2017年4月~昨年6月まで放送のバラエティ番組『陸海空』シリーズ(テレビ朝日系)の出演者が、テレビ朝日などを相手取って訴訟を起こしていることを13日発売の週刊誌『週刊新潮』が報じています。
テレビ朝日などを提訴した番組出演者は、旅行ライターなどとして活動している30代男性で、週刊新潮の取材に対して様々なヤラセ行為やギャラの未払い問題を告発しています。
また、『陸海空』シリーズのゼネラルプロデューサーで、人気企画「部族アース」を担当していたテレビ朝日総合編成局第2制作部所属の“ナスD”こと友寄隆英ディレクター(ともより・たかひで 45歳)にも怒りをあらわにし、「最初は調子の良いことを言っておきながら、後で頬かむりする人でした」と語っています。
<↓の画像が、“ナスD”こと友寄隆英ディレクターの写真>
この旅行ライターの30代男性は、当初は旅の企画提案やリサーチを担当し、続いて番組に出演し海外でのレポートを行っていたそうなのですが、企画の中で「ヤラセ行為に加担させられた」ほか、「スタッフからパワハラを受けた」と主張しており、裁判ではこれらの慰謝料として330万円の支払いを要求しています。
番組制作サイドから要求されたヤラセ行為の内容については、「ポルターガイストが起きるというイギリスの館への旅。でも、その実態は仕組んで扉に細工をして心霊現象に見せていた。何より『まず下げておいた方が後で人気が出るかも』と言って、私を“クズキャラ”に設定し、現場で何とか挑発して、怒る姿をまるでポンコツのような印象に映るようにした」
と訴えており、「関わってしまったことを心から後悔しています」とも語っています。
なお、テレビ朝日側は裁判で男性が主張するヤラセ行為などは完全否定しているそうです。
男性が告発に踏み切った大きな理由は「約2年間ギャラが全くもらえていなかった」ことだと説明し、番組に参加した当初はすぐにギャラが支払われたものの、間もなくギャラが支払われなくなったといい、「こっちも人質に取られたようなもので、向こうの言うことを聞かざるを得なかった。思い余って友寄さんにギャラの件で相談したいとメールをしても無視。制作会社から支払うべきものだとも言われ、内容証明を送ってもダメ。で、簡易裁判所に申し立て、昨年ようやく支払いがあったんです」
と明かしています。
旅行ライターの男性は、ネット番組を含めると数十回にわたって番組出演し、ギャラの総額は360万円以上になるといい、「友寄さんは初め、『人気者を出しましょう』なんて趣旨の話をして私を引き込んでおいて、事が起こると無視。結局使い捨てにしたんですよ」
と怒りをあらわにしています。
そして、週刊新潮の取材班がテレビ朝日に事実確認をしたところ、「(男性の)主張は事実に反し根拠が無いものと考えており、詳細は裁判の場で主張してまいります」
との回答があったといいます。
週刊新潮はこのように『陸海空』出演者のトラブルについて報じており、訴訟を起こした30代の旅行ライターとは一体誰なのか気になるところですが、話の内容からして「ミステリーアース」「ラブアース」に出演していたタレント・旅行作家のMASAKI世界一周さん(本名=小堺正樹 38歳)の可能性が高いです。
<↓の画像が、『陸海空』出演のMASAKI世界一周さんの写真>
MASAKI世界一周さんは2017年8月放送回でイギリスやイタリアを旅し、この企画の中でウソをついたり、泣いたり、寝たら死ぬというベッドで寝てしまうというポンコツぶりを披露、さらに突然倒れて救急搬送されるというトラブルを起こしたものの、それは呪いなどではなく単なる腹痛というオチでした。
その他にも様々なトラブルがあり、MASAKI世界一周さんの出演回は当初の放送予定から4ヶ月遅れでオンエアとなったものの、ツイッター上での企画継続投票で60%以上の賛成が得られなかったことで企画終了を迎え、MASAKI世界一周さんはその後、ネットテレビ『AbemaTV』でスタートした企画「ラブアース」に出演していました。
こうした企画の裏でヤラセ行為やスタッフのパワハラ、ギャラの未払い問題などが発生していたとのことですが、『陸海空』のヤラセ行為などに関しては2017年時点で『女性自身』によって報じられたほか、「ラブアース」に出演していた俳優・鈴木身来さん(すずき・みらい 26歳)もツイッター上で、「編集に悪意しか感じられない」「事実と異なる印象操作」があったと告発して物議を醸していました。
テレビ朝日側は以前から番組のヤラセ行為は完全否定しており、訴訟を起こしている男性の主張もどこまで本当なのかは不明ながら、ギャラの未払い問題が発生していたのは事実のようですし、番組を放送していたテレビ朝日にも問題の責任はあるでしょうね。
テレビ朝日では最近も情報番組『グッド!モーニング』で、心臓外科医・澁谷泰介さんにインタビューした際の内容を真逆の内容に編集したとして炎上騒動に発展、12日放送回でお詫び訂正を行うというトラブルがありましたが、週刊新潮の報道によって発覚した裁判沙汰は、果たしてどのような結末を迎えるのか注目したいですね。