2006年4月からスタートし、今年で放送開始から15年を迎えた情報ワイドショー番組『スッキリ』（日本テレビ系 平日午前8時）が、視聴率低迷によって打ち切り危機に瀕していることを週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
『デイリー新潮』によると、『スッキリ』は関西地区で視聴率を落としているといい、裏番組の『めざまし8（エイト）』（フジテレビ系）と『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）に大差を付けられているそうです。
10月19～21日の数字を見ると、『スッキリ』の関東地区の平均世帯視聴率は大体6％台前半、個人視聴率は3％台前半、関西地区は世帯視聴率が4％台後半～5％台前半、個人視聴率は2％台後半となっています。
『羽鳥慎一モーニングショー』は、関東地区の世帯が9～10％台、個人が4％台後半～5％台半ば、関西地区は世帯が7％台後半～8％台前半、個人が4％代前半。
『めざまし8』は、関東地区の世帯が4％台後半～5％台、個人が2％台後半、関西地区は世帯が7％台後半～8％台後半、個人が4％台となっています。
『スッキリ』は現時点で関東地区では民放2位、関西地区では3位という数字で、『デイリー新潮』によれば『スッキリ』の内容がエンタメ重視で、“ソフト路線”なことで視聴率が落ち込んでいるとし、そこまで悪い数字ではないものの、『スッキリ』ではアイヌ民族に対する不適切な演出もあり、それに加えて司会の極楽とんぼ・加藤浩次さんが完全独立したことにより、番組の打ち切り説が浮上しているとしています。
元スポーツ紙・週刊誌記者で、放送コラムニスト・ジャーナリストの高堀冬彦さんは、「加藤は世間の目が吉本の闇営業問題に注がれていた2019年7月22日放送の『スッキリ』で、“今の（岡本昭彦）社長、（大崎洋）会長体制が続くのなら、俺は吉本興業を辞める”と猛批判した。この発言を吉本がどう捉えているかだ。（中略）各民放と吉本の関係は、ほかの芸能事務所とは全く違う。各民放は吉本の大株主だからだ。歩調を合わせないと利益を上げられない。」
としています。
また、日本テレビは伝統的に危機管理術に長けているとし、番組で不祥事が発生し世間から糾弾された際には、速攻で番組を打ち切り傾向にあるとし、「『スッキリ』の今後のカギを握るのはスポンサーの意向と視聴率。不祥事が起きようが、その番組のイメージが深刻なまでに悪化していない限り、スポンサーは番組を応援する。もちろん好視聴率が条件だ。制作者たちは、よく目にする関東地区の視聴率だけでなく、全国の視聴率を意識して番組をつくっている。つまり“県民性”まで考えている。」
と指摘しています。
『デイリー新潮』はこのように、『スッキリ』の視聴率低迷などによって打ち切りの可能性が浮上しているとしているのですが、これに対してネット上では、
- 宮根さんや坂上さんと同じく、自分の意見を主張するタイプのMCは評判悪いなあ。コメンテーターやレポーターの意見をじっくり聞けず、自分の意見をかぶせてくるのは見ていて残念。もっとじっくり回せる人だと思うけどな
- 以前は観てたけど、韓国系アイドル押せ押せが始まって観る機会が減った。コメンテーターたちの当たり障りない感想を延々聞くのもつらい
あと伊藤美誠ちゃんのオリンピック試合の妨害行為をしておいてダンマリだし、番組を観ない理由になってる - 関西では前番組の『すまたん』『ZIP』が弱すぎるので、その影響も大きいと思う。
- 加藤さんの人気というより情報番組としての情報量だと思いますよ。視聴者の求めている情報と潜在的な情報の掘り起こしで他局に負けているだけだと思います。
プレゼンスの面では各局一長一短で遜色ないと感じます - 関西では以前『すまたん』の占有率が高かったから、そのままの流れでスッキリがかかっていただけ。
『すまたん』から辛坊さん、森さんがいなくなったり、出演が減って面白くなくなったから、『おはよう朝日』→『モーニングショー』に流れた視聴者がたくさんいる。加藤が主な原因ではない。 - ソフト路線が関西に合わへん？関西ってローカルソフト路線の番組めちゃくちゃいっぱいあるし、長いことやってるけど。ほな『おは朝』なんかどーなるん？？？
朝はええ番組が乱立してるから、その日によってチャンネル変えてみてるけどなぁ。。吉本が本気で加藤さん潰したいねんなって思える記事やね - 韓国ゴリ押し＆オーディションゴリ押しで男性視聴者は離れたと思う。男性視聴者が離れると、単価の高い男性向けスポンサーが離れるので資金難になる。
日本テレビは、ジャニーズ＆韓国ゴリ押しで没落した10年前のフジテレビみたいになってきてると思う - スッキリは打ち切りでも良いと思う。アイヌ問題もそうだったがやはり、韓流ゴリ押しがあまりにも酷すぎた。
最近はJ-POPの男子アイドルグループを推してるけど。正直、モーニングショーかラヴィットまたはめざまし8の方がマシに思えてきた。
などの声が上がっています。
『スッキリ』の打ち切り終了話は、加藤浩次さんが吉本興業を辞める前から出ており、2019年3月をもって終了するとの話もありましたが、その後も放送を継続しています。
また、『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』が今年3月に、『スッキリ』が9月をもって終了する可能性があることを伝えており、記事では日本テレビ関係者が、「4月以降も一旦は続けますが、番組関係者は『次の改編期である9月末で番組は終わるかもしれない』ということを認識していますよ。ウチのエースである水卜麻美アナが離れ、ZIP！に移ったのも打ち切りのための布石でしょう。実際にスタッフの間では、『次の番組はどうなるのか』『もし万一にもスッキリが終わった後、スタッフは引き継げるのか』なんて話で持ち切りのようです。」
と語っているとしていました。
しかし、番組は10月以降も続いているわけですが、加藤浩次さんが吉本興業から完全に独立したことだけでなく、番組の視聴率が低迷しているとなれば、当然終了の可能性は出てきます。
『スッキリ』は現時点で関西地区3位ながらも、関東地区では2位ですし、『スッキリ』の数字低迷は『ZIP！』の視聴率も落ち込んでいることが要因とも考えられます。
さらに、現在各テレビ局は10～40代の視聴率（コア視聴率）を最重要視しており、平日8時台に最も高いコア視聴率を獲得しているのは『スッキリ』で、2位は『めざまし8』、『羽鳥慎一モーニングショー』は視聴者がほぼ高齢者であるため、コア視聴率においては最下位争いを繰り広げているような状況です。
そうしたことから、現状では『スッキリ』が打ち切られる可能性はかなり低いのではとも思いますが、今年に入ってからアイヌ民族を巡る問題などもあり、番組のイメージが悪化していることから、決して今後も安泰というわけではないのかもしれないですね。