女優・米倉涼子さん(44)が3月末をもって、27年にわたり所属した芸能事務所『オスカープロモーション』を退社、独立したことにより、代表作の医療ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ(テレビ朝日系)の今後に大きな注目が集まっていますが、2日発売の週刊誌『週刊文春』は、近く完結を迎えると伝えています。
米倉涼子さんは2012年スタートの『ドクターX』でフリーランスの外科医・大門未知子を演じ、「私、失敗しないので」「致しません」といったセリフで話題となり、第1期の最終回は24.4%、全8話の期間平均視聴率は19.1%の高視聴率をマークし、この結果を受けてシリーズ化され、昨年放送の第6期も初回20.3%を記録するなど、現在も高水準をキープしています。
<↓の画像は、『ドクターX』出演者の写真>
ドクターXは勧善懲悪の内容で高年齢層からも支持を集め、現在も民放ドラマの中ではトップの視聴率を記録している大人気シリーズで、『日刊スポーツ』の取材に対してオスカー関係者は「事務所としては継続したい」としており、テレビ朝日も同様の思いとみられます。
しかし、米倉涼子さんは近年「もうやりたくない」と周囲に漏らしていたと週刊文春は伝えており、米倉さんは大門未知子のイメージが付き過ぎてしまったことに対し危機感を抱き、別の役をやりたいと事務所側に訴えていたとのことです。
そこでオスカーはテレビ朝日を説得し、『ドクターX』と弁護士ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』を交互に放送する形になったといい、すでにオスカーは2020年10月期のドラマ枠を押さえていて、今年は2年ぶりに『リーガルV』を放送するために、米倉さんにもオファーを出しているようです。
<↓の画像は、米倉涼子さん主演ドラマ『リーガルV』の写真>
今後についてテレビ局関係者は、「米倉はテレ朝の早河洋会長と昵懇の仲で、『今後も出て欲しい』と直接言われている。秋のドラマに関しては4月以降、米倉自身が直接、オスカー、テレ朝と話し合うことになるが、『ドクターX』はやるとしてもあと1クールで、“完結編”となるようです」
と明かしています。
また、オスカーはテレビ朝日と密接な関係にあることから米倉涼子さんは近年、テレビ朝日の専属女優といっても過言ではない状態でしたが、独立したことでテレビ朝日以外のドラマ出演も見据えているそうです。
『ドクターX』は現在も平均視聴率20%超えをする数少ない人気ドラマで、次で完結となると視聴者の間でロスが巻き起こるのは必至ですが、最近は内容のマンネリ化を指摘する声も増えており、一時に比べて数字が落ちていましたし、レギュラー出演している西田敏行さんの体調も芳しくない様子から、次の第7期で完結とした方がいいかもしれないですね。
ちなみに、米倉涼子さんは2013年に第3期放送決定後のインタビューで、出演ドラマがシリーズ化されるのは苦手だと明かし、「本当は去年の第2シーズンで終わりにするつもりでした」と明かしていました。
それでも視聴者の声を受けてこれまで出演を重ねてきたものの、独立したことで今後は仕事を選びながら、自分が本当にやりたい仕事に挑戦していくとみられ、海外での活動展開も視野に入れているとも報じられていますが、日本でも『ドクターX』や『リーガルV』以外の作品で新たな役柄に挑戦する姿を見せてほしいですね。