昨年10月に放送開始40周年を迎えた長寿番組『タモリ倶楽部』（テレビ朝日系 金曜24時20分）が、3月をもって終了することが電撃発表されました。
テレビ朝日は22日に『タモリ倶楽部』の終了を突如発表し、番組終了の理由については、「番組としての役割は十分に果たしたということで、総合的に判断し3月末をもって終了することにいたしました。」
と説明しています。
その上で、「タモリさんはもちろん、すべての出演者・関係者の皆様、そしてなにより長きにわたり『タモリ倶楽部』を応援してくださった視聴者の皆様に心から感謝申し上げます。『タモリ倶楽部』が大切にしてきた独創性は、テレビ朝日の深夜バラエティの大きな財産として今後もしっかりと受け継いでまいりたいと思います。40年という長きにわたって番組をご視聴頂き、誠にありがとうございました」
とコメントしています。
そして、タモリ倶楽部の終了発表を受けてネット上では、
- ええええ！なんで？！今でも楽しみにしてる番組なのに
- 嘘っ！！マジかよ…タモさん引退する準備なのかな
- まあ確かに最近はマンネリ化すごかったし、空耳もやらないしなあ
- 空耳アワーだけ続けろよ
- 空耳はもうスペシャル的な位置づけになってるからなぁ 伝わらないみたいに単体で残すかな？
- ゆる～く代わったものに注目していく番組っが良かったのにねえ
- ブラタモリは終わらせても良いが、タモリ倶楽部は死守してほしかった
- 月刊でも季刊でも特番でもいい ネタがたまったらやってほしい ビフォーアフターみたいに
- 金曜日の深夜帯で見る物なくてザッピングしてる時に見つける番組。空耳も無くなったし潮時なのかもな
などの声が上がっています。
タモリ倶楽部は、タモリさんの所属事務所『田辺エージェンシー』とテレビ朝日の共同制作という形で、『笑っていいとも！』と同じく1982年10月から放送がスタートし、『ミュージックステーション』（テレビ朝日系）よりも前から出演しているタモリさんの代表的な冠番組で、タモリさんが大好きな鉄道関連のネタなど、毎週マニアックでシュールな企画内容でコアなファンから支持されています。
中でも1992年からスタートした企画「空耳アワー」は番組の名物コーナーとなっており、日本語の歌詞のように聞こえる様々な洋楽を番組独自の空耳VTRと共に紹介するという内容で、毎年1回「空耳アワード」として最優秀作品を決定する拡大版には、女優・松たか子さんら豪華ゲストが審査員として登場し、昨年10月放送のスペシャルには歌手の“ユーミン”こと松任谷由実さんが初出演しました。
＜↓の画像は、昨年10月放送『タモリ倶楽部SP』出演の安齋肇さん、タモリさん、松任谷由実さん、奥田民生さんの写真＞
空耳アワーだけ楽しみにしているという視聴者も多いだけに、突然の番組終了発表に対しては驚きの声と共に、空耳アワーだけは続けてほしいとの声が多く上がっています。
空耳アワーは2020年4月に放送が一旦休止となり、その詳しい理由などは明らかにされていませんが、新型コロナウイルスの感染拡大が影響しているとみられており、2020年以降も空耳ネタを募集しているものの、今もなお毎週は放送されていません。
それでも番組の個人視聴率は現在も同時間帯トップクラスで、今月17日放送回は世帯平均視聴率が2.8％、個人視聴率1.6％を記録し、世代別ではティーン（13～19歳）、F4層（女性65歳以上）、M4層（男性65歳以上）の数字がトップとなっていました。
このように好視聴率をキープしながらなぜ終了するのか、ハッキリとした理由は明らかになっていませんが、タモリさんも昨年に喜寿（77歳）を迎えており、体力的な問題などでタモリさん側から降板を申し出た可能性もありそうです。
タモリ倶楽部に関しては、他の番組を辞めても続けていくのではないかと勝手に思っていただけに、突然の終了発表に対する衝撃は大きく、ただただ残念の一言ですが、できれば空耳アワーは年1回でもいいので継続して放送してほしいですね。