来年7月27日にアメリカで公開予定の映画『ミッション:インポッシブル(Mission: Impossible)6』の撮影中に、同シリーズの主演を務めている俳優のトム・クルーズさん(55)が、スタントシーンを撮影中にビルの外壁に衝突し負傷したことが明らかになりました。
アメリカの情報サイト『TMZ.com』などの海外メディアは、トム・クルーズさんがビルに激突するシーンの動画を公開しており、命綱を装着したトムさんが向かいのビルから助走を付け、隣のビル屋上に飛び移るというシーンだったようなのですが、距離が足らずにビルの外壁に衝突しています。
トム・クルーズさんは足などを強く打ち付けた様子で、ビルの屋上に這い上がったものの、足を引きずる姿が写っています。
<↓の画像が、ビルから飛び移り外壁に衝突したシーン>
- 『TMZ.com』が公開した事故シーン(YouTube)
なお、今回の事故でどれほどのケガを負ったのかは明らかにはされておらず、トム・クルーズさんの広報担当者や映画制作会社の『パラマウント』も現時点ではコメントは発表していません。
1996年に1作目が公開された『ミッション:インポッシブル』シリーズで主演を務めているトム・クルーズさんは、スタントマンを原則使わないというこだわりを持ち、これまでに出演した作品で様々な危険なスタントシーンに挑戦していることで知られています。
『ミッション:インポッシブル』では、地上800メートル以上の高さを誇るビルから宙吊りになったり、地上1500メートルの高さを時速400キロで飛行する軍用飛行機の扉にぶら下がるというスタントに挑戦しており、ベテラン・スタントマンのジョン・デボアさんは、トム・クルーズさんのスタントについて、「スタントマンとしても、トム・クルーズは超一流だよ」「正直に言って、クルーズには心底度肝を抜かれているよ。ハリウッド広しと言えど、彼のような俳優は2人といないね」「これだけ長い年月に渡って、様々なスタントをこなす体力とスキルを維持しているのは驚異的だよ。本当に信じられないね」などと絶賛しています。
<↓の画像が、『ミッション:インポッシブル』でのスタントシーン>
- 『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ビル宙吊りスタントシーン(YouTube)
- 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の軍用飛行機の扉にぶら下がるスタントシーン(YouTube)
そして、『ミッション:インポッシブル6』のプロデューサーを務めるデビッド・エリソンさんは、「トムは今作で、今までやってきたことの全てを超える。彼は前作の撮影が終了した直後から1年間にわたり、トレーニングに励んできた。今回も、驚嘆すべきスタントを見せてくれるだろう」と語っていたのですが、今回の事故を受けてネット上では、
- 本人がスタントするのは観る側から素晴らしいと思う。でも年齢考えたら、そろそろ無茶のやめどきかもしれない。
- 55歳で本人スタントする、トムクルーズには感服する。怪我のほうは心配だが
- 心配だけど、そこまでやってしまうトム・クルーズはやっぱりカッコイイと思ってしまう
- トムクルーズはアクションに妥協しないから、CGものでもトムが出てるものは迫力が違う。ケガしないでカッコいい映画出来上がるの期待しています!
- その内ケガするだろうと思っていました、ジャッキーチェンみたいに、鼻の形が変わらない内にスタントをやめたほうがいい
- 55歳で、スタントマンなしで出来るのは、日頃からの努力の積み重ねが成せるモノ。でも、無理はしてほしくないね。
などのコメントが寄せられています。
50代半ばとなった今もなお過激なスタントシーンに挑戦し、プロの役者として素晴らしいことではあるのですが、やはり若い頃と比較すると運動能力は衰え、いくら鍛えてもケガをする可能性は高まることから、過激なスタントシーンへの挑戦はなるべく控えるようにした方が良いかもしれません。
特に、『ミッション:インポッシブル』は回を重ねるごとにスタントシーンが過激になっており、一歩間違えば大きな事故に繋がる可能性もあることから、スタントマンを上手く使いながら今後も素晴らしい作品を作ってほしいですね。
今回の事故に関してはまだケガの程度などは発表されておらず、打撲程度のものなのか、それとも骨折などしてしまっているのか定かではないことから、正式なコメントを待ちたいと思います。