フジテレビが4日に番組改編発表会見を行い、視聴率低迷が続いている同局の現状について、立本洋之編成部長が「今、フジは完全に非常事態です」と宣言し話題になっていたのですが、相変わらずのズレを感じる番組を放送し、ネット上では批判的な声が噴出しています。
批判が寄せられた番組は、6日19時から放送の2時間特番『アッコ×ピン子はじめての2人旅 2017夏』で、50年来の友人だという和田アキ子さん(67)と泉ピン子さん(69)が、マネージャーや共演者の手助け無しで旅に出かけるという内容の旅番組でした。
2人は沖縄・宮古島を旅行したほか、東京で初めての電車旅にも挑戦し、2人はまず電車の切符の購入方法が分からず、改札口でもトラブルを起こすなどドタバタの連続となっていました。
<↓の画像は、沖縄・宮古島にて、自撮り棒での撮影に初挑戦した泉ピン子さんと和田アキ子さんの写真>
今回番組で共演した和田アキ子さんと泉ピン子さんは、嫌いな女性タレントランキングの上位常連として知られており、週刊誌『週刊文春』の恒例アンケート企画「女が嫌いな女ランキング」では、2015年に1位と2位にランクインし、昨年のランキングでも和田さんは1位をキープ、ピン子さんは6位でした。
なお、今年は1位が松居一代さん、2位が稲田朋美前防衛大臣、3位は上西小百合衆議院議員、4位は工藤静香さん、5位は蓮舫参議院議員と、騒動を起こした女性国会議員が上位に多くランクインし、和田アキ子さんは6位にランクダウン、泉ピン子さんについては、露出が減ったことも関係しているのか24位にまで下がっています。
このように世間から良いイメージを持たれていない“嫌われたレント”2人をゴールデン帯の番組にキャスティングし、番組放送前からネット上では、
- 一体どの層に需要があるんだ
- どちらか単体でもキツいのに、セットで2時間の特番とか見たくない
- これで視聴率が取れると思ったフジは狂ってる
- わざわざ芸能界きっての“嫌われ者ツートップ”を使うなんて…
- 世間の感覚とズレてる
- 今この二人をキャスティングするフジテレビって…世の中見えてないのかな?
- どこにニーズがあんだ?こんなの見る奴の気がしれない。
- 強烈なコンビ。世間知らずのドタバタを見たいと思う人の気が知れない。
- よくこんな番組、企画制作したもんだ。あぁ、フジテレビか。納得です。
- キャスティング、時間帯及び内容。まさに今のフジテレビを象徴する番組ですね。
などと、批判的なコメントが殺到していました。
フジテレビは昨年10月にも日曜19時から、『大物芸能人ジャーニー2016秋わがままひとり旅SP』という和田アキ子さんの特番を放送したのですが、この番組に対しても批判的なコメントが殺到し、案の定番組の平均視聴率は4.8%と大コケしており、同時間帯に放送の番組中ではワーストの数字でした。
6日に放送された『アッコ×ピン子はじめての2人旅 2017夏』の視聴率については不明で、大コケしたのかどうかは分からないのですが、同時間帯には『グラチャンバレー2017 女子2日目 日本対ロシア』(日本テレビ系)、『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)、『生き物にサンキュー&VSリアルガチ危険生物 合体3時間SP』(TBS系)、『THEカラオケ★バトルSP【恐るべき新星誕生…歌の異種格闘技戦】』(テレビ東京系)が放送されており、この中からフジテレビの番組を観ようと思う方は少ないとみられるので、昨年同様に大コケしたのではないかと思います。
和田アキ子さんは大手芸能事務所『ホリプロ』に所属しているため、事務所との関係などからこうした特番が作られている可能性もあるのですが、視聴率低迷に危機感を抱いているとしながら、このような番組をゴールデン帯に放送しているため、根本的な部分はほとんど変わっていないのではないかと感じますね。