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フジテレビの番組で死亡事故発生、殺人事件だと波紋。業務上過失致死傷容疑でスタッフ書類送検の過去も…

フジテレビ『退屈貴族』出演男性が死亡も隠蔽。火渡りロケで大ヤケドも病院搬送せず、港浩一前社長も揉み消しに関与か…

中居正広さんの女性トラブルを巡り、フジテレビの“隠蔽体質”も問題視されていますが、雑誌『文藝春秋』は20年前に起きた死亡事故への関与と隠蔽を伝え、ネット上で物議を醸しています。

文藝春秋で取り上げているのは、2003年10月~2004年3月までフジテレビで放送の深夜バラエティ番組『退屈貴族』で、この番組には『ココリコ』とタレントの“はまじゅん”こと浜口順子さん(39)がレギュラー出演し、「世界のありとあらゆるものに飽きてしまった貴族」たちに衝撃映像などを見せ、それに対して驚きや笑い等のリアクションを取ったら罰が執行されるという内容でした。

トラブルが発生したのは2004年1月19日の放送回で、「東洋のランボー」として当時74歳の男性がVTR出演し、多摩川の河川敷で大量の灯油を段ボールに撒いて火をつけ、燃え盛る火の中を歩くという衝撃映像をオンエアしました。

この男性は過去に、『ウッチャンナンチャン』が司会を務めていた『投稿!特ホウ王国』(日本テレビ系)に「幽体離脱をし、火渡りをする老人」として出演し、その時は火が燻る板の上を歩く形でしたが、フジテレビはより過激な映像を撮るために、2万円のギャラを払って無謀な火渡りに挑戦させたと見られています。

【閲覧注意】『退屈貴族』老人の火渡り映像

文藝春秋の元記者でフリージャーナリスト・中川一徳さん(1960年生)の取材によると、この回のロケは2003年12月4日に行われ、男性は燃え盛る火の中を10歩ほど歩くとあまりの熱さや激痛に耐えきれず、段ボールから離れるも大ヤケドを負ったそうです。

男性はヤケドによって歩行困難状態になっていましたが、男性が「大丈夫」と言っていることで編成制作局制作部所属のディレクターは病院にも連れて行かず、そのままタクシーに乗せて帰宅させたことで容体が悪化したといいます。

ロケから2日後に親族が男性を発見し病院に救急搬送されたものの、最も深刻な3度の大ヤケドを負っていたことにより、ロケから16日後に呼吸が一時停止、多臓器不全となり、2007年9月に大ヤケドが原因で腎機能が低下し、腎不全で死亡したとのことです。

男性が搬送された病院は事件性を疑って警察に通報しており、ヤケドを負った原因がフジテレビの番組だったとの情報から、警察はフジテレビに対して男性の名前などを伝えたうえで、該当の日に火の上を歩かせるロケをしたか確認したものの、フジテレビは「調査したが該当するロケはない」などと否定したことにより、警察もそれ以上の捜査をすることなく事件性なしと判断し、自傷事故として処理されたそうです。

そして、フジテレビ側は男性が重傷を負っていることに気づかないまま、問題のVTR映像をオンエアしたのですが、放送翌日に視聴者から批判が殺到したことでフジテレビの上層部がロケの存在に気づいたとされ、当時第2制作部の部長を務めていた港浩一前社長と番組プロデューサーらが男性の親族に謝罪し、親族も男性側が持ち込んだ企画だと思っていたことにより、フジテレビの責任を追及せずに謝罪を受け入れたようです。

また、この事件が公になることをフジテレビは危惧し、フジテレビに天下りした元警察幹部が警察に事情を説明し、揉み消したを図ったとも伝えています。

その後、フジテレビはこの件について徹底調査することなくウヤムヤにし、事件も公表することなく闇に葬り去り、管理責任者である港浩一前社長らも処分を受けませんでした

しかし、2012年3月に週刊文春が【フジテレビがヒタ隠す“火渡り”で老人に重傷を負わせた最低の番組】と題してこの問題を報じ、当時ネット上でも炎上騒動に発展し、当時取締役だった港浩一元前社長らは改めて、男性の親族のもとに駆けつけたそうです。

週刊文春はこの事件と、中居正広さんの女性トラブルを隠蔽した問題はよく似ていると指摘し、「港氏は過去に問題を隠蔽することに成功した経験から、中居氏の問題でも、公表せずに隠蔽することを選んだのではないか」とフジテレビに問い合わせたところ、「回答は差し控えさせていただきます」として否定はしなかったとのことです。

この報道を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

火渡りは仏教の修行や海外の儀式などで行われますが、火が燃え盛る中を歩くのではなく、燃やした炭の上を歩くことでヤケドを負わないようになっています。

しかし、そうした知識もない番組スタッフが非常に危険な火渡りを男性にけしかけ、それによって大ヤケドを負わせ、それが原因で多臓器不全に陥って死に至っていることから、刑事事件として扱われるべきものでしょう。

ちなみに、フジテレビの番組では1993年6月にも死亡事故が発生しており、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』で香港のロックバンド『BEYOND』のメンバーだったウォン・カークイさん(享年31)が、番組収録中に約3メートルの高さから落下し、床に緩衝材などを設置していなかったことで地面に頭を強打し、そのまま搬送先の病院で死亡しました。

この事故でフジテレビは当時記者会見を行い、番組は即打ち切り終了となり、フジテレビのチーフディレクターは業務上過失致死容疑で書類送検(その後は不明)されました。

『退屈貴族』でも同様の事故が発生していたわけですが、業務上過失致死罪の公訴時効は死亡した日から10年となっており、この番組に関与したスタッフや責任者だった港浩一前社長らを罪に問うことはできないのかもしれませんが、公共の電波を使用している公共性が高い企業なわけですから、今からでもこの件についてしっかりと説明を行う必要があるのではないでしょうかね。

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