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ドクターXが劇場版で完結の理由は米倉涼子の独立? ドラマ高視聴率も大コケの懸念も…

ドクターXシリーズ最終作?映画版の出演者と公開時期、目標興行収入と制作費を週刊新潮報道。

米倉涼子さん主演の人気シリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の映画版の撮影が終了し、年内に公開予定との情報を13日発売の週刊誌『週刊新潮』が伝えています。

週刊新潮によれば、映画タイトルは『劇場版「ドクターX」the movie』で、昨年秋からスタートした撮影が終了し、6月中にも映画公開が正式発表される予定といいます。

公開は12月ごろを予定し、出演者は米倉涼子さん、岸部一徳さん、内田有紀さんなど、シリーズでお馴染みのキャストが顔を揃えているといい、「制作費は5億円弱かかり、目標は動員150万人、興行収入20億円です。8月にはファン向けの感謝祭も開くとか」と映画関係者が語っています。

<↓の画像は、内田有紀さん、岸部一徳さん、米倉涼子さんの写真>

また、芸能記者は「これをもってシリーズは最後となるはず」とし、ドクターXシリーズは全シリーズを通じて高視聴率を記録しており、テレビ朝日のドル箱コンテンツと言われていましたが、シリーズ終了とされる理由については、「米倉自身、このシリーズには感謝していたものの、あまりにも長く続き、本人にそのイメージが染み付き過ぎた。4年前、当時所属していたオスカープロモーションから出て個人事務所を立ち上げ、自由な立場になったこともあり、独立後は1シリーズしか放送されていなかった」としています。

そして、最後の映画版でテレビ朝日に“恩返し”をして大団円を迎えるのが既定路線ながら、映画評論家・北川れい子さんは「目標の20億円はハードルが高い」と指摘しています。

2012年からスタートしたドクターXシリーズは、お決まりの展開によって視聴者からマンネリ化を指摘されつつも、2021年10月期放送の第7期は、初回の平均世帯視聴率が19.0%、平均個人視聴率は11.2%、その後も数字を大きく落とすことなく、最終回も世帯17.7%、個人10.5%、瞬間最高世帯視聴率は21.9%を記録し、同年放送の連ドラトップの数字で人気を証明しました。

ただ、「確かにドラマは視聴率が良かったですが、派手なアクションがあるわけでもなく、視聴者がわざわざお金を支払って映画館まで足を運ぶかどうかは疑問。制作費が5億円近くというのは大作の部類に入ると思いますが、捕らぬ狸の皮算用のイメージも受けます」と北川れい子さんは語っています。

テレビ朝日のドラマでは過去に、『相棒』『科捜研の女』『特命係長 只野仁』『臨場』『TRICK』『七人の秘書』などの作品が映画化されていますが、その中でヒットと言える興行収入を記録したのはごくわずかとなっています。

相棒は、2008年公開の劇場版1作目は最終興行収入が44億円超えの大ヒットで、その後は約10億円ずつ減って右肩下がりとなっていましたが、2017年公開の4作目でも19.2億円を記録していました。

一方で、3年前に公開された科捜研の女の劇場版は最終興行収入が5.4億円、七人の秘書も6.6億円と、大コケと揶揄されるような数字でした。

米倉涼子さんの主演作では、2008・2009年にドクターXと同じく木曜ドラマ枠(木曜21時)で放送され、好視聴率を記録した『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』が2010年に映画されましたが、最終興行収入は6.3億円でした。

近年公開された医療系ドラマの劇場版では、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が最終興行収入93億円、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS)が45億円、『Dr.コトー診療所』が23.4億円とヒットしている一方で、『ラジエーションハウス』が9.4億円となっていました。

ドクターXの内容から映画ではなく、スペシャルドラマぐらいがちょうどいい気もしますし、わざわざ映画館まで観に行かずに、地上波放送されるまで待つという層もかなり多いと推測されます。

過去の例から見ても興行収入20億円超えは容易ではないものの、シリーズ完結の最終作と銘打たれれば、映画を観に行こうと思う人も多いでしょうし、とりあえず現時点で内容など詳細は不明なので、今後の正式発表を待ちたいところです。

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