になるとのことで、世帯視聴率は低くても個人視聴率、コア視聴率に関してはそこそこの数字を取る可能性はあり、日本テレビの水曜ドラマよりもさらにターゲットを絞ることによって、どういった結果になるのか楽しみなところですね。

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