個人事務所で約1億3800万円の所得隠し、申告漏れがあったことを公表し、世間から猛バッシングを浴びているチュートリアル・徳井義実さん(とくい・よしみ 44歳)が26日、芸能活動を当面の間、自粛することを吉本興業を通じて発表しました。
チュートリアル徳井義実さんは、「私の税金に関する問題において、世間の皆様、関係者の皆様に大変なご迷惑をかけ、不信感を与えてしまい、誠に申し訳ございませんでした。私自身深く反省し、当面の間、芸能活動を自粛させていただくことになりました。」
と芸能活動自粛を発表し、今後については、「あらためて納税に対する意識、仕事のこと、自分自身のこと、しっかりと見つめ直していきたいと思っております。本当に申し訳ございませんでした。」
とコメントしています。
<↓の画像が、チュートリアル徳井義実さんの芸能活動自粛発表コメント全文の写真>
吉本興業は同日さらに、チュートリアル徳井義実さんの数々の不正行為をようやく公表し、チュートリアル徳井さんが委任していた税理士から確認したこととして、個人事務所『株式会社チューリップ』を2009年に設立してから昨年までの納税トラブルを明らかにしています。
まず、2010年3月期~2012年3月期までの申告を期限内に行わず、税務署からの指摘を受けて2012年6月に3年分の申告を行っていました。
続いて2013年3月期~2015年3月期分も申告を怠り、税務署からの指摘を受けて期限が過ぎた2015年7月に申告を行ったとし、この3年分については税務申告後に、再三にわたって税務署から税金の支払い督促を受けていたにも関わらずスルーし、それによって2016年5月ごろに銀行預金を差し押さえられたとのことです。
そして、2016年3月期~2018年3月期にも申告を怠ったことで、2018年9月に東京国税局による税務調査を受け、3年分の申告漏れを指摘されたほか、2012年~2015年にかけて経費として計上していた個人的な旅行、衣服代など合計約2000万円が経費として認められず、所得隠しを指摘されました。
これを受けて昨年11月~12月にかけて、約1億1800万円の申告漏れがあった2016年~2018年の確定申告書、加えて所得隠しと指摘された2012年~2015年分の修正申告書を提出し、法人税の追徴課税として合計約3700万円を納付したそうです。
<↓の画像は、チュートリアル徳井義実さんの所得隠し、申告漏れの図>
この約3700万円の中には、認定されなかった経費約2000万円に対する重加算税が約180万円、申告漏れがあった約1億1800万円に対する無申告加算税が約510万円含まれているとしています。
また、チュートリアル徳井義実さん個人の所得税申告についても、2012年~2014年の3年分が無申告だったことから、2015年7月に3年分まとめて申告し税金を納付、2015年~2017年においても無申告の指摘を受け、国税局の指導を受けて2018年11月ごろに申告を行ったといいます。
さらに、個人事務所とチュートリアル徳井義実さん個人の社会保険料納付状況について、2009年に事務所を設立後に社会保険加入手続きを行っていない状態だったため、今後速やかに加入手続きをするとしています。
なお、各メディアの取材によって、チュートリアル徳井義実さんが東京国税局からの指摘で昨年納付した追徴課税などの合計金額は、1億円以上だったことが明らかになっています。
吉本興業はようやく詳細説明を行い、チュートリアル徳井義実さんがこれまでどのような行為をしていたのか明らかにしたのですが、『東京スポーツ』(東スポ)によれば、複数のマスコミは4月時点で東京国税局からの指導に関する情報をキャッチし、本人や事務所側に取材を行っていたそうです。
しかし、吉本興業側はトラブルを公にすることなく、それから半年が経って表沙汰になったことで公表に至ったようです。
チュートリアル徳井義実さんはこのトラブルによって芸能活動自粛が決まり、各レギュラー番組なども現在対応に追われており、現時点で複数の番組やCMなどの放送や出演中止、出演シーンのカットなどを発表しています。
25日にはCMイメージキャラクターを務めていた家電量販チェーン『エディオン(EDION)』、大手寝具メーカー『東京西川』がチュートリアル徳井義実さん出演のCM放送中止、司会を務めている情報バラエティ番組『前略、大徳さん』(中京テレビ)は27日放送回の出演見合わせを発表しました。
26日には、フジテレビが『テラスハウスTOKYO 2019-2020』と『乃木坂46のザ・ドリームバイト!~働き方改革!夢への挑戦!~』の出演シーンカットを発表、TBSは『人生最高レストラン』の26日放送を休止とし、それ以降の対応は未定としています。
一方で、『今夜くらべてみました』『しゃべくり007』『衝撃のアノ人に会ってみた!』『人生が変わる1分間の深イイ話』など、複数のレギュラー番組がある日本テレビは「対応を検討中」としています。
NHKは、26日深夜の音楽番組『シブヤノオト』を予定通り放送(13日に放送中止となった分)、11月3日から登場予定の大河ドラマ『いだてん』は対応を検討中といいます。
このように関係各所が現在対応に追われているのですが、チュートリアル徳井義実さんの問題行為に対してネット上では、
- いやいや、ここまで来ると…44歳。社会人としてアウトやな。。。
- 業務の実態があり、かなりの収入があったのに未加入はあり得ない。納税もしない、企業としての義務も果たしていない。これはもう、先は非常に厳しいでしょうね。
- 社会人として日本国民としてやるべき義務すらやってなかったのに、簡単に復帰できるとでも?
悪質ですけど、初犯ですし、これだけでは警察も刑事事件として立件は難しいんですかね? - 本当は「申告漏れ」ではなく「脱税」だと思う。
徳井氏は、過去にラジオで「税金を払いたくない。税金がないドバイに移住したい。」と言っていた。
今回の脱税も、うっかりなどではなく、本当は確信犯の「脱税」ような気がします。 - 社会保険は文字通り「社会」のために皆で助け合って成り立っている制度なのに未加入って…それも時効にかかって今から徴収するにも全額徴収できないって本当に理不尽だね。
法人も設立時から1度も申告してないって、社会にケンカ売ってる以前の問題だね。病的なものを感じるよ。
これでマスメディアにこれからも露出したいってちょっとあり得ない話だと思うよ。 - 会社設立時に顧問税理士付けて、社労士付けていれば何の問題も起きなかったはず。
特に社会保険料なんて労使折半だから社長は2倍払っている気がするのよね。加入したくないと思ってしまうのかもね。
追徴金や仕事自粛の事を考えると、最初から税理士、社労士付けてまともに経営していた方が安く済んだのに
などのコメントが寄せられています。
チュートリアル徳井義実さんは非常に悪質な行為を繰り返しており、脱税事件として逮捕されるべきだと厳しい声も上がっているのですが、橋下徹弁護士は脱税にならないポイントとして、金額と意図の2点を挙げています。
橋下徹弁護士によると、申告漏れなどの金額は1億円以上ですが、ごまかした税金の合計金額が1億円には満たなかったことが理由の1つとしています。
さらに、これまで10年にわたって無申告を繰り返し、何度も指摘を受けていた状況から、「病的にちゃらんぽらんなのか、国家に対する反逆精神なのか…」「病的にだらしなかった」などと指摘し、『脱税』ってのは、隠すとか、『意図』とか悪質性で認定するんですが、徳井さん、隠すも何も、本当に無申告でバレるの分かっていながらやってる」としており、こうした行為から意図的に脱税をしたと判断されなかったのではないかと分析しています。
それにしても、節税対策で設立した個人事務所で10年にわたって無申告を繰り返したほか、個人でも無申告などを繰り返していたというのは意図的だったのではないかと感じますし、加えて社会保険にも未加入だったというのも異常で、今後また同様の行為を繰り返す可能性もあることから、厳しい処分を下すべきという声が上がるのも分かります。
こうした事実が明らかになった以上、今後芸能活動を再開させてもなかなか厳しいものがあるとみられ、個人的には闇営業問題で吉本興業から契約解消され、現在も芸能活動を休止中の雨上がり決死隊・宮迫博之さんと同等、もしくはそれ以上に問題があると感じ、今後1年以上は芸能活動を自粛した方がいいのではと思いますね。