坂上忍さんが司会のワイドショー番組『バイキングMORE』(フジテレビ系)が来年春をもって終了することが正式発表され、複数のメディアは番組が終わる大きな理由として、坂上さんの高額なギャラと番組の視聴率低迷も挙げる中で、フジテレビで放送の『ネプリーグ』(月曜19時)と『痛快TV スカッとジャパン』(同20時)も視聴率が落ち込み、かなり危険な状態にあるようです。
人気トリオ・ネプチューンの冠番組『ネプリーグ』は、2003年4月に水曜23時台の30分枠で放送がスタートし、2005年4月に現在の時間帯に昇格、その後は平均世帯視聴率が15~20%前後の数字を獲得する人気番組となりました。
<↓の画像は、ネプチューン出演『ネプリーグ』の写真>
一方のウッチャンナンチャン・内村光良さんがMCの『痛快TV スカッとジャパン』は、2014年10月からスタートし、こちらも平均世帯視聴率は10%以上で推移し、2015年時点では視聴率が同時間帯トップの人気番組となり、2016年の『FNS27時間テレビ』で瞬間最高視聴率16.9%を記録したのも、番組から誕生した俳優・木下ほうかさん演じる“イヤミ課長”が登場したシーンで、フジテレビを代表するバラエティ番組となっていました。
<↓の画像は、内村光良さん司会『痛快TV スカッとジャパン』の写真>
しかし、ここ最近この2番組の視聴率が低迷しているそうで、ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、12月6日放送の『ネプリーグ』は世帯平均視聴率が6.8%、個人平均が4.0%と、全盛期の3分の1程度になっているとしています。
同時間帯に放送の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)は世帯が10.2%、個人が5.9%、『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)が世帯9.6%、個人5.5%、『クイズ!THE違和感 2時間スペシャル』(TBS系)は世帯5.0%、個人3.1%、『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)が世帯7.2%、個人3.9%と、かつて同時間帯トップを独走していた『ネプリーグ』が民放4位まで落ち込んでいます。
また、同日放送の『痛快TV スカッとジャパン』は世帯平均視聴率が6.6%、個人平均が3.7%と、5年ほど前と比べると半分程度の数字しかとれていません。
なお、同時間帯に放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)は世帯11.2%、個人6.8%、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)が世帯9.7%、個人5.7%となっていて、『痛快TV スカッとジャパン』もかつてトップの数字を記録していたものの、現在は同時間帯3位以下が定位置となっているようです。
このように月曜のゴールデン帯(19~22時)のバラエティ番組が苦戦している一方で、月曜21時枠で放送の月9ドラマは好調をキープしています。
昨年11月から今年3月まで放送の上野樹里さん主演『監察医 朝顔2』は全19話の期間平均視聴率が11.5%、4月期放送の竹野内豊さん主演『イチケイのカラス』は12.6%、7月期放送の波瑠さん主演『ナイト・ドクター』が11.1%、現在放送中の窪田正孝さん主演『ラジエーションハウスⅡ』は初回から最新の第10話まで、ほぼ10%以上の数字をとっています。
『ネプリーグ』と『痛快TV スカッとジャパン』が足を引っ張っているとまでは言い切れませんが、この2番組がいい数字をとれば月9の数字がさらに伸びる可能性は十分あり、すでに打ち切り対象番組となっていたとしてもおかしくなさそうです。
フジテレビもコロナ禍での不況によって番組制作費の削減に加えて、50歳以上の社員のリストラにも着手するほどで、コスパが悪かった『バイキングMORE』の終了も決定しました。
『ネプリーグ』はレギュラーのネプチューンに加えて複数のゲストが毎週登場し、『痛快TV スカッとジャパン』も司会の内村光良さんの他に複数のスタジオゲスト、さらに様々な俳優を起用したドラマパートを制作し、制作費はかなりかかっているとみられ、もしもこのまま番組の視聴率が6%前後で推移を続けるようであれば、番組の打ち切り話が出てくるでしょうね。