2017年公開の『アウトレイジ 最終章』から6年ぶりとなる新作映画『首』が23日に公開を控え、監督兼主演を務めるビートたけしさんは15日に日本外国特派員協会で会見をしたり、様々なメディアに露出して映画の宣伝活動を行っていますが、この作品で高額なギャラを要求していた噂などを22日発売の週刊誌『週刊文春』が報じています。
週刊文春は【「ギャラ12億よこせ」「昔の写真使うな」北野武が暴走中】と題して、ビートたけしさんの“暴走”ぶりを伝えており、たけしさんのレギュラー番組が近年減少している背景には高すぎるギャラがあるとテレビ局関係者は語っています。
また、明日から公開される『首』はビートたけしさんが原作から監督、脚本、編集、主演まで務めており、総製作費は15億円に上ることを製作・配給を手掛ける『KADOKAWA』の夏野剛社長が明らかにしているのですが、KADOKAWAの関係者は『首』の製作費について、「当初は8億円を見込んでいた製作費が倍増したのはひとえに監督のギャラの高さゆえ。一時は監督料と出演料を含め12億円のギャラを要求されました」
と語っています。
ビートたけしさんは元々不倫相手だった18歳年下の現妻と再婚して以降、お金に執着し始め、シビアになったと言われているほか、これまで深い付き合いをしていた人たちとの関係も次々に断っていき、『オフィス北野』から独立して以降は『たけし軍団』とも距離を置いており、テレビ番組等で共演することも無くなりました。
<↓の画像は、今年5月の『第76回カンヌ映画祭』で初披露した夫婦2ショット写真>
そんなビートたけしさんが最近、スポーツ紙やテレビ局などの報道各社に対して、「過去に撮った北野武の写真を使わないように」と抗議していたことや、映画の撮影中には2度にわたってドタキャンするなど、トラブル続きだったとしています。
ただ、週刊文春の取材に対して代理人弁護士は、12億円ものギャラを要求したとの話や、撮影をドタキャンしたという事実はないと否定し、KADOKAWAも同様に否定したとのことです。
一方で、報道各社に過去の写真使用NGを通達したのは事実と認め、「北野本人の意向で、本人が嫌いな写真の使用を控えてもらうようにお願いしたことがある」と回答したといいます。
また、『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』は、ビートたけしさんがここ最近出演した番組で事あるごとにお金の話をしていると報じており、今月18日には昨年3月まで司会を務めていた『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)にVTR出演し、「いずれまた、俺の時代が来るなと期待している。ちょっとギャラ高いけど、宜しくお願いします。安住さん、呼んでください」
などと、自ら高額なギャラをネタにして笑いを誘っていました。
また、2021年9月に生放送を終えて愛車の高級車『ロールス・ロイス ファントム』でTBSの駐車場を出たところで、暴力団関係者の襲撃に遭うという事件がありましたが、その時のことを改めて振り返り、「TBSから帰る時、車のガラス窓を割られた」「あれ(修理代)自前で払ってるんですけど、(TBSが)払ってちょうだい」
とも語る場面がありました。
これに続いて19日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)では、「オレ、国民年金って1ヶ月6万円だったもん。めまいがして倒れた。厚生年金とか無いからね、結局」
などと年金額に不満を漏らし、この発言を巡ってネット上で物議を醸していました。
こうした発言をしていたビートたけしさんは、『首』のプロモーション活動もギャラ問題で協力的ではないとSmartFLASHは伝え、「これまでは、公開間際になるとプロモーションのため、たけしさん自ら、あらゆる媒体のインタビューなどに応じてきたのですが、今回はそれも少なめです。普通は、宣伝で出演するタレントの方に対してはノーギャラか、低めのギャラが通例なのですが、たけしさんの場合はそれなりのギャラが必要なようです。また、製作のKADOKAWAと揉めたようで、たけしさんの宣伝活動について、うまくまわっていないと聞きます」
と芸能記者が語っています。
映画の宣伝に非協力的との話は『週刊新潮』も報じており、映画の宣伝だけでなく審査委員長を務める『東京スポーツ』(東スポ)主催の映画賞『東京スポーツ映画大賞』に関しても、2020年から中止になっている背景にはギャラ問題があるとし、ビートたけしさんは創設された1992年から審査委員長を務め、“お車代”として100万円が支払われていたそうなのですが、現妻がさらに高いギャラを求めた結果、折り合いがつかずに2019年を最後に開催されなくなったと囁かれているとしています。
これもどこまで事実かどうかは定かではありませんが、2018年に独立し2020年に再婚して以降、お金絡みで様々なところとトラブルに発展していることは事実で、2年前にはビートたけしさんの映画ソフトの販売を手掛けていた『バンダイナムコアーツ』を相手取り民事訴訟を起こし、海外での使用は許諾していないのに勝手に使用され、その対価も支払われていないとして、約6,700万の損害賠償を要求していることを『週刊新潮』に報じられています。
最新作の『首』に関しても様々なトラブルが報じられていて、ビートたけしさんのイメージはこの数年でかなり悪化しており、それが映画の興行にも悪影響を与えることが懸念され、プロモーション活動もかなり少ないことで過去作に比べて注目度も低いように感じるので、製作費の回収は難しいのではないかと思いますが、まずは公開初週にどれほどの興行成績をあげるのかに注目したいですね。