今年7月に「第153回芥川龍之介賞」を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さん(35)による中編小説『火花』が、世界最大のインターネット映像配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」と吉本興業が共同し映像化されることが明らかとなりました。
2016年にNetflixで独占で国内だけでなく世界に向けて配信予定とのことです。
これに原作者の又吉さんは「どうなるのか僕も楽しみです。早く見てみたいです!」と期待を寄せています。
『火花』は、売れない芸人の徳永と天才肌の先輩芸人・神谷との交流を通して人間の根本を描いた中編の青春小説で、今年3月に単行本化され純文学としては異例の大ヒットを記録し、芥川賞を受賞後も増刷を繰り返して累計発行部数は230万部を突破しています。
そんな『火花』を独占配信するNetflixは、世界50ヶ国以上で6500万人を超える会員を抱え、ついに9月2日より日本でのサービスを開始することが決定し注目を集めているのですが、映画やドラマを多数配信するだけでなく、クオリティが高いオリジナルコンテンツを制作することで人気を得ており、桐谷美玲さんが主演のオリジナルドラマ『アンダーウェア』、フジテレビ系で放送され映画化もされた『テラスハウス』の新シーズンが配信されることでも話題になっています。
芥川受賞後から映像化権をめぐる争奪戦が勃発していると一部で報じられており、吉本興業や出版元の文藝春秋には多数のオファーが集まっているとされていましたが、ついにNetflixで独占配信されることが決定し、ドラマになるのか映画になるのか、誰が監督、脚本を務めキャストはどうなるのかなど、今後が楽しみなところですが、又吉さんが脚本を務めるのは間違いなく、さらに監督と主演を務めて1人3役を務めれば更に話題になると一部では報じられていました。
また、品川庄司の品川祐さんは自身が書いた小説『ドロップ』や『漫才ギャング』を基にした映画で監督・脚本を務める等していますが、24日に行われたイベントにて「全力で又吉大先生に土下座して『火花』をドラマ化したい」と語り、これに対してネット上では批判が殺到していたものの、可能性はあると思いますので今後どうなるのかに注目していきたいところです。