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女子プロレスラー木村花選手が死亡でTERRACE HOUSEの放送・配信終わる。誹謗中傷トラブル無視で最悪の展開迎える

テラスハウス打ち切り終了、木村花の急死事件受けフジテレビ発表。番組の問題演出や裏側報道相次ぎ炎上続く

23日に自宅で急死した女子プロレスラー・木村花選手(きむら・はな 享年22)が、生前出演していた人気リアリティ番組『テラスハウス』の打ち切り終了をフジテレビが27日に正式発表しました。

フジテレビは『テラスハウス』を制作する『イースト・エンタテインメント』との連名で、「『TERRACE HOUSE TOKYO: 2019-2020』に関しましては、今後の収録及び放送、FODでの配信を中止する事を決定致しました。この度のことを重く受け止め、今後も真摯に対応して参りたいと考えております。」と、番組の打ち切り終了を発表しています。

<↓の画像が、『テラスハウス』打ち切り終了発表コメント全文の写真>

『テラスハウス』は“台本なし”を謳うリアリティ番組シリーズで、2012年からフジテレビ系で放送がスタートし、2015年には映画化されるほどの反響を呼び、同年から有料動画配信サービス『Netflix(ネットフリックス)』で番組の配信がスタートし、若者を中心に高い人気を得ていました。

しかし、昨年スタートの『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』に出演していた木村花選手がネット上での誹謗中傷に悩んだ末、5月23日に自宅で硫化水素中毒によって急死する事件が発生しました。

<↓の画像は、23日に急死した木村花選手の写真>

そして、フジテレビは番組の演出内容や、誹謗中傷のきっかけになった木村花選手の言動との因果性を調査し、今後について協議を行った結果、放送打ち切りという決断を下したわけですが、これに対してネット上では、

などの声が上がっています。

週刊誌『女性セブン』は、現在も『テラスハウス』の制作に携わるスタッフに取材を行っており、木村花選手の事件について話を聞いたところ、「彼女が命を落とすまで、SNSでの誹謗中傷と真剣に向き合おうとしなかった。いまさら…いまさらなんですが…本当に申し訳ないと思っています」と語ったとしています。

また、番組では「用意したのは素敵なお家と素敵な車だけです。台本は一切ございません」との説明があるものの、台本の存在は否定しつつ「ストーリーはこちらで作っていました」と元番組スタッフが告白しています。

『テラスハウス』は男女6人が共同生活を送り、その中で起こる恋愛などの人間模様を覗き見るという番組ですが、番組収録のために週2、3日集まって撮影するというスタイルで、実際のところは共同生活とは言えない状態だったそうです。

元番組スタッフは、「集合したら、撮影前に『どんな設定でどんな方向に恋愛を動かしていくのか』という説明を制作者から出演者に伝えます。出演者は、その時に『今回はこの人と肩を寄せ合うんだな』『この人と本音で語り合うのか』と状況を把握するんです。デートに行く組み合わせなども制作者側の指示通りに動いてもらっていましたね」と撮影の裏側を明かしています。

満足のいく画が撮れない場合には何度も撮り直しが行われ、この元スタッフが携わっていたころは「キスをしたら5万円ほどのボーナスを渡していました」と語り、姉御的なスタッフが絶対的な権力を持つようになって以降は、出演者たちも制作側の指示にちゃんと従うようになり、報酬制度は無くなったとのことです。

前出の現役制作スタッフは、「今シーズンからは泥臭い人間模様をより強く狙い始めました。最近の若いSNS世代が避けたがる、生身同士の直接的な衝突を番組内で見せると、その現実とかけ離れた過剰さに、視聴者が反応していきました」と語り、こうした演出をしたことによって、視聴者の言動もどんどん過激になっていったといいます。

<↓の画像は、『TERRACE HOUSE TOKYO: 2019-2020』出演者の写真>

しかし、「SNS上での注目度が上がっていくことを喜んだ我々は、目を背けていたところが少なからずありました」「スタッフから『もっと怒鳴り合って!』と指示を出すこともありました。昨年のある放送回では、嫉妬を映像で見せる演出に花さんを使いました。1人の男性を奪い合う形で、露骨に女性同士が目の前でアプローチをして嫉妬をさせ合うんです。当の本人は頼まれてやっていたとしてもメンタルがすごく辛かったと思います…」と語っています。

こうした演出を意図的に行いながら、SNS上で過熱していた木村花選手へのバッシング対策は一切行わずにスルーし続け、批判に耐えられなくなった木村選手は22歳という若さでこの世を去りました。

<↓の画像は、誹謗中傷に悩んでいた木村花選手のSNS投稿写真>

テレビ局関係者は木村花選手について、「相手と呼吸を合わせ、真剣勝負をエンタメに昇華させるプロレスラーという仕事をしていた彼女は、制作サイドによる演出指示の期待に、プロとして応えようと頑張りすぎたのかもしれません。誇張された自分を演出することに必死で、自身の心の疲労に極限まで気づけていなかったと思うと、リアリティー番組の闇を感じざるを得ません」と語っています。

『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』が27日に配信した記事でも、撮影現場に立ち会ったことがある芸能プロダクション関係者が、「台本はありませんでしたが、告白やデートに発展するという局面では、スタッフが出演者に『どうしたいの?』『どういう方向にしたい?』と“振り付け”をしていました。ケンカや恋愛相談など、メンバー同士の話でわかりにくいところは、『もう一度やって』と指示して、撮り直しは日常茶飯事でした。」と証言しています。

続けて、「マネジャー抜きでメンバー全員がスタッフに集められていたこともあった。そこで全体的な流れや方向性を説明されていたことを後から演者に聞いて知りました。全体的な流れはスタッフが誘導していました。」と明かしています。

こうした演出が原因で、出演者がトラブルに巻き込まれたとしても番組制作サイドは、「自分たちでなんとかして下さい」というスタンスを取り、誹謗中傷から守ろうという姿勢はみられなかったと別の芸能プロ関係者が語っています。

なお、週刊文春の取材に対して『テラスハウス』の制作を手掛けるフジテレビ、イースト・エンタテイメントは、「撮影の都合で、場所や時間などについて出演者と事前に協議したり、意思をヒアリングすることはございますが、出演者の意思や感情に沿わないような演出をして撮影することはございません。」とし、意思に反した演出を行うことはないとしています。

しかしながら、番組制作サイドは番組を盛り上げるために、出演者同士でケンカが起きた際には一方が悪く見えるような編集をしたり、後の仲直りシーンをカットされていたことを出演者が明かしており、木村花選手の事件は番組制作サイドにも大きな責任があるかと思います。

とりあえず『テラスハウス』は打ち切り終了となりましたが、これで終わりにするのではなく、遺族への謝罪や補償のほかに、なぜこのようなトラブルが発生してしまったのかなどの原因究明、今後の対策なども明らかにしてほしいものです。

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