2017年下半期の『第158回 直木三十五賞(直木賞)』の選考結果が16日に発表され、推理作家・門井慶喜さん(46)の『銀河鉄道の父』が直木賞を受賞しました。
今回の『直木賞』候補作として、“セカオワ”こと『SEKAI NO OWARI』のメンバー・Saoriさん(本名=藤崎彩織 31歳)の初小説『ふたご』も選出されており、選考結果に大きな注目が集まっていたのですが、残念ながら受賞とはなりませんでした。
しかし、選考委員を務めたベストセラー作家・伊集院静さんは『ふたご』について、「初めての作品ということで小説の形としては完成度が足りないんじゃないか」と言いつつも、「非常に才能があり、感性もいい。今後、とんでもない作家になる可能性もある」などと絶賛。
さらに、「音楽より作家の方がいいと思う。作家には解散はありませんし、世界が終わるということもありませんから。これまでに素晴らしい楽曲と出会ってきたように、素晴らしい小説と出会うと、もっと素晴らしい作家になれると思う」とも語っていたのですが、今後『ふたご』がドラマ化されるという話が浮上していることをニュースサイト『日刊サイゾー』が報じています。
<Saoriさんの初小説『ふたご』>
記事によれば、『ふたご』の実写ドラマ化プランが浮上しているのはNHKとフジテレビで、Saoriさんが現在所属する事務所『TOKYO FANTASY』は、大手芸能事務所『アミューズ』の子会社で、親会社が実写化させようと裏で動いているといいます。
『アミューズ』の上層部はNHKとフジテレビに食い込み、非常に親密な関係にあるといい、それは業界では有名な話ということで、この2局が『ふたご』をドラマ化する候補として浮上しているそうです。
実際に、『アミューズ』に所属するサザンオールスターズの桑田佳祐さんは、昨年上半期放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』の主題歌を担当し、福山雅治さんは昨年末に地元・長崎を旅するドキュメンタリー番組『残響の街・長崎~福山雅治故郷を撮る~』に出演したほか、2010年放送のNHK大河ドラマ『龍馬伝』で主演するなど、NHKとの関係を強めているとのことです。
ちなみに、『アミューズ』所属の小出恵介さんも昨年6月、NHKでスタートする予定だった連ドラ『神様からひと言~なにわ お客様相談室物語~』で主演に起用されていましたが、未成年との飲酒・淫行スキャンダルによって作品自体がお蔵入りとなりました。
一方のフジテレビでは、昨年打ち切りとなった深夜の報道番組『ユアタイム』の主題歌、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマを桑田佳祐さんが担当し、福山雅治さんも月9ドラマ『ガリレオ』シリーズや『ラヴソング』で主演するなど、同局の番組に出演しています。
その他にも、昨年10月期放送の浅野忠信さん主演ドラマ『刑事ゆがみ』に、神木隆之介さんが2番手で出演するなどしています。
このように『アミューズ』と深い関係にあるというNHKもしくはフジテレビで、Saoriさんの『ふたご』が実写ドラマ化されるプランが進展しているといい、芸能関係者は「話題性は抜群で、ドラマが放送されれば高視聴率は間違いないでしょう」と語っているのですが、これに対してネット上の反応を見てみると、
- 深瀬と私の物語、お腹いっぱい
- 読まなくても展開読めるからドラマ化しなくてもいいよ
- 主題歌はセカオワですね。は~安っぽい
- NHKお気に入りだもんね。主題歌をセカオワがやってまた紅白かなあ
- 受信料払わねばならんの?そんなもののために
- こういうのって、小説家になりたくて日々頑張っている人達は、自分が頑張っていることが馬鹿馬鹿しくなるだろうね
- どうせ中二病みたいな内容でしょ?読みたくないし、観たくないわ。
- 直木賞受賞作品を映像化しろよ
などと否定的な声が続出しています。
NHKとフジテレビどちらでドラマ化されるのかはまだ分からないようですが、NHKは2月9日から開催の韓国・平昌オリンピック・パラリンピックのNHKテーマソングにセカオワを抜擢しています。
起用理由についてNHKは、「幅広い世代に支持され、アスリートや応援する私たちの心に届く澄んだ歌声と、広がりのある世界感を持った曲作りに定評のあるアーティスト」だと評した上で、「曲に応じて自在に変わるパフォーマンス、大胆なアレンジを加えた曲は、4年に一度の大舞台に望むアスリートの思い、それを後押しする人々の思いを素直に表現し、聞いてもらう皆様に多くの感動を与えてくれるものと期待しています」とコメントしています。
このようにNHKから高く評価されているセカオワは、昨年大晦日の『第68回NHK紅白歌合戦』に4度目の出場を果たすなどしており、『ふたご』がドラマ化される可能性は十分あるとみられます。
一方のフジテレビでは、2014年に『めざましテレビ』のデイリーテーマソング、ドラマ『おわらないものがたり』の主題歌にセカオワの楽曲を使用するなどしており、民放局の中でも特に話題性のあることにすぐ飛び付く傾向にあることから、フジテレビでドラマ化という可能性もありそうですね。
ドラマ化説が囁かれている『ふたご』は、Saoriさんと幼なじみでもあるセカオワのボーカル・Fukaseさんのことを綴った物語だと言われており、ファン以外の間では厳しい声も多くみられるのですが、果たして本当にドラマ化されるのか今後の展開に注目したいところです。