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ドラえもんとクレしん土曜引っ越しで視聴率下がり打ち切り終了も? 視聴者から批判噴出、見逃し大量発生で映画の興行にも影響か

ドラえもんの放送時間変更は大失敗? 視聴率低迷で映画も大コケ、作品離れ発生か。クレヨンしんちゃんと共に危機的状況…

テレビ朝日が昨年10月、国民的アニメ『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』(共にテレビ朝日系)の放送枠を金曜19時台から土曜夕方に枠移動し、この大胆な放送時間の変更が物議を醸しましたが、これによってリアルタイム視聴率が大幅ダウンしており、2月末に地上波初放送された映画も大コケしていたことが判明しています。

『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』は、長年にわたって金曜19時台に放送され、世代を超えて親しまれている人気作品で、放送枠移動前まで6~7%前後の視聴率で推移していました。

しかし、他局で放送の裏番組は2ケタを獲得しており、テレビ朝日は金曜日のゴールデン帯(19~22時)の視聴率を上げるために、『クレヨンしんちゃん』を金曜19時半→土曜16時半、『ドラえもん』を金曜19時→土曜17時への枠移動を決定しました。

<↓の画像は、昨年10月に放送時間が変更された『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』の写真>

これによって昨年10月から金曜19時台には『ザワつく!金曜日』、20時台は『マツコ&有吉 かりそめ天国』、21時台は『ミュージックステーション』を放送しています。

そして、枠移動後のそれぞれの平均視聴率は、『クレヨンしんちゃん』が4.9%、『ドラえもん』が6.0%で、金曜19時台の頃と比較してそれぞれ1%ほどダウンしていました。

さらに、昨年10月~11月には『クレヨンしんちゃん』が2%台、『ドラえもん』が3%台にまでダウンし、今年に入ってからもそれぞれ3~4%台での推移を続けています。

そうした中で2月末に地上波初放送された『ドラえもん のび太の月面探査記』も、視聴率が大コケしていたことを週刊誌『週刊新潮』のWeb版が伝えています。

『ドラえもん のび太の月面探査記』は、今年春公開予定の最新作『ドラえもん のび太の新恐竜』の公開を記念して、2月29日(土曜)18時56分~20時54分のゴールデン帯に地上波初放送されました。

テレビ朝日は「大ヒット作品がテレビ初放送!」などと宣伝を行っていましたが、『ドラえもん のび太の月面探査記』の平均視聴率は5.2%と大コケとなっていました。

週刊新潮によると、テレビ朝日は毎年3月の第1週に『ドラえもん』の映画を特番として放送し、2015年の平均視聴率は11.7%、2016年は11.3%、2017年は10.9%、2018年は9.6%、2019年は8.4%を記録し、今年は過去5年で最も低く、それも半分ほどにまで落ち込んでいたことが明らかになっています。

テレビ担当記者はこれについて、「映画の評判が悪かったのなら理解できますが、『月面探査記』の興行収入は50.2億円の大ヒット作品です。なぜ視聴率が苦戦したのか、全く理由が分かりません」と語り、一方の民放キー局関係者はこの結果について、「深刻な“ドラえもん離れ”が起きたと考えて間違いないでしょう」と指摘しています。

実際に『ドラえもん のび太の月面探査記』放送の前週、2月22日の視聴率を見ると、19時台の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』が8.7%、20時台の『池上彰のニュースそうだったのか!!』は10.6%を記録していました。

また、2月29日19~21時台の各テレビ局の視聴率を見ると、NHKの『NHKニュース7』が21.3%。『ブラタモリ』が16.5%、『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』が10.8%。

日本テレビ系の『天才!志村どうぶつ園』が10.5%、『世界一受けたい授業』が10.1%、TBS系の『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!SP』が10.3%。

テレビ東京系の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?SP』が9.7%、フジテレビ系の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP SP』が7.3%となっていて、テレビ朝日で放送の『ドラえもん のび太の月面探査記』が5.2%と、同時間帯最下位となっています。

こうした視聴率低迷の要因として、少子高齢化がよく挙げられますが、前出の民放関係者はその説を否定し、「(放送枠の移動によって)子供たちはドラえもんへの関心が低下してしまい、特番の視聴率も低迷したのでは」と推測しています。

また、「ドラえもんの映画特番が視聴率で惨敗したのはテレビ朝日さんにとっては予想外だったはずですし、この状況に真っ青になっているかもしれません」とした上で、「ドラえもんの視聴習慣が消滅し、土曜のレギュラー放送の視聴率が不振となった。映画版を放送した特番も視聴率が低迷。そうなれば誰だって、『次はドラえもんの映画版で興行収入が下落してしまうのではないか』と不安視すると思います。テレ朝は金曜夜という目先の視聴率だけにとらわれ、ドラえもん映画版というドル箱を失おうとしている可能性があります。」と語っています。

週刊新潮はこのように指摘しているのですが、ネット上の反応を見てみると、

などのコメントが寄せられています。

長年の放送で視聴習慣が根付いていた金曜19時から土曜夕方への大胆な引っ越しによって、こうした結果を招くというのは誰もが予想していたことでした。

テレビ朝日も昨年11月に行った定例社長会見で、「長年親しんで頂いたこともあり、(新たな枠への視聴の)定着に一定の時間が掛かると思っている。土曜のこの時間に定着できるようにしっかりPRなどを行っていきたい」と語っており、視聴習慣が根付けば徐々に数字は回復するだろうと見ているようです。

しかし、金曜夜に比べると土曜夕方は遊びに出かけていたり、習い事をしている割合が高いとみられ、そもそもの在宅率が低いことから、リアルタイム視聴率は今後もほとんど変化はないのではと思います。

その分、タイムシフト視聴率(録画視聴率)などは多少上がるかもしれませんが、もし今後アニメの視聴率だけでなく、劇場版の興行成績にも影響を及ぼすようであれば、放送時間の見直しをする必要があるでしょうね。

現時点で、金曜19時台に放送の『ザワつく!金曜日』は10%以上の好視聴率を記録することが多く、再び『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』を金曜のこの時間帯に戻すことは難しいかもしれません。

そのため、人気アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系 土曜18時)とバッティングしてしまいますが、せめて放送時間を土曜18時台など、もう少し子供たちが視聴しやすい時間帯に枠移動することを検討してもらいたいですね。

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