女優・松嶋菜々子さんが2013年以来3年ぶりに主演を務めている連続ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)の第2話が28日放送され、平均視聴率が7.7%(関東地区)だったことが明らかとなりました。
21日放送の第1話は10.2%とギリギリ2ケタを記録していたのですが、全話から2.5%下げて早くも1ケタ台に突入しています。
松嶋さんはこれまでに、『やまとなでしこ』(フジテレビ系)、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)といった視聴率30%超えのドラマで主演を務めており、“高視聴率女優”などとも呼ばれていたことから、この結果にフジテレビは落胆していることが予想されますが、『東京スポーツ』(東スポ)によれば、松嶋さんにスタッフが振り回されて現場は大混乱に陥っているといい、数字も悪いために周囲から悪評が噴出しているそうです。
2011年10月期放送の『家政婦のミタ』(日本テレビ系)は初回19.5%と、『水曜ドラマ』枠(水曜22時)で5年ぶりに19%台の数字を記録し、第5話では22.5%、最終回直前の第10話で28.6%、最終回は40.0%と21世紀最高の視聴率(当時)を記録。
この記録から間もなく5年となり、今回松嶋さんが演じているのは結婚と出産を経て、3年ぶりに職場復帰を果たした広告代理店勤務の女性で、仕事と家庭を両立させるために奮闘する姿が描かれています。
3年ぶりとなる松嶋さんの主演作ということで注目を集めており、好視聴率の獲得に期待が掛かっていたのですが、初回は10.2%で、この数字は今期スタートしたドラマの中で低いとは言えないのですが、期待されていた割には低く、関係者からも不満の声が漏れているとのこと。
制作会社関係者は、「よく言えばこだわり、悪く言えばただのワガママですよ。」と愚痴り、当初は5月にクランクインする予定だったものの、始まったのは6月になってからで、原因は脚本の決定稿が出来上がってこなかったからだというのですが、その理由というのも松嶋さんサイドが細かいダメ出しをしているからで、美術セットについても当日にNGになるということもあるそうです。
これに現場は大混乱だというものの、松嶋さんは聞いてもいないのに二言目には「絶対に“ドクターXスペシャル”を超えるから」といい、米倉涼子さんのことをかなり意識しているといいます。
3日に放送されたドクタースペシャル版は、平均視聴率が22.0%、瞬間最高視聴率は25.8%と相変わらずの高視聴率を記録していました。
また、現場を困惑させているのが当初予定されていたお色気シーンの全カットだといい、当初は松嶋さんが初のベッドシーンに挑戦するという噂だったものの、土壇場になって松嶋さんがNGを出し、台本を読んで「ちょっと合わない」と指摘されて全カット。
さらには、かつての部下役を演じている松田龍平さんとの共演シーンについても細かく注文を出しているといい、制作関係者は「まず露出度。要は松嶋よりも目立たせないでくれというオーダーです。正直、今の松嶋だけでは視聴者を引きつけられない。松田は女性視聴者向けのサービス。でも、松嶋はポスターでの立ち位置、揚げ句はセリフまで注文を入れている。」と暴露しています。
その他にも、松嶋さんは撮影現場にマネージャー5人、メークやスタイリストなど10人以上を現場に連れてくるそうで、高視聴率であればそこまで批判されないものの、数字が良くないことからこのような不満が噴出しているとのことです。
そして、これに対してネット上では、
- 一回しか見てないけど、あのドラマに濡れ場入れるほうが不自然
- 現場の彼女の様子がどうとかいうより、大事なのはドラマの中身でしょ
- 毎回スカッとする内容なら良いのに。まだ二回目なのにもやもや…
- 主役が松嶋菜々子じゃなかったらこのドラマ見てなかったと思う。あのベビーシッターとかこのドラマに必要だったのか?脚本に問題有ると思うわ。
- なんか有名な他のドラマをあちこち張り合わせた感がすごい!
- 10年ぐらい前のドラマみたい
- 育休上がりのママの後味スッキリのお仕事ドラマだと思ったのに、全然スッキリしません。家族でコミュニケーションとってればシッターの嘘なんてすぐにバレるのに、母としても上司としても中途半端でいらっとしてしまいます。ナレーションも邪魔だし、他のキャストもぱっとしないし、もう見るのやめようかな
- お願いだから出来るだけ早くシッター問題終わらせて居なくなって欲しい。営業部長の奮闘だけ楽しく観たい。
などのコメントが寄せられています。
思ったよりも数字が取れないことから、早速松嶋さんのサゲ記事が出てきてしまったわけですが、数字が低い原因は主演を務めている松嶋さんにあるというよりも、脚本家・井上由美子さんが担当している脚本にあると指摘する声が多く上がっており、ネット上では脚本に対して批判やツッコミの嵐となっています。
井上さんは、松嶋さんが主演を務めた1996年放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひまわり』をはじめ、『白い巨塔』(TBS系)、『14才の母』(日本テレビ系)、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)など、これまでに多数のヒットドラマの脚本を手掛けているのですが、昨年10月期放送の向井理さん主演の『遺産争族』(テレビ朝日系 木曜21時)は、全9話の期間平均視聴率が10.7%。
同1月期放送の堀北真希さん主演の『まっしろ』(TBS系 火曜22時)は、全10話の期間平均視聴率が5.8%と大コケしたことで話題になりました。
2年前に放送された『昼顔』は大きな反響を呼び、最終回直前に平均16.7$、全11話の期間平均は13.9%と好視聴率を記録し、同年の新語・流行語大賞の候補50語に「昼顔」がノミネートされるなどしましたが、『営業部長 吉良奈津子』はハズレなのでしょうかね。
ここから盛り上がりを見せる展開となっていればいいのですが、果たしてこれから数字を上げていくことは出来るのでしょうか…。