テレビ朝日が19日に、“ナスD”の愛称で親しまれているエグゼクティブディレクター・プロデューサーの友寄隆英（ともより・たかひで 50歳）が出演の番組『ナスD大冒険TV』の打ち切りを発表しました。
テレビ朝日は公式サイトで声明を発表し、「コンテンツ編成局第2制作部エグゼクティブディレクター(50才)」が会社の経費を不適切に使用したり、スタッフに対してパワハラをしていた事実が明らかとなり、懲戒処分を下したとし、そして『ナスD大冒険TV』の打ち切り終了を決定したとのことです。
テレビ朝日は、ナスDの実名は伏せたうえで問題行為の詳細について、2019年から今年1月にかけて、個人的な会食などの費用を経費として会社に請求するなど、ルールを逸脱した経費処理が判明したといい、調査をした結果、不正に受領していた合計金額は「517万円」だったそうです。
この調査の過程で、複数のスタッフに対して人格を否定するような発言を繰り返すなど、パワハラにあたる行為を外部の編集室などで行っていたことも判明したといいます。
これらの行為は重大なコンプライアンス違反に当たるとして、不適切な経費処理とパワハラ行為を理由に、19日付で「降格」処分を下したといい、不正処理していた517万円の返済も完了しているとしています。
＜↓の画像は、降格処分が下された“ナスD”こと友寄隆英エグゼクティブディレクターの写真＞
また、管理監督者たちの責任も問い、コンテンツ編成局長は減給3ヶ月、コンテンツ編成局第2制作部長、コンテンツ編成局長編成業務部長はそれぞれ減給1ヶ月の処分を下し、元コンテンツ編成局長で担当役員の西新・常務取締役は今後3ヶ月、役員報酬の10％を自主返納するそうです。
この問題を受けてテレビ朝日は『ナスD大冒険TV』の打ち切り終了も発表し、すでに番組の公式サイト、Youtubeチャンネル、インスタグラムやX（旧ツイッター）は削除されています。
ナスDはこれまでに、『いきなり!黄金伝説。』『帰れまサンデー』『家事ヤロウ!!!』『「ぷっ」すま』『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』『SMAP☆がんばりますっ!!』『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』など、数々の人気バラエティ番組の制作を手掛ける傍ら、演者としても活躍していました。
一方のプライベートでは、料理研究家・タレントの森崎友紀さん(45)と2015年12月にできちゃった結婚し、2016年6月に第1子の長女(8)、2018年10月に第2子の次女(6)、2022年2月に第3子の三女(3)が誕生しています。
＜↓の画像は、ナスDの妻・森崎友紀さんの写真＞
ナスDが演者としてブレイクしたきっかけは、2017年4月～2019年6月放送のバラエティ番組『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』の看板企画「部族アース」への出演で、アマゾンの奥地で暮らす部族など世界各地の部族を取材し、そして芸人も顔負けの体を張る姿を披露して破天荒なキャラクターで一躍注目を集め、2018年には番組でカットされたシーンなどを公開するYoutubeチャンネル『ナスDの大冒険YouTube版』が開設され、登録者数は121万人を突破していました。
そして、『陸海空』が終了後の2020年4月から深夜枠で『ナスD大冒険TV』の放送がスタートし、ABEMAで限定コンテンツが配信されるなど、根強い人気がありました。
その一方で、過去には番組のヤラセ疑惑が浮上したり、番組スタッフによるパワハラを出演者が訴えるなどのトラブルもあり、これまでに何度か炎上しています。
ただ、ナスDがパワハラをしているとの報道はなく演者として活躍を続けていたのですが、今回色々と好き勝手やっていたことが明らかとなり、こうした形で番組が打ち切り終了、YouTubeチャンネルなども削除となってしまったのは残念です。
週刊誌『女性自身』の取材に対して制作関係者は、「以前から、番組関係者はナスDのパワハラ体質に困り果てていました。今回は、彼の担当番組を下請けしている制作会社が“限界だ”と根を上げ、テレ朝に報告したようです。テレ朝の発表では《3月19日付で当該社員を懲戒処分上の「降格」といたしました》とありましたが、降格によって人事局付になったと聞いています」
と証言しています。
人事局付になったということは、番組の制作からは完全に外されたということですし、不適切な経費使用だけでなく複数のスタッフに対するパワハラが判明したとのことで、もう元の場所に戻ることも出来ないでしょうし、局に居づらくなってこのままテレビ朝日を退社、フリーのディレクターやYouTuberに転身といった形になるかもしれないですね。