2011年4月~6月にかけてフジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」などで放送され、2013年3月には劇場版も公開された人気アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(略称:あの花)が、スペシャルドラマとして実写化されることが6月に発表され、1日に追加キャストが発表されたところ、出演者があまりにも豪華なことが話題になっています。
あの花は、「超平和バスターズ」というグループを小学生時代に結成していた仲良し6人組の日々を描いた作品で、主人公の“じんたん”こと宿海仁太役を村上虹郎さんが演じ、不慮の事故で亡くなり幽霊となって登場するヒロインの“めんま”こと本間芽衣子役を浜辺美波さん、“あなる”こと安城鳴子役を松井愛莉さん、“ゆきあつ”こと松雪集役を志尊淳さん、“つるこ”こと鶴見知利子役を飯豊まりえさん、“ぽっぽ”こと久川鉄道役を高畑裕太さんが演じる事が発表されていました。
(↓の画像左から、仁太役の村上虹郎さん、芽衣子役の浜辺美波さん、鳴子役の松井愛莉さん)
(↓の画像左から、集役の志尊淳さん、知利子の飯豊まりえさん、鉄道役の高畑裕太さん)
(↓の画像左上から時計回りに鉄道、知利子、集、仁太、芽衣子、鳴子)
そして、1日に追加キャストが発表され、小泉今日子さんがすでに病で亡くなっている仁太の母親・塔子役で回想シーンに登場し、小日向文世さんが仁太の父親・篤役で出演。
(↓の画像は、塔子役で出演した小泉今日子さんの写真)
さらに、芽衣子の母親役で吉田羊さん、花火師の役で火野正平さん、高校教師役でリリー・フランキーさん、工場現場の作業員役で上地雄輔さんが出演する事が明らかとなり、出演者が豪華だと話題になっています。
しかし、6月に実写化が発表された時点から多くの批判の声が上がっており、主要キャストの知名度の低さに加え、公開されたビジュアルがアニメのイメージを壊すものであるため酷評され、今回小泉さんなどの出演者が追加で発表されたものの、そもそもの問題が解決したわけではなく、「完成度に自信がない制作陣が、役者の知名度にすがって視聴率を稼ごうとしているのがミエミエで」という厳しい指摘も。
このスペシャルドラマが放送されるのは低視聴率を連発し、危機的状況にあるフジテレビで、8月25日には19時から放送のプロ野球ナイター中継『東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ』の平均視聴率3.7%、21時からの『発見!ウワサの食卓』が3.4%、22時からのドラマ『HEAT』が3.3%で、ゴールデン帯(19時~22時)とプライム帯(19時~23時)の平均視聴率が3%台。
そんなフジテレビで実写化されることから期待は出来ず、アニメファンからも批判が殺到しているため低視聴率となる可能性は高く、フジテレビはさらに視聴者を敵に回すことになるのではないでしょうか。
漫画やアニメが原作の作品を実写化する度にこうした批判が寄せられ、酷評されているため、こうなることは予想することができるのですが、どうして実写化しようと思ったのでしょうかね…。
ちなみに、アニメで原作脚本を務めた岡田麿里さんは実写化されるにあたって、「実写作品的な内容を、アニメでしかできない表現で描いてみたい…と考えて生まれたのが『あの花』でした」と語り、それがまさかのドラマ化で感動しながらも動揺したとコメントしています。
多くの人が望んでいない実写化はせず、興行収入が10億円を突破するヒットとなった劇場版の『あの花』を放送した方が視聴率は獲れ、視聴者からも喜ばれると思うのですけどね…。