テレビ東京系で不定期に放送されている人気バラエティ番組『元祖!大食い王決定戦』でメインMCを務めている俳優・タレントの中村ゆうじさん(本名=中村有志)が、4月3日に放送される『元祖!大食い王決定戦~爆食女王 新時代突入戦~』をもって番組を卒業することが21日に明らかとなりました。
中村さんは『デイリースポーツ』の取材に応じ、番組を卒業する理由について「パワーのいる仕事。選手も低年齢化してきた。50歳を過ぎていつか区切りをつけようと考えていた」と説明したといいます。
『元祖!大食い王決定戦』で22年間MCを務め、それ以前を含めると約27年も大食い番組に関わってきたという中村さんは、「パワーのいる仕事。自分の体力の衰えもある。MCとはいえ力技ですから」と語り、今年7月に60歳の還暦を迎えるのですが50歳を過ぎてから「いつか身を引こうと思っていた」そうです。
数年前からその旨を伝え、2014年秋の時点で正式に番組卒業を申し入れたといい、それに対して局側は翻意を促したものの、60歳が限界で区切りを付けたいという思いが強かったといい、MCとして59回目の出演となる4月3日放送分をもっての卒業が決定。
中村さんは番組で「今夏、60歳を迎えるにあたり、長年担当してきた『大食いシリーズ』が、今回の放送(59回目)で今の私の年齢に追いつきました。これを機に、大食いの歴史を新しいMCにバトンタッチしたいと思います」と宣言。
<↓の画像は、番組卒業を発表し涙ぐむ中村さんの写真>
中村さんはパワフルな実況で番組を大きく盛り上げ、「食って、食って、食いまくるぞーっ!」「爆食」といった名文句を番組で生み出し、同番組に出演していたギャル曽根さんやジャイアント白田さん等の愛称を付け、大食い番組以外でも活躍する人材を送り出すなど、番組には無くてはならない存在となっていました。
番組で中村さんは絶え間なくしゃべり続け、通常は45分、決勝戦では60分間も選手の実況を行うことから「ぐったりする。精神的にもきつい」といい数キロ痩せるとのこと。
また、「これまでで一番きつい仕事」と振り返りつつ、「なかなか27年もの間、1つの仕事を続けられない。自分の中では大きなことでした」と番組に感謝し、今後については芝居に力を入れていくそうです。
番組プロデューサーの三沢大助さんは、「大食い27年。次々とスターが生まれていくなか、そこにはいつも中村ゆうじの名実況がありました。軽妙洒脱なトークと魂震える熱い絶叫…“ゆうじ節”が今回で最後になります」「その“ゆうじ節”に応えるように、大会は『大食い新時代』の到来を告げるにふさわしい熱戦続きとなりました。あっという間の3時間半。皆さんもぜひ、その目と耳に焼き付けてください!」とコメント。
3日放送の番組では、初代爆食女王のギャル曽根さん、2代目“魔女・菅原”こと菅原初代さん、3代目“トライアスロン正司” こと正司優子さん、4代目“アンジェラ佐藤”こと佐藤綾里さん、5代目“もえあず”こともえのあずきさんと継承されてきた女性大食い最高の称号“爆食女王”を決定し、5代目女王のもえあずさんの他に、新人王・大森砂奈さん、台湾の招待選手ホン・チェンスーさん、中国の招待選手チン・ショウリンさん、さらに東京と大阪の予選を勝ち抜いた6人を加えた10人が出場し、6代目女王の座をかけた戦いを繰り広げるとのことです。
そして、中村ゆうじさんの番組卒業に対してネットでは、
- この人いてこその大食いだと思うけどなぁ…本当にお疲れ様でした。後任の人は相当プレッシャーだな
- 中村さんとそれ以外の人ではこの番組のMCのレベルが違いすぎた。これは番組の面白さが確実に減りますね。
- 中村さん!辞めないで欲しい!他のMCでは魅力半減!年に1回でも良いから出て欲しい!
- ギャル曽根とジャイアント白田の名付け親。あと大食いじゃないけどさかなクンも
- カットも入れれば3時間近くテンションをマックスにして喋り続けるのはそりゃキツイですよね…お疲れ様でした!
- 悪いけど中村さんと他の人では面白さが段違い。本人の希望だから仕方ないが残念だ。長い間お疲れ様でした。最後必ず見ます。
などのコメントが寄せられています。
当然番組のメインは出場者なのですが、中村さんは番組の顔といえる存在で、これまでに様々な名実況を生み出し、中村さんの実況あっての番組だと感じていたことから卒業してしまうというのは非常に残念ですし、盛り上がりに欠ける事になってしまうのではないかと、中村さんが卒業後の番組が少し心配です。
これまでに番組では照英さんや武井壮さん、ユージさん、安田大サーカスの団長安田さんらが新人戦の地方予選などでMCを務めるなどしていますが、中村さんを超えるような実況ぶりを披露している方はいないため、果たして今後どうなるのでしょうかね…。