ロックバンド『聖飢魔II』のボーカルで、タレントとしても活躍しているデーモン閣下(旧芸名=デーモン小暮 本名=小暮隆 55歳)が、2月末にNHK Eテレで放送されたアニメ『ねこねこ日本史』(水曜18時45分)で、自身の肖像を無断使用したキャラクターが登場していたとして怒りをあらわにしており、「組織としての誠実な対応を求む」と訴えています。
デーモン閣下は15日にブログを更新し、2月28日に放送された『ねこねこ日本史』の「第64話 破天荒シンガー、高杉晋作!~破天荒度MAX編~」で、自身の肖像が無断使用されていることを訴え、作品に登場したキャラクターは「デーモン風高杉」とされていたものの、「風」ではなくデーモン閣下そのものだったとしています。
<↓の画像が、『ねこねこ日本史』第64話に登場したキャラクター「デーモン風高杉」の写真>
<↓の画像は、デーモン閣下の写真>
このキャラクターに対してデーモン閣下は、「“デザイン上『偶然』とか『たまたま』似てしまった”ではなく、名前も含めて明らかに【吾輩の姿の無断使用】である。言い逃れ不可能!悪意は無いのかも知れないが、無断で使用された事実にかわりはない。不快である。心身の損害を被っている。どう落とし前をつけるか、所属プロダクションや某公共放送局と殺生…いや折衝だな。」
と綴っています。
さらに、「番組制作の若僧どもに言いたい」として、「君たちは天下の公共放送のスタッフだぞ。何で当たり前の『許諾確認の段取り』が踏めなかったのかね?またはどこかの官庁の役人の様に『言わなければバレない』とでも思ったのかね?公共放送の看板の下、ためらいなくWeb上に画像を公開している思考回路も全く理解できない。本質はどこかの『盗作大国』と同レヴェルだ。そんな姿勢で『もの作り』に臨んでいるのであれば、どうせ大成などしない。とっととやめちまえ」「いずれにせよ本件は、某公共放送からの組織としての誠実な対応を求むしかない。」
と訴えています。
そして、この件に対してネット上では、
- これは完全にダメだろ
- 悪魔は契約とかにうるさいから残当
- これで使用許諾取らないほうがおかしい 国民から受信料を毟り取って手抜き仕事楽ちんですw
- これはモロだろ 民放辺りがシャレでやるならともかく犬HKならアウトだな どうせ二次使用で儲けるんだろうし
- NHKもノリが民放っぽくなったというか レベル下がったよね 民放なら兎も角NHKはやっちゃダメな案件
- ようわからんな 似顔絵とかに使用許諾っているのか?
- アニメやマンガでは芸能人や政治家を模したキャラやモブを登場させるのは常套手段だけどグレーなのかな 絶望先生とか、犬屋敷でもミヤネいたし
- 要するに 金よこせ
- コレくらい笑って許せる寛容さを見せて欲しいな。デーモンももう年だから少しでも稼ぎたいのかもしれないけど
- これは肖像権の侵害に該当するの?
- どっちかっていうと意匠権とかだと思うけど 登録してないだろうから訴えるなら著作権かなあ 特徴的なメイクが著作物に当たるのか気になるから試しに訴えてもらいたいわ
- 最低でも話は通しとかないといけないレベル
- お詫びとして今年の紅白に出してやれよ
などのコメントが寄せられています。
問題のキャラクターを見る前は、髪型やメイクなど雰囲気が多少似ているキャラクターにイチャモンを付けたのかなと思ったのですが、実物を見ると顔のメイクや髪型などが一致しており、衣装なども明らかに意識したものであるため、これは事前に許可を取るべきだったのではないかと思います。
ちなみに、デーモン閣下は今から3年以上前の2014年12月に、広島県での選挙でデーモン閣下のコスプレをした方が演説の応援に駆けつけていたという情報がツイッターに上がり、このニセモノに対してブログ上で怒りをあらわにするという騒動があり、その時は「これは一種の『なりすまし行為』と認定できるのであり、『オレオレ詐欺』的だとも言える。同時に、吾輩の肖像を無断で使用した喧伝活動でもある」と訴えていました。
<↓の画像は、広島での選挙演説に登場していたデーモン閣下のニセモノの写真>
それから3年以上が経ち、今回はまさかNHKがデーモン閣下を模したキャラクターを登場させ、このようなトラブルになってしまったわけですが、NHKは以前に比べて番組の内容に対する規制が緩くなり、一昔前のNHKだったら考えられないような攻めた番組が増えています。
この変化に対して賛否両論あるものの、NHKの変化を評価する声も少なくはなく、今回のようなトラブルが発生してしまうとまたNHKのイメージが悪くなるでしょうし、受信料の支払いに対してもさらに不満の声が噴出することは確実なので、誠意ある対応を見せてほしいと思いますし、同様のトラブルを起こさないように注意を願いたいですね。