テレビ朝日が行った秋の改編で、金曜19時台から土曜16~17時台に枠移動し波紋を呼んでいる人気アニメ『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』の枠移動後の初回平均視聴率が発表され、揃ってダウンしていたことが明らかになりました。
『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は、10月5日から金曜19時台から土曜夕方に枠移動となり、土曜16時30分からの放送となった『クレヨンしんちゃん』の初回平均視聴率4.9%、土曜17時からの放送となった『ドラえもん』は初回6.0%でした。
なお、放送枠引っ越し後に『ドラえもん』はオープニングをリニューアルし、人気シンガーソングライター・星野源さん歌唱の『ドラえもん』(2018年公開映画『ドラえもん のび太の宝島』の主題歌)に変更されており、視聴者等の間では大きな反響を呼んでいました。
- 『ドラえもん』新オープニング映像(Twitter)
『スポーツニッポン』(スポニチ)によると、今年に入ってからの金曜19時台の平均視聴率(全25回、スペシャルを含む)は、『ドラえもん』が7.0%、『クレヨンしんちゃん』は7.2%を記録していたとのことです。
さらに、土曜夕方の前4週間の平均視聴率は、『クレヨンしんちゃん』の放送時間帯が5.9%、『ドラえもん』の放送時間帯は7.0%を記録しており、共に平均より1%も低い数字となっていました。
その一方で、金曜21時台から同19時台に枠移動した『ザワつく!金曜日』の3時間スペシャルが4日放送され、こちらはスペシャルということもありますが平均視聴率15.1%、瞬間最高視聴率17.3%と好視聴率を記録しています。
『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は微妙なスタートになった一方、『ザワつく!金曜日』は幸先が良い好スタートを切ったのですが、この数字を受けてネット上では、
- 金曜夜のイメージが強すぎる。土曜夕方だと放送してること自体忘れてる。
- 金曜日19時~のほうが観やすい。土曜日の夕方だと出掛けている家族も多いのでは?
- 土曜のこの時間は外出していることがほとんど。すぐには難しいと思うけど、19時台に戻してほしい!
- テレビ離れが顕著かしている上に、土曜日の夕方は出かける人も多い。テレビ屋さんの感覚ずれは酷い。
- 金曜日に戻してほしい!というのがうちの子の気持ちです。
一週間頑張って、金曜日帰ったら妖怪ウォッチ、ドラえもん、クレヨンしんちゃんを見るのが楽しみだったようなので、ガッカリしてます。
週末は習い事をしていて試合がある日は帰ってくるのは5時過ぎ、子どもの楽しみを奪わないであげてほしいです。 - うちの子どもたちも、小学校、保育園の1週間が終わり、金曜日の夜7時からのアニメタイムをめっちゃ楽しみにしてたのに…
先週の土曜日夕方は、案の定出掛けてて、録画で見てた。これからは録画で見る事が増えそうです。 - 土曜は出かけている事が多いし、金曜夜の「華金感」が子供なりに嬉しかったのだと思う。
土曜になってからは、なかなか観るのは難しくなるなぁ。。。 - ドラマもどんどん深夜枠へ。アニメも特撮も土日の朝や夕方へ。ゴールデンタイムはどのチャンネルでもバラエティばかり。
明らかにゴールデンタイムは中高年狙いになってきた。これでは若者のテレビ離れはさらに加速するだろうな。 - 戦隊モノや仮面ライダーもいつからか朝9時に変更になって、出かける時間に重なったから観なくなった。
ドラえもんが移動した土曜の夕方5時も家にいないことも多いから同様に観なくなりそう。
子供向けの番組はテレビを観る人が少ない時間帯に追い出された感じ。
などと、『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の視聴者からは不満の声が噴出しています。
放送枠移動の話が浮上した当初から、土曜日夕方は子供たちが遊びに出掛けていたり、習い事をしていることも多いことから、リアルタイム視聴は難しいとして物議を醸し、数字の低迷も懸念されていたのですが、案の定の結果となったようですね。
スポニチが伝えているのはリアルタイム視聴のみで、録画視聴率(タイムシフト視聴率)は伝えていないので何とも言えませんが、リアルタイムの数字だけを見ると土曜夕方の放送は失敗となりそうな気配があり、今後ある程度視聴習慣が定着するまでには時間がかかるとみられますし、そこまで大幅な数字アップも望めない気がします。
しかし、テレビ朝日としては金曜ゴールデン帯(19~22時)の数字を上げることが大きな目的で、10月から19時台に『ザワつく!金曜日』、20時台に『マツコ&有吉 かりそめ天国』、21時台に『ミュージックステーション』を編成しており、『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』の数字はそこまで気にしていないのかもしれませんが、現在も多くの子供たちに愛されている作品だけに、もう少し視聴しやすい時間帯に放送してほしいと思いますね。