27日放送の特番『坂上探検隊』(フジテレビ系)の内容に対して批判が殺到し、ネット上で大炎上しているとニュースサイト『ナリナリドットコム』が報じています。
『坂上探検隊』は約1年前に放送予定だったものの、出演者のお笑い芸人・狩野英孝さんに未成年淫行疑惑が浮上し無期限の謹慎処分が下され、放送延期になった曰く付きの番組でした。
内容は、狩野英孝さん、トレンディエンジェル、ラフレクラン、あばれる君が、それぞれ世界各地の規格外スポットに行き体を張って調査するというもので、狩野さんは南アフリカの大自然の中で動物の着ぐるみを着用し、ライオン、チーター、サイ、ワイルドドッグといった猛獣たちに接近した上で、猛獣と自撮りするというロケに挑戦しました。
そして、この企画に対してネット上では「危険すぎるのではないか」という声が上がっていたそうです。
着ぐるみを着用し、猛獣に接近した狩野英孝さんは案の定、それぞれの猛獣に襲撃されて噛まれるなどのシーンがありました。
<↓の画像が、『坂上探検隊』で猛獣との自撮りに挑戦した狩野英孝さんの写真>
なお、番組中にはテロップで「南アフリカではVTRのように動物に接近する行為は禁止されています。ただし、今回の撮影は広大な私有地で人に飼われ、人に慣れている動物たちに対して、動物の生態を熟知している所有者の許可と指導のもと、安全に配慮して行いました」という注意書きを表示し、もしものことが無いように配慮した上で撮影を行ったことを強調していました。
しかし、狩野英孝さんが猛獣たちに襲われているシーンでは、その様子を見ていたディレクターが笑いながら猛獣との自撮りを指示していたほか、そのVTRをスタジオで見ていた司会の坂上忍さんらが大爆笑している姿がワイプで映されており、こうした姿にも批判の声が殺到していたといい、ツイッターでは、
- 結果無事だったけど、事故起こりそうな企画だよね
- ちょっと不快すぎ
- あまりに可哀想すぎる
- 最悪だよ。気分悪くなった
- 今の視聴者がこんな映像求めてるかなぁ
- あそこまでやらせないといけないのかね?
などといった声が上がっていたとしています。
また、この番組に対してネット上では、
- やらせが見え見えであんまり笑えなかった
- 猛獣っていっても私有地で飼われてる人慣れた動物だし、まわりはスタッフで囲まれてるから大丈夫そうに見えた。むしろヤラセで叩かれるかと思った
- イッテQ!の真似して、さらに過激なことやればイイと思ってるとこが情けない
- 坂上嫌いだけど、こういうチャレンジ精神は買うよ。最近テレビは標準化、安全、成功パッケージのコピーばかりで
- 安全対策はしてんだろうけど今時猛獣から逃げ回る姿が面白いと思ってるフジテレビが頭が悪すぎる。さすがフジテレビって感じ
- ロケ映像を見て前線体も張らず高みの見物みたいにスタジオでゲラゲラ笑っている様って胸くそ悪いわな
- フジテレビは何をやってもつまらない。イジメを面白がってるような連中の発想。そのうち倒産しそうになって、早期退職者を募るようになるかもな
- ケツ噛まれてたからいいけど、ふくらはぎ噛まれてたらやばかったよね。これで笑えるとかありえないんだけど
- 久しぶりに面白い番組だった。フジはこういう思い切った番組をどんどんやるべきだね。ネットクレーマーがテレビを面白くなくさせてるんだし批判は無視していい
などのコメントが寄せられており、やはり批判的な声が多く上がっているのですが、番組の内容を評価する声もあります。
狩野英孝さんは、約6年半前の2011年8月に放送された『(株)世界衝撃映像社』(フジテレビ系)でも、着ぐるみを着用して南アフリカの野生動物にどこまで接近できるかという企画に挑戦しています。
その際には、シマウマの着ぐるみを着用した上でハイエナに接近したところ、今回同様に体を噛まれています。
また、ゾウの着ぐるみを着用してゾウの群れに接近したり、ライオンのかぶり物をしてメスライオンに触れることに挑戦するなどしていました。
この時もネット上では、批判的な声が上がる一方で面白かったという声もあり、賛否両論となっていたのですが、一昔前と比べると芸人たちがこうした体を張った企画に挑戦する番組に対し、不快に感じる視聴者が増えてきていると感じられます。
個人的には、十分に安全を考慮した上での撮影でケガをする恐れも無いというのであれば、このように芸人が体を張る番組があってもいいのではないかとも思います。
しかし、徐々に企画内容がエスカレートしていき事故が発生する可能性もあり、批判的な声も多く見受けられることから、今後こうした番組は無くなっていくのかもしれないですね。