俳優・阿部サダヲさん（本名＝阿部隆史 54歳）が、7月期放送の『しあわせな結婚』（テレビ朝日系 木曜21時）で主演することや、昨年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』を手掛けた脚本家・大石静さん(73)が脚本を担当することが26日に発表され、異例の囲み取材会で放送5ヶ月前に情報解禁となったこともあり、作品に大きな注目が集まっています。
そうした中で27日発売の週刊誌『週刊文春』は、ヒロイン・鈴木ネルラ役を女優・松たか子さん(47)が演じることや、現時点ではまだ発表されていないドラマの設定、内容について伝えています。
＜↓の画像は、松たか子さんの写真＞
テレビ朝日の発表によると、『しあわせな結婚』は“マリッジ・サスペンス”をテーマにした完全オリジナルストーリーで、主演を務める阿部サダヲさんは、様々なテレビ番組にも出演し人気・知名度が高い敏腕弁護士・原田幸太郎役を演じます。
幸太郎は仕事に支障が出ることを嫌い、独身主義を貫いてきましたが、身体に異変を感じて救急搬送された病院で、偶然であったミステリアスな女性・鈴木ネルラに惹かれ、そしてあっさりと独身主義を捨てて電撃結婚するものの、ネルラが非常に“大きな秘密”を抱えていることが徐々に明らかとなっていき、それによって幸太郎の運命も大きく動かされます。
幸太郎は「俺はこの妻と共に生きていけるのか？」と自問し続け、妻の秘密を知りながらも、果たして愛し続けることはできるのか…というあらすじ内容となっています。
このドラマの大きなカギを握る鈴木ネルラ役はまだ発表されておらず、26日の会見で大石静さんは、「ネルラはあまりしゃべらないんですが、みんなを惹きつける…これまで私が書いたことのない女の人です」「実は最初、タイトルも『ネルラという妻』にしたいなと思っていたくらいなんです」「先週、演じていただく俳優さんにお会いしたんですけど、『私は大雑把な人間です』と言っていました。これじゃ全然ヒントにはならないですね（笑）」
と語っていました。
一方の阿部サダヲさんは、「大石さんの書かれる作品には、圧倒的に魅力的な女性が多い。今回も、独身を貫いてきた男が運命の出会いを果たすということで、どんな魅力的な女性が現れるんだろうと、僕も楽しみです」
とコメントしています。
そして、週刊文春によればヒロイン役には松たか子さんが内定しているといい、記事ではドラマ関係者が作品の内容（※ネタバレあり）について、「阿部サダヲさん演じる敏腕弁護士が、松たか子さん演じる美術教師と出会い結婚するが、ある刑事の登場で妻が未解決事件で重要参考人として取り調べられていたことが判明。婚約者を殺した疑惑が深まる中、事件の再捜査が始まる――というもの。そう、あの“木原事件”にそっくりなんです」
と明かしています。
“木原事件”というのは、自民党の選挙対策委員長を務めている木原誠二衆議院議員(54)の妻が2018年に、28歳で急死した元夫・安田種雄さん（2006年死去）の不審死事件を巡り警視庁捜査1課の事情聴取を受けていた事件で、これは週刊文春の報道で表沙汰になりました。
＜↓の画像は、自民党・木原誠二衆院議員の写真＞
この報道に対して警察庁の露木康浩長官は会見で、「警視庁において捜査等の結果、証拠上、事件性が認められない旨を明らかにしている」などと語った一方、事件の再捜査で取調官を務めた警視庁捜査一課の元警部補・佐藤誠さんは週刊文春の取材に「これは殺しだ」などと告発しました。
佐藤誠さんはその後行った会見でも、「断言しますけど、事件性はありですからね。あれを見て事件性がないという警察官は多分いないと思う。」などと主張したほか、当時官房副長官を務めていた木原誠二衆院議員が捜査に介入して「取り調べは終わらせろ」と指示し、その後捜査が突然打ち切られたと明かしていました。
しかし、警視庁はその後も「事件性なし」という主張は崩さず、男性は他殺ではなく自殺という扱いになっています。
『しあわせな結婚』は、この木原事件を彷彿とさせる設定が盛り込まれたサスペンス作品といい、テレビ朝日の中川慎子ゼネラルプロデューサーによると、数年にわたってオファーした末に豪華な布陣が揃ったとしており、監督はNHK大河ドラマ『青天を衝け』や映画化もされた『太陽の子』を手掛けた黒崎博監督が務めることなども発表されていて、夏ドラマの最注目作品となりそうです。
松たか子さんはこれまで様々な作品でミステリアスな役を演じ、高い評価を受けていますし、相手役を務める阿部サダヲさんとは過去に、2012年公開の映画『夢売るふたり』、2020年放送のスペシャルドラマ『スイッチ』（テレビ朝日系）といった作品で共演し相性は抜群なことから、『しあわせな結婚』にも期待したいですね。