24日に決勝が行われる『M-1グランプリ2023』で、6大会連続で審査員を務める『ナイツ』の塙宣之さんが、2021年結成の若手コンビ『ミーナ』に仕掛けた“M-1八百長ドッキリ”を巡って炎上騒動に発展し、自身のYouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』(登録者数:23.1万人)で謝罪動画を公開しました。
事の発端は先月放送のラジオ番組『ナイツ ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)で、ナイツ塙宣之さんがYouTubeの企画として、自身が会長を務める『漫才協会』が主催の「漫才新人大賞」を受賞したミーナをターゲットに、「M-1の決勝戦で漫才協会の枠が増えるため、その出場権をミーナに確約する」という内容のドッキリを仕掛けたと明かしました。
<↓の画像が、ドッキリを仕掛けられた若手コンビ『ミーナ』の写真>
ドッキリのネタバラシは、ミーナがM-1予選で落選したタイミングで行う予定だったといい、その前にドッキリの仕掛け人から「早くネタばらししてください、プレッシャーで押し潰されています」との連絡が来たものの、ネタバラシせずに様子を見たそうです。
その後、ネタバラシのタイミングを失ったという塙宣之さんは、ミーナが2回戦で敗退後もネタバラシをしないまま放置してしまったといい、これについて塙さんは、「本人も意味が分かってなくて。決勝行けるって言われていたのに落ちてるし、追加合格もないし。それでマネージャーに聞いても『何だったんですかね』としか言われないから訳分かんないってなってて。それでネタばらしみたいなものもないから。この前やっとミーナを呼んで『すいません。ネタばらし』って言ったら、ブチギレられましたね」「これは本当に最低。俺がやったことは最低。やっちゃった」
と語っていました。
ミーナはその後、ラジオ番組『ミーナのラジオ聴いてミーナ』(stand.fm)でドッキリに言及し、「これドッキリではないですけどね。潰しですね」「これ6月から動いていたらしい。9月くらいに実際にドッキリが始まって、そこから個人的に本当にキツくて」「あれのネタばらしが早ければ良かった。泳がせすぎなんだよ」
と心境を明かし、塙宣之さんの行為に対してネット上では批判が殺到、M-1の審査員としてあり得ない行為として、審査員辞退を要求する声も上がるなど炎上状態になっていました。
これを受けて塙宣之さんはミーナに直接謝罪する動画をYouTubeにアップし、「私のこの軽率な企画で、いろんな方面の方が嫌な気持ちになってしまった。一番申し訳なかったのは、ミーナに対してうまくできなかったということで、結果的にミーナが大変な思いをしてしまったということで、改めて申し訳ございませんでした」
と謝罪した上で、問題のドッキリ動画は炎上騒動を受けて“お蔵入り”が決定したことを明かしました。
そして、このドッキリ企画はミーナの所属事務所『ホリプロコム』の了承を得た上で実行したと明かしていたものの、「他の人は悪くなくて、俺が考えてやっちゃったことだから、本当にそれは150%申し訳ない」
と謝罪しています。
この謝罪に対してミーナの2人は、「2回戦シンプルにスベリましたね、我々も。単純に面白くなかった」「今回こういうことがあって、それが影響で落ちたみたいなことですけど、正直関係ないんで、関係なく落ちてるんで」
と、ドッキリが原因で予選落ちしたわけではないと語りました。
しかし、塙宣之さんはその後も反省と謝罪の言葉を繰り返し、「本当ごめん。最低な人間です。そして最悪な結果です。動画上げる前に炎上して…」と語り、一方のミーナは今回の炎上騒動を受けて、「思った以上にミーナ頑張れみたいなのが割と多くて、ありがたかったです。頑張ろうと思いました」と語っています。
この騒動に対してネット上では、
- やっていいことと悪いことの差ぐらいつけろよ
- その立場の人がやるドッキリではないな ただの虐めというかハラスメント
- 鬼畜の所業だよな
- 無名芸人が売名出来たから良かったような気もする
- 自分のチャンネルに出演させて和解アピールしてるけど、それこそ立場上断れないやん
- 責任感じてるんなら審査員降りて芸人引退しろよ
- 2回戦で落ちるようなのはドッキリなくても無理やろ
- 最低限コンテンストである以上、審査員がやっていいドッキリちゃう
- ホリプロも何考えてるんだか・・・ドッキリに協力するなよ ナイツよりホリプロのが罪深い
- これを信じたって事は、賞レースには八百長が当たり前みたいな風潮でもあるのかな
- 普通に来年はクビやろな 今年のM-1にも水を差しちまったな
などの声が上がっています。
ミーナが所属する漫才協会の会長であり、M-1の審査員も務めるナイツ塙宣之さんが、なぜ後輩を潰すようなドッキリを仕掛けようと思ったのか、これが面白いと思う感覚が理解できないですね。
ミーナは今年のM-1予選で8月に行われた1回戦を通過するも、10月の2回戦で敗退となっており、2人に対して数ヶ月にわたって過度なプレッシャーをかけて精神的に追い込んでおり、これはもうパワハラだと言われても仕方がないでしょう。
ちなみに、ミーナは結成1年目の2021年からM-1に参戦し、3大会連続で2回戦敗退に終わっています。
そんなミーナの2人が今回のドッキリによって、“八百長”を受け入れた上でM-1の予選に臨んでいたことになるため、ネット上では2人に対する批判も上がっており、コンビのイメージも悪化しています。
そのため今後の活動への影響が懸念されますが、今回の騒動でミーナの知名度が一気に上昇したのは間違いなく、これをチャンスと捉えて今後さらに芸を磨いてファンを増やし、そして実力でM-1の決勝に進出できるよう頑張ってほしいです。