テレビ朝日が10日、2019年に代表取締役社長に就任した亀山慶二社長(かめやま・けいじ 63歳)の辞任を電撃発表し、亀山社長に会社経費の私的使用など、業務上の不適切な行為が判明したとしています。
テレビ朝日の発表によれば、スポーツ局の社員等による不祥事が頻発したことを受けて、再発防止策を策定するために役職員で構成の業務監査・検証委員会を昨年12月に設置、調査を行ったところ、スポーツ局統括でもある亀山慶二社長とスポーツ局長の意思疎通の欠如や、適切ではない伝票処理によって、会社経費を私的利用していたこと等が発覚したとのことです。
スポーツ局長との意思疎通の欠如については、2019年に社長に就任してからスポーツ局内で報告会を主催していたものの、サッカーワールドカップや世界水泳選手権の放送権の獲得を巡り、意見が合わなかったスポーツ局長を合理的な理由無しに参加させなかったり、日常的な意思疎通なども十分に行っておらず、それによってスポーツ局内の指揮命令系統の混乱を招き、職場環境を悪化させていたとしています。
会社経費の私的使用については、スポーツイベントの出席や営業のために出張することがあり、業務との関連が認められない人物との会食、ゴルフ代など合計約60万円を業務に関係あるかのようにし、会社の経費として精算していたこともあったそうです。
また、私的な贈答品の代金約5万円を経費として処理、仕事中に社用車を使って頻繁に私的な外出をしていたことも発覚したとのことです。
他にも、「亀山氏には、代表取締役社長として不適切であって、業務の遂行に支障をきたすおそれのある行為が確認され、取締役の善管注意義務に照らして問題視せざるを得ないものがありました。 」
としています。
また、「他の役職員の範となるべき社長自らが不適切な行為に及んでいたことは、スポーツ局内の規律を著しく弛緩させるものであって、続発したスポーツ局内での不祥事の遠因となったと評価せざるを得ず、検証委員会としては、この点において、亀山氏の行為は当社社長として許されるものではないと判断しております。」
とし、亀山慶二社長も自身の不適切な行為をおおむね認め、テレビ朝日の社長、テレビ朝日ホールディングスの取締役などからの辞任を決断したと説明しています。
社長を辞任した亀山慶二社長は今回の件に対して、「昨年暮れ、その責任を痛感し辞任の意向を申し出ておりましたが、このたびそれが取締役会で認められ、すべての役職を辞任いたします。職責を全うできず、テレビ朝日の役職員の皆様やステークホルダーの皆様に大変なご迷惑をおかけしたことを、衷心よりお詫び申し上げます。」
と謝罪しています。
なお、亀山慶二社長の辞任によって、早河洋会長が社長なども兼任することが決定しています。
そして、亀山慶二社長の辞任発表を受けてネット上では、
- 部長も詐欺で逮捕されたし、なんなんこの会社?
- 部長は詐欺師、社長は横領 とんでもない会社だな これが社会の公器、マスメディアかよ
- この程度で辞任なんてないわ。多分違うことがなんか絡んでる
- 他の事がバレたんやろ。大事になる前にこれは逃げたんや
- 文春に何かつかまれて、発売前にごめんなさい辞任とか、そういう感じ?
- 社員の補助金900万詐欺もあったし数え役満やろ
- 詐欺、業務上横領、背任罪の疑いだわ。監査役どもキッチリ仕事しないと、株主から突き上げ喰らうよ。
- 辞めれば済むと思ってんの?ちゃんと公衆の面前で釈明してつるし上げられろ。お前らマスゴミが大好きなつるし上げだ
- 上から下までゴミクズみたいな会社のくせに、なぜ上から目線で他者を批判できるのか?なぁ玉川。
- これは亀山だけ辞めさせれば済む代物ではない。早河会長も社長•会長を延べ13年も歴任し、その間の問題点がこのような形で噴出した。
だから早河会長も相談役に退くという形でけじめをつけ、朝日新聞社の管理下で、こういう問題を生むような体質の改善に取り組む必要がある。 - ここまで来れば、テレ朝の体質や社風に問題が多いと言わざるを得ない。他の民放よりもあくどさがある。
普段は批判ばかりしている報道や情報番組に、この不祥事と社長辞任は因果応報やね。視聴者やスポンサー企業に説明が必要だろう。
などの批判が殺到しており、大炎上状態になっています。
昨日はテレビ朝日の部長が「IT導入補助金」を不正受給し、逮捕されていたことを公表し物議を醸す中で、今度は社長が経費の私的使用といった横領問題などで辞任とは衝撃的ですが、スポーツ局の問題行為は昨年から取り沙汰されており、昨年12月にも週刊誌『週刊文春』は、スポーツ局幹部のW不倫問題に加えて、経費の不正請求疑惑を報じていました。
週刊文春によれば、元有名アスリートの妻を持つスポーツ局の業務推進部イベント担当部長・A氏は、部下の既婚女性とW不倫関係にあるといい、亀山慶二社長もA氏のことを買っているとのことでした。
それによって、A氏は社内規定で禁止されているマイカー出勤をしたり、業務時間を守らなかったり、部下からのメールなど連絡を無視することもあるものの、亀山慶二社長に気に入られていることにより、上司ですら注意できない状態にあったそうです。
A氏はさらに部下の女性とW不倫関係になった挙げ句、デート代を経費で落としている疑惑が週刊文春の取材で浮上したとしていました。
この報道も亀山慶二社長の辞任に繋がったのかは不明ですが、今回の辞任発表を受けてネット上では、公表されたこと以外の問題も発覚したのではないかとの憶測も飛び交っています。
今のところそうした情報は特にありませんが、スポーツ局の統括も務めていた亀山慶二社長の辞任をきっかけに、再発防止のための対策をきっちりと行い、今後テレビ朝日社員による不祥事をゼロにすることが出来るのか見ものですね。