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テレビ朝日の視聴率低迷の原因は迷走? TBSに抜かれ民放3位陥落か、日曜夜の改編で回復目指すも…。

テレビ朝日で2時間ドラマ・映画枠が復活、サンデーステーション放送時間変更。音楽チャンプ打ち切りも特番で放送継続へ

テレビ朝日が4月の改編で新たに、総合エンターテイメント枠として「日曜プライム」(21時00分~23時5分)を新設することなどが明らかとなりました。

「日曜プライム」を新設することにより、昨年4月からスタートした報道・情報番組『サンデーステーション』(日曜20時54分~21時54分)は、日曜16時30分~18時00分の枠に移動します。

<↓の画像は、日曜夕方に移動する『サンデーステーション』>

また、現在放送中の音楽オーディション番組『今夜、誕生!音楽チャンプ』(21時58分~23時5分)は打ち切り終了とせずに、4月以降も継続的にスター候補生を見出すため、特番として放送をしていくとしています。

<↓の画像は、レギュラー放送が終了する『今夜、誕生!音楽チャンプ』>

テレ朝では2013年4月~2017年3月まで「日曜エンターテインメント」(日曜20時58分~23時10分)という枠があり、スペシャルドラマ、映画(日曜洋画劇場)、バラエティなどを放送していたのですが、それからたった1年で「日曜エンターテインメント」と同様の「日曜プライム」枠を新設することが今回発表されました。

テレ朝によると「日曜プライム」では、昨年4月に40年の歴史に幕が下りた『土曜ワイド劇場』(昨年4月に「日曜ワイド」日曜午前10時00分~11時50分を新設)で放送されていた人気シリーズや、人気連続ドラマの特別編や新作ドラマスペシャルを放送するほか、国内外の映画、バラエティ特番も放送するとのことです。

そして、「日曜プライム」の1発目では斎藤工さんと二階堂ふみさん共演で『探偵物語』を34年ぶりに映像化し、スペシャルドラマとして放送することも発表しています。

『探偵物語』は、人気推理作家・赤川次郎さん(69)が1982年に発表した同名小説が原作で、1983年7月に薬師丸ひろ子さんが主演、探偵役は松田優作さんで映画化され、1984年1月にはTBSで渡辺典子さんが主演、探偵役は柄本明さんでドラマ化されました。

<↓の画像は、薬師丸ひろ子さんと松田優作さんが共演した『探偵物語』の写真>

そんな『探偵物語』が34年ぶりにドラマで復活し、ドジの連続でガケップチ状態の探偵・辻山秀一(斎藤工さん)が、自由奔放でオテンバなお嬢様女子大生・新井直美(二階堂ふみ)のボディーガード兼お守りを請け負い、ある殺人事件に巻き込まれて2人で真犯人を捜し、距離を縮めていく…という5日間のミステリーラブロマンスを描いた内容となっています。

<↓の画像が、斎藤工さんと二階堂ふみさん共演のスペシャルドラマ『探偵物語』の写真>

メインの2人の他には、お嬢様の直美を厳しくも温かく見守る家政婦・長谷沼君江役を夏木マリさん、かつて捜査一課に勤務していた元後輩の辻山と情報交換しながら、殺人事件を追う刑事・高峰清人役を吹越満さん、辻山の元妻であり殺人事件の重要参考人・本宮幸子役を長谷川京子さん、幸子の命を狙っている大物フィクサー・国崎成道役を國村隼さんが演じます。

そして、「日曜プライム」枠の新設と『探偵物語』の放送に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

テレ朝は昨年春の改編時に、『報道ステーション』の実績や評価を踏まえ、土日も視聴者は報道を求めているだろうと考えて『サタデーステーション』『サンデーステーション』を21時台に放送すると説明し、早河洋会長は「これで月曜日から日曜日のゴールデン・プライム帯にニュース番組が並ぶ独創的なタイムテーブルとなる」「タイムテーブルの改革はこの4月、10月の改編を経て、開局60周年期間の18年から19年には完成形にしたい」などと話していました。

しかし、結局は1年で元の状態に戻った形なのですが、昨年からスタートした『サタデーステーション』や、土曜ワイド劇場の代わりに設けられた「日曜ワイド」も視聴者から否定的な声が多く上がっており、もし視聴率が低迷するようであれば、近いうちに元の形に戻す可能性は十分あるのではないかと思います。

民放では現在、日本テレビがトップを独走し続けており、全日帯(6時~24時)ゴールデン帯(19時~22時)、プライム帯(19時~23時)の年間視聴率は、2014年~2017年までの4年連続で三冠を達成しています。

一方のテレビ朝日は2016年まで、全時間帯の視聴率が日本テレビに次いで2位にランクインしており、3位はTBS、4位はフジテレビ、5位はテレビ東京となっていました。

ですが、昨年は全日帯とプライム帯こそ2位をキープしたものの、ゴールデン帯の年間視聴率が10%を切ってしまい、0.1%差でTBSに抜かれて3位に落ちました。

プライム帯の年間視聴率もダウンを続け、TBSとわずか0.2%しか差がない状態になっており、このままではプライム帯も抜かれる恐れがあります。

<↓の画像は、民放各局の2017年度年間視聴率(ビデオリサーチ調べ)>

<↓の画像は、2016年の年間視聴率(12月25日までの集計)>

(上からゴールデン帯、プライム帯、全日帯の平均視聴率。表のカッコ内は2015年度の年間視聴率)

テレ朝は日本テレビを抜いて1位を目指していましたが、大規模な改編の失敗などによって一時の勢いは失いつつあり、日本テレビとの差はさらに拡がり、3位のTBSにも抜かれるという最悪の状態になっているため、新しい試みも当然必要だとは思いますが、ある程度の固定視聴者がついていた枠に関しては下手にイジらず、視聴率アップを目指した方が良いような気がしますね。

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