視聴率低迷にあえぐフジテレビが3月をもって、20年以上にわたって放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ×2イケてるッ!』を終了させることを決定し、4月の改編のテーマは「変わる、フジ 変える、テレビ」だと先日発表しました。
さらに、志村けんさんが出演する番組についても、今後打ち切るという話が浮上していることを週刊誌『サンデー毎日』が報じています。
記事ではフジテレビのバラエティ番組スタッフが、1986年4月から放送がスタートし、2016年に放送開始30周年を迎えた特番『志村けんのバカ殿様』(年3回放送)と、20年以上続く志村けんさんの深夜の冠番組枠に打ち切り説が浮上していると明かしています。
打ち切り説が浮上している理由は、「高額な制作費に反して視聴率が取れない」ためで、局内からは「志村の番組も打ち切りにしろ」といった声が上がっているとのことです。
『志村けんのバカ殿様』はかつて平均視聴率27%を記録するほどの人気特番だったものの、3年前から視聴率が1ケタ台に低迷していたといいます。
<↓の画像は、『志村けんのバカ殿様』出演の志村けん等の写真>
2016年2月にニュースサイト『サイゾーウーマン』が報じた記事によると、『志村けんのバカ殿様』は1986年8月放送の第2回に平均27.1%(ビデオリサーチ調べ、以下同)を記録し、2009年1月放送分は15.5%、同4月は14.5%、同10月は12.1%を記録。
しかし、2015年4月は9.9%、同10月は8.5%、2016年1月は8.4%にまで低下していたとのことです。
『志村けんのバカ殿様』の視聴率が低迷し、同時に深夜の冠番組も視聴率が低く、志村けんさんの深夜冠番組は1996年10月~1997年9月放送の『志村X』からスタートし、昨年4月からは『志村の夜』(火曜24時55分)が放送されているのですが、番組の平均視聴率は1%台で推移しているそうです。
<↓の画像は、『志村の夜』出演者の写真>
このような低視聴率ながら、志村けんさんのギャラなどで番組制作費が高額であるため、打ち切りを望む声が局内から上がっているとのことなのですが、もし『志村けんのバカ殿様』などの打ち切りが決定した場合、志村さんの周辺から女性タレントたちが一気に姿を消す可能性もあると囁かれています。
<↓の画像は、『志村けんのバカ殿様』に出演の女性タレントたちの写真>
週刊誌『週刊文春』によれば、志村けんさんは50歳の誕生日からタレント・中山秀征さんを幹事に据え、毎年様々な女性タレントらを集めて誕生日パーティーを開催しており、今年はマツコ・デラックスさん、島崎和歌子さん、タカアンドトシなど、30人以上の芸能人たちが会場となった東京・六本木のド真ん中にあるイタリアンレストラン『B』に集まったといいます。
そして、主役の志村けんさんの元には、アイドルやグラビアアイドルといった“志村ガールズ”たちが集まり、志村さんは「好きな女性と一緒じゃなきゃ仕事する気にならない」などと公言し、その時々のお気に入りを可愛がり、自身の番組などに起用する傾向がみられました。
過去には女優・タレントの優香さん、元セクシー女優のみひろさん、元AKB48の板野友美さんらが志村けんさんの隣の席「側室の座」をキープし、最近では昨年まで参加していたグラビアタレント・橋本マナミさんが大本命だと言われていたそうなのですが、今年の誕生日パーティーに橋本さんは参加していませんでした。
その代りに今年は元セクシー女優・麻美ゆまさん、グラビアタレントの池田夏希さんや高嶋香帆さん、女優・多岐川裕美さんの1人娘・多岐川華子さんが最も近いポジションをキープし、中でも多岐川さんのことを絶賛していたと『週刊文春』は伝えています。
<↓の画像は、今年の誕生日パーティーで撮影の集合写真>
(志村けんさんの正面右隣にいるのが多岐川華子さん)
これまでは志村けんさんに媚びを売ることによって、様々な恩恵を受けることが出来たものの、もし志村けんさんの冠番組が打ち切りとなった場合には、誕生日パーティーに参加する若い女性タレントたちは激減することになるのかもしれません。
しかし、志村けんさんの番組をそう簡単には終了させることは出来ない事情があるとも言われています。
志村けんさんの番組は、所属事務所『イザワオフィス』が企画制作を手掛けており、同事務所の井澤健社長が番組のプロデューサーとなっているのですが、井澤社長は元々『渡辺プロダクション』(ナベプロ)の社員で、『ザ・ドリフターズ』のマネージャーを務めていた人物であり、『イザワオフィス』はナベプロ系列の事務所とされています。
ちなみに、『イザワオフィス』には『ザ・ドリフターズ』のメンバー全員のほか、女優・いしだあゆみさん、麻生祐未さん、俳優・小泉孝太郎さんらが所属しています。
フジテレビは開局当初からナベプロと親密関係にあり、実際に3月で終了する『ウチくる!?』が放送されている日曜正午の枠は、40年以上にわたってナベプロ制作の番組を放送しており、4月から新たにスタートする新番組『なりゆき街道旅』は、ナベプロ(ワタナベエンターテインメント)所属のハライチ・澤部佑さんがレギュラー出演する番組となっています。
また、井澤健社長と日枝久相談役とも親密な関係にあるため、そう簡単には志村けんさんの番組を打ち切ることは難しいとも言われています。
フジテレビはこれまで続いた悪しき慣習を断ち切り、『とんねるずのみなさんのおかげでした』と『めちゃ×2イケてるッ!』の打ち切りをついに決断し、3月5日に行われた4月の改編発表会見では、立本洋之編成部長が「例え0.1%でも視聴率を上げるための努力は惜しまない。全身全霊をかける。」などと語っていました。
その一方で、フジテレビに大きく貢献したとんねるずとの関係を切ることはそう簡単に出来ない様子で、石橋貴明さんの新番組『石橋貴明のたいむとんねる』(月曜23時)を4月16日からスタートさせることを発表しています。
そのため、志村けんさんの番組についても今後テコ入れなどを繰り返し、それでも視聴率が上がらずに打ち切りになったとしても、完全に消滅する可能性は低いのではないかとも思いますが、果たして今後どのような展開を迎えるのか注目ですね。