フジ・メディア・ホールディングスの連結小会社で、『逃走中』『千鳥のクセスゴ!』『全力!脱力タイムズ』などの番組制作を手掛けるフジクリエイティブコーポレーションが、東京都内での番組撮影でマンションの出入り口を塞ぎ、地域住民から苦情が相次いでいたことや、敷地の無断使用によって警察沙汰のトラブルになっていたことが判明し炎上しています。
ニュースサイト『まいどなニュース』(神戸新聞社)の取材によると、3月2日13時ごろに東京都内のマンション3棟が並ぶオフィス街で、『逃走中』と思しき番組の撮影が行われていたといい、マンション住人の男性がマンションに入ろうとしたところ、出入り口には撮影機材などが置かれていて入れない状態だったそうです。
また、撮影現場には2~30人のスタッフがいたそうで、マンションに面した道路では『逃走中』に登場のスーツにサングラス姿の「ハンター」と思しき人や逃走者が走り回り、叫び声を上げていたとのことです。
この撮影が歩行者の妨げになっていたことから、住人の男性がスタッフに対して道路使用許可について確認したところ、「100メートルほど使用する場所が異なっていた」といい、警察に確認を取るため撮影を一時中断するよう求めたものの、「みんなの道路だから撮影してもいいんです」「一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください」と断られたそうです。
そして、男性が警察に通報したところ、同様の通報が入っていたことが明らかになったそうで、その後現場に警察官が駆け付けて13時半ごろに撤収し、男性のもとには責任者から「今後気を付けます」との謝罪があったといいます。
まいどなニュースの取材に応じた男性は自身のX(旧ツイッター)でも、「フジテレビの『逃走中』かなんか知らんが、撮影でおれの家の入口を塞ぐわ、敷地を勝手に使うわ、公道の歩行者通行を妨害するわで、道路使用許可証見せてくれつーたら、、、許可されたのと違う場所を占有してるし…指摘しても無視して撮影続けるし。メディアの傲慢さが生き残っていることを確認」
と、事の経緯を綴っていました。
<↓の画像が、フジテレビの番組撮影によるトラブルを明かした男性のX投稿写真>
まいどなニュースがフジクリエイティブコーポレーションに確認をしたところ、番組名などの詳細は控えつつ近隣住民に迷惑を掛けたことは事実と認め謝罪し、「撮影に際し、必要な手続きを行い臨んだ認識ではございますが、所轄の警察署からも道路使用許可書の申請内容について改善の指示をいただきました。こちらも踏まえ、今後このような事のないよう制作スタッフ一同、徹底してまいります」
と回答したとのことです。
このトラブルに対してネット上では、
- マジで何様なんだテレビ局って
- これは悪質YouTuberとなんら変わらない。酷いね
- いかに殿様商売をしているかが分かる内容。マスコミ連中は自身を“上級国民”だと思っているんでしょ
- 逃走中って公道を使う時もあるんだ。それだと誰かしらに迷惑がかかるし、どこかの施設貸切でやって欲しいね。
- 逃走中は住宅街でやっちゃ駄目だよ…子供が真似する。道路で遊んでいいと勘違いするからせめて遊園地とかの施設でやって欲しい。
- ドラマの撮影で通れなかった事ある。本当に邪魔。
- スタッフの傲慢さは異常だよね 人通りの多い歩道やバス通りをいきなり『今こちら通れません〜』とか言って、当たり前の顔して結構な時間塞いでくるからね お願いも謝りもしないでよ
どうしても通りたい人が突破しようとするとすっ飛んできてめちゃギレされるんだよ - まだ、こういう殿様商売をやってるんですね。マスコミ、特にテレビ業界は視聴率なんて言ってるくせに目が行ってるのはスポンサーだけ。視聴者は関係ないんだよね。迷惑かけても当然な位しか思ってないんだろう。
- 逃走中って、街中などのロケーションでは、どうやって人払いして撮影してるのか?と思っていたけれど、これまでもこんな風にトラブルをねじ伏せて強行していたのかな?
もうヤラセの鬼ごっこだって子供にもバレているんだから、どこかのスタジオにバーチャル空間でも構築して撮影したら?って思う
などの声が上がっています。
こうしたテレビ番組の撮影を巡るトラブルは過去にも発生しており、最近では2年前にNHKが尾瀬国立公園で番組撮影を行った際に、「只今NHKの番組の撮影中です。10分少々お待ちください。お騒がせして申し訳ありませんが、ご協力の程宜しくお願い致します」と書かれたボードを持って木道に立ちふさがり、公園内では木道以外の通行が禁じられているため、ハイカーたちとの間でトラブルに発展していました。
この問題を取り上げたメディアが尾瀬国立公園の管理者に確認を取ったところ、NHKから事前に撮影の連絡を受けていたことは認めつつも、「一般の通行の妨げにならないもの」を条件に撮影許可を出していたと説明し、NHKはそれを守らずに通行妨害によってハイカーたちに迷惑を掛けていたことが明らかとなり、炎上騒動に発展しました。
そして、今度はフジテレビが『逃走中』の撮影で近隣住民とトラブルになり、警察沙汰の騒動に発展していたそうですが、近隣住民に対する迷惑行為、使用許可を取っていない場所での撮影は以ての外ですし、「一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください」という傲慢な言動もただただ呆れるばかりです。
『逃走中』はこれまでに何度も市街地でも撮影が行われているため、こうしたトラブルは過去にも発生していた可能性は十分ありますが、今後の撮影で再び同様のトラブルが起きるようだと最悪番組打ち切りとなることも考えられますし、今回の件を重く受け止めて再発防止に努めてほしいものです。