リアリティ番組『テラスハウス TOKYO 2019-2020』(Netflix・フジテレビ系)に出演の人気女子プロレスラー・木村花選手(きむら・はな 享年22)が23日未明、東京都江東区内の自宅マンションで倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認されました。
詳しい死因などは公表されていませんが、何らかの方法で自殺を図ったとみられており、この事件が原因で『テラスハウス』の最新話のネット配信、テレビ放送が一時休止することが決定し、このまま打ち切り終了を迎える可能性が高まっているようです。
<↓の画像は、『テラスハウス』に出演していた木村花選手らの写真>
木村花選手が所属する女子プロレス団体『スターダム』の創設者で、エグゼクティブ・プロデューサーのロッシー小川さん(本名=小川宏 63歳)によれば、木村選手の母親で元プロレスラー・木村響子さん(43)が23日未明に木村選手と連絡がつかず、それを不審に思い自宅を訪ねたところ、自宅で倒れているのを発見、午前5時ごろに搬送先の病院で死亡が確認されたとのことです。
死因などは非公表ながら事件性は無く、自宅で自殺を図ったとみられていて、『スポーツニッポン』(スポニチ)の取材に対して近隣住民は、「朝4時ごろ、消防車が数台駆けつけ救急車に搬送される人がいた。原因は硫化水素の発生とのことだった」と明かし、警視庁城東警察署も「江東区で硫化水素が発生し、死者が出たという事案の取り扱いはあった」と認めていますが、死因の詳細に関しては遺族の意向で控えるとしています。
悪役レスラーとして活躍していた木村花選手は、昨年秋から出演していた『テラスハウス』でも強気で突っ張った言動を取ることも多かったものの、「内面は自己評価の極めて低いタイプで、自分のマイナス点ばかりに目を向ける。感受性が強くすぐに泣いてしまう」という性格だったと関係者は明かしています。
木村花選手はネット上でエスカレートしていた誹謗中傷に対して心に深い傷を負い、23日未明にはリストカット写真をツイッターに投稿したり、誹謗中傷コメントに「いいね!」をするなど不穏な行動を取っていました。
関係者によると、木村花選手は自身が出演中の『テラスハウス』を「自分で自分を“キモい”と思いながら見ている」と話していたといい、「中傷に正面から向き合ってしまい、押しつぶされてしまったのでは」と推測しています。
<↓の画像は、木村花選手のSNS投稿写真>
そして、この事件を受けて『テラスハウス』を放送、企画制作を手掛けるフジテレビは23日に番組の公式サイトやツイッター上などで、「木村花さんの突然の訃報に接し、言葉を失っております。ご親族の皆様へ謹んでお悔やみ申しあげるとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」
との追悼コメントを掲載し、25日深夜に放送予定だった第38話の放送休止を決定しました。
<↓の画像が、テラスハウスの公式サイト掲載の追悼コメント写真>
また、ネットフリックスで26日に先行配信予定だった第43話、6月2日配信予定の第44話の配信を休止、ネットフリックスの公式ツイッター上で、「木村花さんのご冥福を深くお祈り申し上げます。ご親族の皆様へ謹んでお悔やみを申し上げます。」
とのコメントを投稿しています。
<↓の画像が、ネットフリックスの追悼コメント写真>
気になる今後の対応についてですが、スポニチの取材に対してテレビ局関係者は、「放送中の番組で亡くなった方が出た以上、このまま制作を継続するのは難しい」と番組打ち切りは避けられないとの見方が広がっているとしています。
別の関係者も、「外資のネットフリックスも配信停止の判断は早いだろう。フジテレビもこのまま放送していくのは難しい」と語り、やはり打ち切り濃厚と見られている様子です。
ちなみに、木村花選手の訃報は国内メディアだけでなく、イギリスの『BBC』、アメリカの『ニューヨーク・デイリーニュース』や『フォーブス』、ドイツの『Sport1』など複数の海外メディアも木村花選手の訃報を伝えており、海外でも木村選手が受けていたネット上での誹謗中傷、“ネットいじめ”問題を取り上げています。
<↓の画像は、木村花選手が亡くなる直前のSNSへの投稿写真>
スポニチの取材に対してフジテレビは、木村花選手がネット上で誹謗中傷を受けていたことを把握していたと明かし、ネットいじめと木村選手の急死との因果関係については「ご遺族の気持ちもあるため、当社としてコメントは差し控える」と回答、番組スタッフと番組出演者が定期的に連絡を取り合いながら情報共有していたそうですが、木村選手との会話内容についてはコメントを差し控えるとしています。
テラスハウスは世界190ヶ国以上でネット配信され、アメリカでも高い人気を得ているといい、2018年にアメリカのニュース雑誌『Time』が選ぶ番組ベスト10で6位にランクインするほどでした。
しかし、木村花選手が急死するという事件が発生し、番組打ち切りが囁かれているようなのですが、これに対してネット上では、
- 打ち切りすべきだと思う
- 局とスポンサーは遺族に謝罪を、誹謗書き込み全員公表を、その上で番組打ち切りを。
- 花ちゃんの姿見たいです。そしてテラスハウスは悪くない
- 花ちゃんがいたエピソードは放送してほしいです
- テラハは悪くないって…いや、悪いでしょ。元凶でしょうよ。台本ありきでらったら人の死に繋がるなんてあってはならない。
番組として出演者のケアがてきてないね。使い捨てるつもりなんだろうね。打ち切りが相当でしょう。 - 番組が評価があったゆえに、多少やり過ぎた面があったのかも。状況を把握できたら番組として見解を出すべきだし、打ち切りは当然だと思う
- 続けたとしても、視聴率云々じゃなくてスポンサーが付かないね、理由はどうあれイメージが悪すぎる。商売にならないものを続ける訳にはいかないしね。
- 打ち切りは当然としても、なぜこのような事態が発生したかしっかり検証すべき。
視聴者に誤解を与える演出・編集が行われていなかったか、出演者へのフォローが十分だったか、一部視聴者の過激な反応にどう対応したか。
十分な検証なしには今後、同様のリアリティ番組は制作できないだろう。 - 番組を企画制作したフジテレビ、制作著作のイースト・エンタテインメント、そしてNetflixの責任は大きい。
出演者を守るという行為を怠っていたわけだし、誹謗中傷の問題になったエピソードが演出ならば、それは制作側の責任になる。これは1人の若い女性が死亡した大事故。
などの声が上がっています。
テラスハウスを巡るトラブルは今回が初めてではなく、最近ではスタジオレギュラーメンバーのチュートリアル・徳井義実さんが、所得の無申告による脱税問題によって番組出演を休止、2018年には週刊誌『週刊文春』が過去のレギュラーメンバーによる強制わいせつ疑惑を報道。
2014年にも週刊文春やフラッシュがスタッフによるヤラセの強要、セクハラ・パワハラ問題を報じ大騒動に発展し、打ち切りも囁かれていましたが、その後も放送枠の変更やネットフリックスなどでの配信を続けています。
そうした中で木村花選手が死亡するという事件が起こり、以前からテラスハウスの演出が問題視されていたほか、出演者に対する誹謗中傷などもあったことから、木村選手の訃報を受けて番組を打ち切り終了するのは妥当な判断のようにも思いますね。